Circuit2009 NEW JAPAN ISM

日時: 2009年2月15日(日) 16:30開場　17:00開始
会場: 東京・両国国技館
観衆: 9300

第4試合 60分1本勝負
IWGP Jr.ヘビー級選手権試合

（第56代王者）
（挑戦者）

境界線

11分22秒　デストロイスープレックスホールド

※王者が初防衛に成功

レフェリー｜マーティー浅見

MATCH REPORT

4年ぶりの同王座挑戦となったライガーは、スライディングキック、プランチャで王者・タイガーに先制攻撃。さらに、マウント掌底、浴びせ蹴りと、序盤から厳しい攻めを見せる。
　対するタイガーは、ミドルキック、バック宙キック、マウント掌底でお返し。これでライガーを場外エスケープさせる。
　リングに戻ったライガーは、タイガーに風車式バックブリーカー、ロメロスペシャル、ロメロチンロック。だが、タイガーも黙っておらず、場外へ追いやったライガーへトペスイシーダ。ところが、ライガーはその直後に、コーナー最上段からのプランチャで応戦。さらに、場外で垂直落下式ブレーンバスターを繰り出し、タイガーのペースを崩す。
　ここからライガーは、タイガーにライガーボムを見舞い、捻りを加えたムーンサルトプレス。しかし、タイガーはギリギリで回避し、反撃のジャーマンスープレックスホールド。続けて、雪崩式バックドロップでライガーを投げる。ところが、ライガーは空中で体勢を入れ換え、タイガーを圧殺する。
　勝負に出たライガーは、串刺しランニング掌底、垂直落下式ブレーンバスター2連発からタイガーをカバー。カウント2でキックアウトされると、両手を広げてフィニッシュを予告し、CTBを繰り出す。だが、タイガーは1回転して脱出。ライガーの背後に着地し、タイガースープレックスホールドへ。ライガーにカウント2で返されると、掌底を避けてのバック宙キック、ムーンサルトダブルニードロップから、再びタイガースープレックスホールドを出すが、これでもライガーからピンフォールを奪えず。すると、ロウ・キーを下した“秘技”デストロイスープレックスホールド（変型タイガースープレックスホールド）を解禁。今度こそライガーから3カウントを奪取し、初防衛に成功した。

　試合後、タイガーとライガーは抱き合って健闘を称えあう。そして、タイガーは退場していくライガーに一礼した。
　その後、タイガーがベルトを腰に巻いていると、背後から突如ブラック・タイガーが乱入。“暗闇脳天”でタイガーを急襲し、足早に退場していった。

COMMENT

タイガー「（最後に乱入して来たのは）誰ですか、あれ？誰が来たんですか？なんか、タイトルマッチをやって、（1/4東京）ドーム以外でキレイに帰った事ないよね。『狙われてる』って言われたらそれまでだけどね。自分の中で凄く気持ちいい試合だったから（最後が不満）。まぁ、今は何者なのか分からないから、あとで会社の人に聞きますよ。試合に関しては、きっちりとライガーさんからフォールを獲れた。最後の握手も、改めて（自分を認めてくれた）という部分があると思うし。今回、自分はシリーズを通してずっとライガーさんを怒らせていたんですけどね。（最近は）僕が最初に闘ったライガーじゃないもん。（昔は）もっととんがっていたし、ゴツゴツだったんですよ。でも、どんどん怒らせたんだけど、乗ってこなかったというね。（試合前の煽り）VTRでも（ライガーが）言っていたけど。『俺の時代はとっくに終わった』って。そんなこと言うなって！獣神サンダー・ライガーを応援してるファンが泣きますよ。俺はそんなライガーさんは見たくないし、まだまだどんどん上から潰して来るというのを楽しみにしてる。ただ、潰れない。今日は完璧なフォールだと思ってるし。新しい技でね。名前はデストロイスープレックス。破壊ってことですよ。絶対立てないと思う。僕はこの（新しいJr.）ベルトになってから、常に本気。今年は強さというものをずっと求めてきた。これから先も求めていくし。本気でこのベルトを獲りに来る人を待つ。技を出せばいいってもんじゃない。今日のライガーさんを見れば分かるでしょ。ガツガツですよ。“殴る・蹴る”ですよ、プロレスは。どこまで痛みを耐えて、耐えて、耐えて、そして最後に勝つか。俺はそれがプロレスだと思っているし、それが新日本プロレスのスタイルだと思ってる。（ライガーに）リングの上では『お前、強くなったな』って言われました。やっぱり、僕はライガーさんを尊敬しているし、何を言ったって新日本プロレスを支えて来た人だから。素晴らしいと思いますよ。その人から認められたということは『お前にJr.を（任す）』と言われてると思う。あと、“Jr.の象徴”と言われるためには、自分の闘いをもっともっと向上させないといけないと思っています。（今後は）海外でも他団体でも、（挑戦者が）どんどん名前をあげればいい。誰でもいい。みんな、このベルトを獲りに来ればいいじゃないですか。逆に指名されれば（自分が）行きます。（乱入した相手に対して）僕、ホントの自分というのは丸くないですよ。ブッ潰す。それしかないですよ。この落とし前は必ずつける。誰だか知らないけど。絶対つける」

ライガー「負けた、これが現実だ。まぁ、本気でベルトを獲ってみたいな。俺より年上の人間、武藤(敬司)なりが、ベルトを巻いてどうのこうのと。俺はここで老け込む訳にはいかないだろうし。タイガーと試合をやって、『ライガー、ダメだな』という声は聞こえないと思う。もういっぺんキッチリとベルトに照準を絞って、タイガーから獲りたいね。強い！強いから余計に奴からベルトを獲ってみたい。本気で考えるよ。中高年頑張るぞ、まだまだ。応援よろしくな!」