Circuit2009 NEW JAPAN ISM
- 日時
- 2009年1月30日(金) 18:30開場 19:00開始
- 会場
- 東京・後楽園ホール
- 観衆
- 1300
-
第6試合 30分1本勝負
レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
先発を務めたのは、2月15日両国でタイトルマッチを行なう棚橋と中邑。「棚橋!」「タナ!」「中邑!」「真輔!」という歓声が飛び交う中、グラウンドの攻防を経て、中邑がショルダータックル、ヘッドロック。すると、棚橋もショルダータックルでお返し。
続いて、永田と後藤の攻防になると、後藤がロープ際に永田を押し込む。すると、永田は「離れろ!」と言い放ち、後藤を蹴り飛ばす。これを境に、両者の攻防は徐々に激しくなっていく。
再び永田と後藤の場面になると、後藤は、永田にエルボー合戦を仕掛ける。しかし、これは永田が打ち勝ち、ミドルキック連打で後藤を蹴り倒す。さらに、後藤 の左脚へ目掛けて膝蹴りを入れると、エプロンに控える中邑を蹴り落とす。当然激怒した中邑はリングインするが、永田に返り討ちにされる。
永田との攻防で失速した後藤。永田の変型レッグロックやローキック連打、棚橋のグラウンド式ドラゴンスクリューで左脚を集中攻撃される。しかし、棚橋に足を取られると、延髄斬りで脱出。これでようやく中邑とスイッチする。
中邑は、棚橋に串刺しラリアット。さらに、エプロンに控える永田を場外へ落とし、リバースパワースラムから腕ひしぎ逆十字固めで棚橋を捕獲。しかし、棚橋 は、永田のカットで難を逃れ、フライングフォーアームを皮切りに、エルボー合戦での強烈な張り手、ランドスライドを不発させてのスリングブレイドで猛反 撃。そして、天を指してアピールするが、中邑の回し蹴りで反撃されてしまう。
後藤が替わって入ってくると、棚橋はカウンターの低空ドロップキックからテキサスクローバーホールド。カットに入った中邑にドラゴンスクリューを食らわせ、永田とスイッチする。
後藤は、ロープへ走った永田を背後から追いかけ、振り向きざまにラリアット。さらに、串刺しラリアット、串刺しニールキック、ダイビングエルボードロップと畳み掛ける。
対する永田は、ロープへダッシュした後藤をカニばさみで転倒させ、アンクルホールドからナガタロック(敬礼あり)。流れるような連携で後藤の足を極める。それと同時に棚橋がドラゴンスリーパーで中邑を押さえる。
そして、永田は、棚橋のスリングブレイドから、垂直落下式ブレーンバスターで後藤をフォール。すると、後藤はキックアウトし、直後のバックドロップホールドもカウント2でクリア。意地を見せる。
ここで中邑が救援に入り、永田にランドスライド。さらに、永田の助けに入った棚橋もランドスライドの餌食に。中邑の援護射撃で勝機を見つけた後藤は、永田 に中邑とのサンドイッチラリアットを、ジャーマンスープレックスホールド。そして、昇天への布石である牛殺しを敢行。この直後、ダメージを負っている左脚 を気にする素振りを見せるが、それでも必殺の昇天を繰り出し、世界ヘビー王者を沈めた。
試合後、棚橋と中邑は、額を当てながら睨み合って一触即発。一方、後藤は永田にアイシングを投げ飛ばし、「永田! 俺らの壁になるんじゃねぇのか? 1発だ! 俺が1発で永田の壁を越えてやる! 勝負だ!」とマイクアピール。
すると、永田は、全く動揺した様子を見せず、そのまま退場。後藤は、ブラック・キャットさんの遺影をリング上で掲げながら、勝利をアピールした。
COMMENT
後藤「だらしねぇなアイツ、永田裕志。アイツ、なんかのチャンピオンなんだろ? どうした永田。壁になるどころか、踏み台にもならねぇよ、これじゃ。今シリーズ、まだまだ当たるけどさ、次の(2/15)両国(国技館)、アイツとのシン グルマッチ、必ず認めさせてやる。今シリーズ、狙うは永田裕志の首1つ! 以上」
永田「(棚橋と握手をして)あぁ、チクショー。“チャン ピオンコンビ”は最高に息が合っていたんだけどね。悔しいな。バックドロップ(ホールド)、入ってたんだよな、3つな。あれはレフェリーが悪い。完璧なタ イミングだった。まぁ、いいや。しょうがない。負けちまった。たしかに『壁になる』なんて言って、負けちゃあシャレにならないし。アイツ(後藤)の対戦要 求、望むところということですね。『1発で終わらせる』って? 終わらせられるかな? だったら、両国でやってやりますよ。そういえば、1年前(2008/2/17両国)。対戦が決まっていながら、流れた経緯もありますしね。そのあと2度ほ ど後藤とシングルでやってますけど、あの闘いは完全復活する前の永田裕志なので。まぁ、1年越しだけど、完全復調した永田裕志を味わってもらいましょう。 アイツも俺を名指しで言ってきたんだから、俺は日時と場所を指定してやりますよ。あそこで対戦を受託しなければ、男がすたるもんで」
棚橋「はか ねぇな……。はかねぇな……。(手で頭上を示して)1人だけ高いステージにいると、はかないよ。まぁ、永田選手はあいかわらず元気だし、後藤も中邑も元気 だし、いいじゃん。でも、俺はさ、(手で頭上を示して)この辺のステージにいるからさ。一生懸命追いかけて来いよ。俺は自分のステージから降りていかねぇ し。みんなが上って来るのをひたすら待つよ。(『中邑の印象は?』)変わんねぇな。ただ、棚橋、中邑がシリーズを引っ張って行くんじゃねぇからさ。棚橋が 引っ張って行くんだから。まぁ、そういうことだな。中邑はドンドン来ればいいさ。俺は高いステージで待ってるからさ。それにしてもはかねぇな〜、チャンピ オン」