フィールズPresents レッスルキングダムIII in 東京ドーム

日時: 2009年1月4日(日) 15:30開場　16:00開始
会場: 東京・東京ドーム
観衆: 40000

第7試合 60分1本勝負
NJPW vs NOAH Battle Tendencies 〜the invasion〜

秋山準
中西学

境界線

レフェリー｜西永秀一（プロレスリング・ノア）

MATCH REPORT

第6試合の休憩時間中に、TNAのジェフ・ジャレット、ミック・フォーリー、ディクシー・カーターより届いた、ドーム大会20周年に対するお祝いメッセージがビジョンで上映された。

　「G1 CLIMAX 2003」以来となる、中西と秋山のシングルマッチ。専修大学の先輩後輩である両雄が、ドームという大舞台で激突する。
　
　ゴングを待たずして、秋山が奇襲攻撃。一瞬怯んだ中西だったが、逆水平チョップ連打、野人ハンマーですぐに応戦。すると、秋山は場外からリングへすぐに戻り、追いかけてきた中西を翻弄。場外DDTから、エプロン上に固定した中西の後頭部へニードロップを落とす。
　しかし、中西も黙っておらず、エプロンにいた秋山にマッケンロー、そしてラリアット。さらに、プランチャ、ミサイルキックといった豪快な空中殺法。そして、ヘッドロックで秋山の頭部を長時間絞り上げ、フォールへ。秋山はカウント2で肩を上げるが、なかなか立ち上がれない。すると、中西は「立てや！」と叫んで、思いっきりトーキックを入れる。
　これで立ち上がった秋山は、中西のチョップ地獄を耐えて、張り手で応戦。さらに水車落としをフロントスリーパーで切り返し、ニーリフト連打、エクスプロイダーと畳み掛ける。
　ペースを取り戻した秋山は、フロントネックロックで中西にギブアップを迫る。ところが、中西は極められたまま秋山を強引に持ち上げ、投げ捨てて脱出。勢いに乗った中西は、逆水平チョップ連打、首根っこを掴んでのショートレンジラリアット、串刺しラリアット、ブレーンバスタースラム、ニードロップと得意のムーブを披露する。
　中西は秋山のジャンピングニーパットをキャッチし、ジャーマンスープレックスホイップ。さらにコーナー最上段へ上がると、秋山は起き上がって中西を雪崩式エクスプロイダーで投げ飛ばす。そして、ラリアットを放つが、中西のラリアットで相殺される。これで反撃に成功した中西は、アルゼンチンバックブリーカーで秋山を捕獲。しかし、秋山は中西の腕を取って脱出し、DDTの要領で切り返す。
　勝負に出た秋山は、垂直落下式エクスプロイダー、ジャンピングニーパットなどで中西をフォールするが、いずれもカウント2。すると、必殺のリストクラッチ式エクスプロイダーを繰り出し、今度こそ中西から3カウントを奪った。

COMMENT

秋山「(試合前のVTRで)青春ドラマみたいなあおりをやられましたけど、あんまりそういうのはパッとしなくて。あくまでも新日本とノアの闘いですから。あの人もそういう気持ちだっただろうし。特に新日本のファンの人なんか、そんな青春ドラマを見せられても何とも無いって感じでしょう。(専修大学を)卒業して、だいぶ経ちますからね。でも一番世話になった先輩ですけど、今は団体も違うし。僕、ここに交流戦をしに来ているつもりでは無いので。交流戦みたいな感じで来たら、僕の存在価値は何も無くなりますから。新日本の代表として、中西学として出てきたと思うし。でも正直、実際にパワーで行ったらかなわないと思うんですよ。それはもう、ずっと前から分かっているので。あの体を見ても分かるように、僕はスピードと、いかにあの人に攻めさせて疲れさせてというのを、とりあえず考えていた。勝たないとしょうがないので。(ノアの)他の人間はどう考えているか分からないですけど、僕は別に点で終わらせるつもりは無いので。他の人間もこのドーム、メンツを見たら俺も行きたいと思うだろうし。それを思わなかったら、レスラーを辞めた方がいいと思うし。今日来てないメンバーもこのドームを見て、俺もあそこに入りたいと。それは新日本主催ですけど、主催がどうのこうの関係なく、いちレスラーとして入りたいと思うのがやっぱりレスラーだと思うし。僕自身だけじゃなくて、ノアも考えて、点としては終わらせたくない。あとはノアの度量ですよ。僕に勝ち逃げさすか？勝ち逃げさせないか？それは新日本さんの決める事で」

※中西はセコンドの肩を借りて、ノーコメントで控え室へ