フィールズPresents レッスルキングダムIII in 東京ドーム

日時: 2009年1月4日(日) 15:30開場　16:00開始
会場: 東京・東京ドーム
観衆: 40000

第6試合 60分1本勝負
世界ヘビー級選手権試合　Crusade for Justice

(第2代王者)
(挑戦者)

永田裕志
田中将斗

境界線

11分41秒　バックドロップホールド

※王者が3度目の防衛に成功

レフェリー｜レッドシューズ海野

MATCH REPORT

昨年10月13日の両国大会以来となる一騎打ち。ZERO1の至宝である世界ヘビー級のベルトを取り戻すべく、田中が永田に挑戦した。

　永田は、ゴング直後から田中に激しい攻撃を見舞う。そして、場外でエクスプロイダーの構え。ところが、田中は踏ん張って阻止し、“場外”垂直落下式ブレーンバスター、頭部へのイス攻撃で逆襲。これで永田を流血に追い込み、弾丸エルボーやラリアットで一気に勝負を決めようとする。
　だが、永田がこのまま黙っているはずもなく、串刺し弾丸エルボーを避け、ナックル連打。怒り狂った様子の永田は、制止に入ったレッドシューズ海野レフェリーを突き飛ばし、串刺しランニングニーリフト、雪崩式エクスプロイダー、ニーリフト連打、ミドルキック連打などで、田中に逆襲する。
　エルボー合戦を経て、永田がフロントハイキックを放つと、田中はその直後にラリアット。これで共にダウンする。カウントが数えられる中、起き上がった両者は、中腰での頭突き合戦を経て、再びスタンドで打撃戦。すると、田中が左右のエルボー連打からブレーンバスターを狙うが、永田はニーリフトで阻止し、マジックスクリューを炸裂させる。
　永田がバックドロップを狙うと、田中は体勢を入れ替えて着地。座り込んだ永田目掛けてスライディングDを放ち、串刺しラリアット、ダイヤモンドダストと畳み掛ける。
　勝負に出た田中は、永田の後頭部へ串刺し弾丸エルボーをヒットさせ、雪崩式バックドロップからカバーへ。すると、永田はカウント2.9でなんとかクリア。さらに、スライディングDからのフォールもクリアする。
　田中がもう1度スライディングDからフォールすると、永田はカウント2で返し、そのまま上手く体を入れ替えてなんと腕固め！白目をむいて田中の腕を絞り上げる。そして、延髄斬り、ハイキック、バックドロップ2発を経て、最後はバックドロップホールドでピンフォール奪取。田中を見事返り討ちにした。

　試合後、田中のセコンドについていた大谷晋二郎が、永田と睨み合いになる。大谷が下がると、永田はコーナーに乗って勝利をアピールした。

COMMENT

永田「1発1発の技が強烈ですよね。あの体格で何故あれだけの力が出るのか? あそこまで的確にポイントを突けるのか? 彼のレスリングのレベルは凄いですよ。まぁ、対抗戦というか、喧嘩みたいな試合は多々やってきていますから。田中将斗は凄いですよ、倒す事が出来て嬉しい反面、ああいう上昇志向があって這い上がる人間はどっちかと言ったら俺的に好きなタイプなので。そういう部分ではちょっとそこら辺にせつなさというか、そういうものがありますよね。(『エルボーで田中を流血させたが？』)ホントは反則なんですけどね。僕もイスなり、鉄柱なりでやられてしまったので、奥の手をちょっと。まぁ、とっさに出てしまった。ヒジの先端(を使うの)は反則なんですけど、出さない訳にはいかないというか。自分を自制する気持ちが飛んで、いつの間にか(田中の顔面をエルボーで)切ってた。(『田中のスライディングDを腕固めで切り返したが？』)狙ってた訳では無いんですけど、瞬間的に自分の体が反応した。これ、色々な経験を積んできた事で、とっさに体が反応したのかなと。スライディングD、あれを返せたから良かったものの、返せるか返せないか、瀬戸際の強烈な1撃でした。(『試合後、大谷が挑戦表明をしていたが？』)意思表示するのは別ですけど、大谷は田中とやる前に俺が退けたんですよ。来るなら、何かハクを付けて来いと。季節外れの『火祭り』でもやって。挑戦を受けるのはいいけど、お前らのベルトをそんなに安っぽくしていいのか。手を挙げれば誰でも挑戦できるのか。そんな簡単なものなのか、お前らにとってのチャンピオンシップというのは。まぁ、1月4日(東京ドーム大会)、ここのところ負けが続いていたので、勝ってちょっとほっとしました」

※田中はセコンドの肩を借りて、「アァー、チクショー！」と叫びながら控え室へ直行した