入場してきたタイガーが黄色のマスクを客席へ脱ぎ捨てると、下から赤と緑のハーフマスクが露になる。さらに、黄色のズボンを脱ぐと、赤と白のラインが入った緑色のパンタロン姿となり、“クリスマス仕様”で試合に臨んだ。
AKIRAは、コーナー最上段に乗ったタイガーをドロップキックで場外へ転落させ、トペスイシーダで追撃。しかし、タイガーも負けじと対抗。突っ込んできたAKIRAを場外へいなし、トペスイシーダでお返しする。
タイガーが雪崩式バックドロップを狙うと、AKIRAは踏ん張ってこれを不発させる。そして、ミサイルキック、フライングラリアット、延髄斬り、DDTと 畳み掛け、ムササビプレスでダイブ。タイガーがカウント2で肩を上げると、再びトップロープへ。すると、タイガーは立ち上がってトップロープ上の AKIRAを捕らえ、雪崩式ダブルアームスープレックス。さらに、ムーンサルトニープレスをお見舞いする。
バックの取り合いからAKIRAは、タイガーをバックドロップで投げる。だが、タイガーは一回転してAKIRAの背後に着地。そのままタイガースープレックスホールドを敢行し、3カウントを奪った。
試合後、マイクを手にしたタイガーは「ファンの皆さん、今年1年間、応援ありがとうございました。多くは語りません! (2009/1/4東京)ドームでチャンピオンになって、また皆さんの前に立ちたいと思います!」とアピール。IWGP Jr.のベルトをロウ・キーから取り戻すと誓った。
COMMENT
タイガー「自分の中ではAKIRA選手には申し訳ないですけど、“ならし”。ならしなのに追い込まれていたけど(苦 笑)。でも、AKIRA選手もレジェンドという立場だけど、今は本隊と一緒になってやってもらっているんですけど、AKIRA選手なりの (IWGP)Jr.のベルトを取り戻せという、熱い気持ちが試合に出てたんじゃないかなと。これくらいでまいってるんじゃねぇっていう。もう、ここまで来 たらああだのこうだの言ってもしょうがない。ベルトを獲る。何度も言いますけど、(IWGP)ヘビーがかなりクローズアップされて、(IWGP)Jr.の クローズアップが一切無い。そういうあれであれば、別に僕は僕なりのスタンスで、Jr.の闘いをしていく。自分の気持ちの中では、武藤敬司がなんなんだ と。棚橋弘至がなんなんだと。そういう気持ちはあります。それはレスラー誰でも持っているはずですから。ただ、新日本の仲間として棚橋弘至には絶対に取り 戻して欲しい。そして、裕次郎、内藤も(IWGP Jr.タッグの)ベルトを防衛する。ヘビーのタッグはテンコジが取ると。それが1番、ファンの中でフラストレーションが無くなるんじゃないかなと思いま す。今日は、はじめてAPEさん(JCBホールでのBAPESTA!! PROWRESTLING)に出させて頂いて、それはそれで相手云々よりも、ファンの人達の違いというのかな。タイガーマスクという1人のレスラーがア ピールできた場じゃないかと思いますし。ダブルヘッターなんて過去何度も経験している。メキシコでも、アメリカでもそうだし。その辺は気にならない。た だ、シングルマッチだったので、やはり2試合目だからというので、ファンの方に『何だ、疲れてんのか』ってところを見せたくないし。そういう部分では、 キッチリ勝てたという事でね、見せられたんじゃないかなと思います。まぁ、後はクリスマス前という事でファンの方に1年の感謝という部分で、こういうスタ イル(コスチューム)で。後、お客様にマスクのプレゼントと。ホントは全員に上げたいですけど。いいんじゃないですか、こういう派手な選手が1人いても (笑)。新日本には今、ファン感謝デーが無いですから、応援して下さった人達に感謝を込めたいなと。でも、試合よりもコスチュームの方で沸いちゃって、残 念だな(笑)。後は(1/4東京)ドームに向けて。すでに目線はドームなので。次回会う時は、ベルト姿の自分と会いましょう!」
AKIRA「ノッてるね、奴ね。ちょっと悔しいな、あの野郎。あの野郎ってことも無いけど、ドームに向けての“前菜”になっちゃったね。意味あるカード、来年の抱負が思い浮かびました」