今年7月にデビューした“ヤングライオン”吉橋が、タイガーに挑戦した第3試合。
タイガーの鋭いキック、ストンピングに悶絶した吉橋は、場外でうずくまってしまう。すると、セコンドの石狩から「起きろ!」と言われ、カウント14でリングへ生還。
タイガーの“拷問”キャメルクラッチ、ミドルキック連打に苦しむ吉橋だったが、左右のエルボー連射で応戦。さらに、タイガーに脇固めで捕獲されると、体を入れ替えて腕ひしぎ逆十字固めに切り返す。
その後も吉橋は、ヘッドハンターやハーフハッチスープレックスといった得意技でタイガーを果敢に攻める。しかし、タイガーが黙っているはずもなく、スピン キック2連打で吉橋の動きを止めると、ジャーマンスープレックスホイップからフォールへ。吉橋がカウント2で返すと、すぐさまチキンウイングフェースロッ クを繰り出しギブアップを奪った。
試合後、タイガーは吉橋の健闘を称え、握手をかわして退場していった。
COMMENT
タイガー「(『吉橋にもっと来て欲しかったか?』)それは仕方無いですよ。僕だってそういう経験あるし。ただ、あの エルボーの乱れ打ちみたいな、ああいう気の強さは新日本プロレスで育った選手だなと。やっぱり、ああいうのが欲しいし、リングに上がったら先輩後輩関係無 い。自分が勝ちたいんだから。脇固めやって、ああいう形で返すと思わなかったから、ビックリしたというのはあるけど。まだ、アイツには、もっともっと経験 が必要だなと。こないだ、全日本プロレス(12/14後楽園大会)に出たんですけど、そこでやった選手(真田聖也&征矢学)と変わらないかな。だから、彼 らが新日本のリングに来て、吉橋が全日本のリングに上がらせてもらって、どんどん激しい試合をしていったら面白いんじゃないかなと思います。僕、今のとこ ろ彼に負ける要素は何も無いですから。それは先輩、キャリア、そういうものは出したくないけど、彼ももっと試合数を踏まないと。素晴らしい選手ですよ、道 場で凄い練習してるし、これからの選手だしね。彼がどんどん成長していけば、新日本プロレスを背負って立たなければいけない選手だというのは分かってます から。何処でどう変われるかですね。僕は空中技だけじゃないから、グラウンドやれといったらやりますし、ああいう切り返しもやる。何でもできると思ってま すから。ただ、彼は自分のスタイル、若手の試合で来たんだろうけど。当然、もっと来て欲しいというのはありますけど、それは彼の気持ち次第。僕は凄く楽し かったし、彼も緊張しなければ。何処かで『この野郎!』という気持ちを持ってないと。持ってて欲しいし、逆に。あとは、明日の全日本(12/23JCB ホール大会)と後楽園の2試合で今年は終わりなんですけど、合同練習に入ってロウ・キーとの闘い1本に絞っていく。彼はパワーで来るというのは分かってい ますから、そのパワーをいかにいなせるかが1つの攻略というか。同じ土俵には立ちたくないし、逆に自分が物凄くえげつない事をするかもしれない。ドームだ からって遠慮はしないし、あのベルト(IWGP Jr.)を新日本のリングに戻すというのは、会社から『次、お前が行け』と言われていますから。やはり今、外に出てるベルトだから。ヘビー(級ベルト)だ けがクローズアップされているけど、それはそれでしょうがない事だし。ヘビーには出来ない試合をするしかない」
吉橋「前(IWGP Jr.)チャンピオンだけあって、正直自分との力の差は感じさせられたけど、もっと強くなって。もう1回挑戦して、絶対アイツをブッ倒してやります」