ONLY ONE NIGHT 〜AREA-K〜

日時: 2008年12月20日(土) 18:00開場　18:30開始
会場: 埼玉・桂スタジオ（越谷）
観衆: 1100

第5試合 30分1本勝負
青義軍魂の公開検定 JUSTICE SANCTION

永田裕志
平澤光秀

境界線

レフェリー｜レッドシューズ海野

MATCH REPORT

グラウンドでの攻防でスタート。そこから平澤は永田を押し込んでストンピング連打。すると、永田は張り手で反撃し、ヘッドロック、ショルダータックル。これを受け止めた平澤にフロントハイキック。だが、平澤はカウンターのバックエルボーを見舞い、馬乗りエルボーを落としていく。
　脱出した永田はキックの応酬で平澤をダウンさせる。脚を出して抵抗する平澤に串刺しエルボー、ミドルキック。そしてストンピングからエクスプロイダー。ここから強烈なミドルキックを放って、平澤を何度もダウンさせる。
　永田はさらにエルボー連打。すると、ここで平澤は永田の突進をかわして、ジャーマンスープレックスホイップで逆襲。スピアーを突き刺し、ヒラボトムは阻止されると、エクスプロイダーに移行。そして、十八番を奪うナガタロックIIへ。しかし、永田は平澤の脚を取って脱出。平澤は脚を掴んできた永田を蹴って後退させ、スパインバスター。そして、顔面への張り手、ランニングエルボー。
　永田はニーリフトを叩き込み、続くエルボー合戦も打ち勝って、延髄斬りで追撃。そして、垂直落下式ブレーンバスターから平澤をフォール。平澤がカウント2で返すと、ナガタロックIIで捕獲。ガッチリと絞り上げて、平澤をギブアップさせた。

　試合後、ゆっくりと立ち上がった平澤は、永田と向き合い顔面への張り手。すると、永田も張り返し、平澤の健闘を称えた。

COMMENT

永田「まぁ『何かをしなきゃ』っていうのは感じましたね、やってみて。殻を破んなきゃいけないという、彼の思いは伝わりました」
平澤「（永田がコメントをしているところに割り込んで）永田さん！」
永田「バカ野郎!! （試合後に）人の横っつらを張り倒すんだったらな、試合中にやれ！」
平澤「ハイ……」
永田「試合後に、俺の事をいくら殴ったって後の祭りなんだよ、バカ野郎」
平澤「ハイ」
永田「試合で出せ、それを」
平澤「ハイ」
永田「行け」
平澤「……永田さん」
永田「何だよ？」
平澤「お願いします！」
永田「何を？ビンタか？」
平澤「……」
永田「お前、勝ちたいだろ？」
平澤「ハイ」
永田「G1 TAG LEAGUEで結果を出せなくて、1シリーズ何を考えて試合をやってた？悔しかったはずよ、お前」
平澤「ハイ」
永田「これだけの体、体力、全てあって、今のポジションで満足されちゃ困るんだよ。これで満足してんなら、いらねぇなって感じだな」
平澤「満足なんかしてないです！」
永田「じゃあ頑張れよ、バカ野郎！試合後に人の事を張り飛ばすなら試合中にやれ、コラ！気持ちだけは買ってやるよ」
平澤「もう1回、もう1回お願いします！」
永田「いいよ。何回でも気が済むまで来い。よしっ、1年の猶予をやるよ」
平澤「認めてくれたらタッグ組んで下さい」
永田「1年間踏ん張って、G1 TAG LEAGUEにまた出ような」
平澤「ハイ」
永田「“青義軍”なんてカッコイイ名前がつけられて、これで終わるつもりはないから。だから、今日の闘いは意義があるんだよ。分かった？」
平澤「ハイ！」
永田「よしっ、行け。（平澤が立ち去って）まぁ、いいものは凄く持っているんですけどね。ちょっと心と体がバラバラかなと。ただ、現状を打破しようという気持ちは強い。そういうアイツの志が高いのなら、何度でも闘わなきゃなと思いますよ。最初の攻撃で面食らった部分もあったし。途中のビンタも一瞬だけど記憶が飛びそうになった。それぐらい強いものを持っている。もうちょっと倒されても歯向かってくる気持ちがないとな。あれは、ウチの新日本にとって“宝”だと思いますよ。ダイヤモンドの原石。これを今、苦しい思いをして磨かないとダメだなと。あれだけの体格、体力、技もだんだん多彩になってきたし。それがこのまま腐ってちゃダメだと思う。その気になって何かきっかけを掴めば、頭角を現すものは十二分に持っている。今日は、この間のタッグリーグがちょっと不満だったので会社に直訴して実現した試合ですけど。まぁ、青義軍なんて名前をつけられましたけどね、それは終わってない。あれで終わらせるわけにはいかないんでね。最初の腕を極めたり、足を取ったり、そういう攻防は原点に帰れたというか、楽しめた攻防だったかなと。まぁ、客から見たらじれったく思っただろうし、えげつなくて逆に引いてたかもしれないけど、これも新日本の形だっていうのがちょっとアピール出来たかなと。（『平澤選手に点数をつけるとしたら？』）あれだけ蹴飛ばされて、落とされてギブアップしても、まだ試合後に俺にビンタをかましてくる体力があるんだから。本当はもっと出来るはずなんですけどね。彼の将来性を考えれば、彼の将来性は凄く大きくて、こっちは期待しているから。そうだな、60点くらいにしておきましょうか」

平澤「（永田のもとを離れて改めてコメント）どうだったか分かんないよ、点数は。合格だったのか不合格だったのか。でも、来年のG1 TAG LEAGUE（出場を）約束したよ。見とけよ。1年じゃないよ。3ヶ月、半年、絶対認めさせてやるよ」