第5試合は後藤洋央紀＆YOSHI-HASHIの毘沙門vsEVIL＆高橋裕二郎のHOUSE OF TORTUREvsグレート-O-カーン＆アーロン・ヘナーレのUNITED EMPIREの、3WAYトルネードマッチによるIWGPタッグ＆STRONGタッグ王座決定戦。マーク・デイビス＆カイル・フレッチャーのオージー・オープンが、デービスの負傷により両タッグ王座を返上。それを受けて、当初から挑戦者だった毘沙門とEVIL＆裕二郎に加え、同じUNITED EMPIREのオーカーン＆ヘナーレが強引に割り込んでの3WAYマッチだ。

　2番目に入場してきたオーカーンとヘナーレを最後に入場のHOUSE OF TORTUREが、背後から花道で襲撃。東郷も加えた3人で襲いかかり、リング上にいた毘沙門も襲撃する。だが、後藤がすぐにHOUSE OF TORTUREにラリアットで反撃。YOSHI-HASHIがリングからトペ・コンヒーロを食らわせる。
　だが、リング上では後藤がオーカーンとヘナーレに捕まり、オーカーンのボディプレス、ヘナーレのセントーンが連続で炸裂する。そしてYOSHI-HASHIも捕獲したUNITED EMPIRE。オーカーンはYOSHI-HASHIに串刺し式ラリアットからコーナーに追い込んで玉座だ。
　さらにヘナーレがYOSHI-HASHIの尻にパンチで一撃。続けてヘナーレのキャンセルキックとオーカーンのバックドロップの合体技だ。そこに今度はEVILと裕二郎がリングに入ってきてUNITED EMPIREを蹴散らしてしまう。
　そして東郷がマットを剥がしていた金具が剥き出しのコーナーにYOSHI-HASHIを叩きつけると、裕二郎が攻撃。場外に落とすと、東郷がYOSHI-HASHIにイス攻撃だ。リングに戻したYOSHI-HASHIに裕二郎がエルボー、EVILもスクラッチだ。
　だが、YOSHI-HASHIもトレイン攻撃をかわして裕二郎に低空のドロップキック。EVILにはバックのスピンキックだ。そして後藤も入ってきて同士討ちを誘うとダブルのブルドッキングヘッドロックだ。
　さらに毘沙門がダブルのショルダーたタックルからざんまい。そして、リングに入ってきたオーカーンも蹴散らすと、ヘナーレには毘沙門太鼓だ。続いてヘナーレに対してトレイン攻撃を食らわせた毘沙門。続いて後藤ごとハントを狙う。
　しかし、場外から裕二郎がYOSHI-HASHIの足を引っ張って阻止。後藤もEVILによって場外に連れ出され、本部席前の鉄柵に叩きつけられてしまう。EVILと裕二郎はリングに戻ってヘナーレを二人がかりで攻撃。ここを必死に踏ん張るヘナーレ。ならばとEVILが羽交い締めにし、裕二郎が殴っていく。
　そこにオーカーンが入ってきて裕二郎を新技のFGOで投げ飛ばす。そしてトレイン攻撃からEVILにヘナーレがシットダウン式パワーボムを食らわせる。そしてヘナーレがEVILをファイヤーマンズキャリーで抱え上げ、オーカーンがロープに走る。
　だが、東郷がエプロンに上がって阻止。オーカーンは東郷をモンゴリアンチョップで蹴散らすが、EVILがヘナーレをオーカーンに叩きつける。そこに後藤がリングに戻ってきて、ヘナーレにラリアット。その後藤をEVILがコーナーの金具に叩きつける。
　だが、YOSHI-HASHIが入ってきて、EVILを金具に叩きつけてお返し。そこに裕二郎が入ってきて、YOSHI-HASHIにリバースDDTだ。その裕二郎にUNITED EMPIREがダブルのキック。そしてサンドイッチラリアットから大空スバル式羊殺し・フブキからマリンへと繋ぐ。
　しかし、カウントを数えようとしたレフェリーを、東郷が場外から下に引きずり出して阻止してしまう。これに怒ったUNITED EMPIREだったが、なんと今度は背後からSHOが登場。二人を攻撃すると、オーカーンには急所攻撃だ。
　そして3人がかりで後藤をいたぶるHOUSE OF TORTURE。EVILと東郷でマジックキラーだ。ここで強引にレフェリーをリングに戻してカウントを数えさせるが、後藤はキックアウト。ならばとEVILがレフェリーを引き付けている間に、東郷がスポイラーズチョーカーだ。
　しかし、そこに花道の奥からスケートボードを持ったYOHが駆けつける。YOHはSHOにスケボーをパスするとそこにドロップキックで一撃。東郷にもジャンピングニーを食らわせ、EVILにもトラースキックで一撃だ。そして場外に落ちていたSHOにはプランチャで追撃し、リング上から排除する。
　そして、息を吹き返したYOSHI-HASHIが裕二郎に串刺し式ラリアットから、かち上げ式のラリアット。続いて後藤と激烈一閃を決めると、トドメの消灯へ。しかし、裕二郎もこれを阻止。後藤とレフェリーを一緒に捕まえてロープに押し込むと、場外から東郷がイス攻撃だ。
　そこにヘナーレがリングに戻ってきて裕二郎をキックで蹴散らすと、後藤にはランペイジ。そしてStreets of Rageを仕掛ける。これをYOSHI-HASHIがカットするが、裕二郎が入ってきてYOSHI-HASHIを場外に排除。後藤にはピンプジュースだ。
　だが、後藤も続くビッグジュースを回避すると、バックしながら裕二郎をコーナーに押し込む。そこにYOSHI-HASHIが入ってきて、隠し狭間のように串刺し式ラリアットだ。そしてYOSHI-HASHIは逆水平チョップ、トラースキックを炸裂させると、後藤に指示を出す。
　指示を受けた後藤はコーナーに上がるが、東郷が足を掴んで阻止。ならばとYOSHI-HASHIはEVILを東郷に叩きつける。しかし、そこにオーカーンが入ってきてYOSHI-HASHIにモンゴリアンチョップを食らわせると、コーナーに上がっていた後藤に叩きつける。
　そして襲いかかってきたEVILを捕まえるとエリミネーターだ。続いてYOSHI-HASHIにもエリミネーターを仕掛けたオーカーン。だが、YOSHI-HASHIはこれを低空のドラゴンスープレックスに切り返す。
　そのYOSHI-HASHIに裕二郎が襲いかかりビッグジュースへ。だが、YOSHI-HASHIはこれを粗阻止してコーナーにいる後藤にプッシュ。後藤のエルボーを食らった裕二郎にトラースキックだ。そして、後藤がコーナートップに上がる。
　YOSHI-HASHIは裕二郎を抱えると、後藤がブルドッキングヘッドロックをコーナーから放つ。新技のデンジャラスニーブラだ。そして、最後は必殺の消灯で裕二郎を沈め、IWGPタッグ王座とSTRONGタッグ王座を手に入れたのだった。

 
　
YOSHI-HASHI「（※片ヒザを着いて）オイ、LA DOJOからBULLET CLUB行ったからって、オイ、待遇でもよくなると思ってんのか、この野郎。オイ、ひょっこり新日本のリングに現れて、オイ、今までオメェら何やってた？　BULLET CLUB行ったからって、何も変わりやしねぇよ、この野郎。

オイいいか、（※立ち上がりながら）テメェらにな、（※２本のタッグベルトを見せつけるようにして）現実見せてやるよ、この野郎」
※後藤はノーコメント
　

ヘナーレ「あと一歩、あと一歩、あと一歩だった！　でも、その一歩は遠い。初めての世界タイトル（歴史のある主要IWGP王座を指す）マッチだったが、でもまた取り逃してしまった。もし（3WAYじゃなく）俺とO-カーンとの２対２（通常のタッグマッチ）だったら、百発百中で俺たちが獲れるはずだったのに……。

HOUSU of TORTUREよ、毎回毎回そうだが、お前たち今日もうまいこと逃げ回りやがって。おまけにベルトまで逃げてしまった。俺たちも言い訳はしないが、何があったかちゃんと見てたよな？　昔は兄弟のように接してくれてたよな。その恩を受けて、俺は忠誠心が昂っていった。

お前たち、忠誠心というものが何かわかってないのか？　勝とうが負けようが関係ない。UNITED EMPIREはさらに強くなって立ち上がる。次こそ思い知らせてやる。覚悟しとけよ」

オーカーン「ハァ……（※とため息をついて、フロアに大の字になる。しばらく無言だったがつぶやくように）オージー・オープンも……ダン（モロニー）も……（小梅上半身を起こして）海野も成田も辻も……（※ここから大きな声で）連合帝国も新世代も、良くも悪くも動いてる。時代は待ってくれねぇ。まぁだから……辻、頑張ってくれよ。このブリティッシュヘビー級チャンピオンベルトも獲れねぇようなテメェが、IWGP世界ヘビーを獲ってくれりゃ、このベルトを持ってる余の方が上だって知らしめることができるからな、“ザ・リージョン”の辻陽太。

それにしても今宵のタッグは、やけにヤングライオン育ちが多いな。良きかな、良きかな。マスター・ワトのバカがよ、はき違えていたがよ、余の考える新世代っちゅうのは、2017年に、12年ぶりにヤングライオン杯を開催できたんだろ？　あの頃が新日本も絶頂期だったな。あの時ヤングライオンだったヤツらが、今、新日本をプロレスを担おうとしてるんだろ？　

それが新世代だ。それが、ヤングライオン育ちが新日本を担うっていうのが、革命になるんだろ？　だからよ、歳じゃねぇだろ。キャリアだろ？　だからよ、30歳超えたヤツがよ、18歳のクソガキとよ、おんなじような雑用して過ごすんだろ？　はき違えんな、ボケ」

※EVIL、裕二郎はノーコメント