Circuit2008 NEW JAPAN ALIVE

日時: 2008年12月6日(土) 17:30開場　18:00開始
会場: 愛知・愛知県体育館
観衆: 8500

第8試合 30分1本勝負
HIGH FLYING STAR going to TOKYO DOME 〜prominence〜

棚橋弘至
ジャイアント・バーナード

境界線

MATCH REPORT

試合開始前、12/1徳島大会に続いて真壁がサイン会を行なっていた棚橋を襲撃。イスで棚橋を殴打すると、「テメェ、顔じゃねぇんだよ！」と絶叫しながらチェーンで絞首刑。大勢のファンがいる前で棚橋をさらし者にし、制止に入ったスタッフを振り切って、その場を後にした。

　開始早々、両者への大きなコールが飛ぶ中、棚橋はバーナードのハンマーパンチをかわし、後ろ髪を触るアピール。すると、クリーンブレーク後、バーナードも後ろ髪を触るアピール。向かってきた棚橋を吹き飛ばした。
　序盤、アンダーソンの介入に手を焼いた棚橋は、バーナードの圧力に押される場面が続く。棚橋はバーナードのコーナープレスを両脚でブロックするも、バーナードはカナディアンバックブリーカーで捕え、そのままジャンプして自らの肩に棚橋の腰を勢いよく叩きつける。そして両脚で棚橋の胴を絞り、ベアハグ。棚橋はバーナードの顔面に両手の張り手。ようやく脱出すると、フライングフォーアームからスリングブレイド。フォールはカウント２で返されると、エルボー、太陽ブローの乱れ打ち。場外へ落とされそうになると、トップロープを掴んでヘッドスプリングの要領でリングに帰還。そのまま両脚でバーナードの頭を掴んでシザーズホイップ。場外エスケープしたバーナードにプランチャを発射する。
　棚橋は対角コーナーを背にするバーナードに、馬乗りになってナックルを落とす。すると、バーナードは強引に体勢を入れ換えて棚橋を対角コーナーに乗せ、地獄突き。串刺しフロントハイキックで棚橋をリング下に落とす。
　場外カウント17でリングインした棚橋に対し、バーナードは「カモン！」と叫びながら張り手を連打。棚橋が張り返すと、バーナードはネックハンギングバスター。これもカウント2。
　棚橋はバーナードライバーを空中で回避し、ドラゴンスリーパーで捕獲。アンダーソンがエプロンに立つと、棚橋は技をといて向かっていく。そして、バーナードにジャーマンスープレックスホールド。カウント2で返したバーナードはハンマーパンチからイスを持ち出すも、棚橋は低空ドロップキックで反撃。
　棚橋がイスを奪うと、レッドシューズ海野レフェリーが制止。その間に、バーナードが棚橋を捕えてバーナードボム。しかし、棚橋はカウント2でクリアすると、スリングブレイドを炸裂させ、コーナー最上段へ。アンダーソンが飛び込むと、ジャンプでかわしてバーナードにハイフライフローで急降下。そして、アンダーソンをスリングブレイドで分断し、再度バーナードにハイフライフロー。難敵を退け、連勝を9に伸ばした。

　試合後、背後から真壁が襲撃し、激しくやり合う両者をセコンド陣が必死に分けた。そして、棚橋はマイクを握って次のようにアピールした。

棚橋「オイ、真壁！いねぇのか、オイ。よく伝えておけ。いいか、明日大阪でな、俺がお前をカッコよく潰してやるからな。まぁ待ってろよ。落ち着け……俺。改めまして、アメリカから帰ってきた男、棚橋弘至です。俺の目的は2つ、IWGPチャンピオンの武藤敬司を倒して、IWGPのベルトをこの手に取り戻す事。そして、もう１つは名古屋の皆さんに会う事。ちょっとバーナードコールが多いんでな、ここらでな、棚橋コールが聞きてぇなぁ。(大タナハシコールが起こると)ありがとう！明日も倒してベルトに向かっていくぞ。そして最後に一言、名古屋の皆さん、愛してまーす！」

COMMENT

棚橋「よしっ。（真壁に対して）まぁ、そう慌てんなと。真壁に限って言えば、俺のキックをケツに死ぬほど叩き込んでやるから。そう慌てんな。明日だ、いよいよね。完全に決着をつけてやる。アイツ、邪魔くせぇからな。（『バーナード戦に続いて試練が続くが？』）まぁ試練ってほどじゃないけどね。“目には目を”は無いな。“目には棚橋を、歯には棚橋を”。俺はいつでも棚橋弘至だから。みんなの期待してくれている棚橋像ってのはあるかもしれないけどさ、まぁそれをね、超えていくか、俺流に対処するかってのは、俺がこのサイズに生まれた宿命だからね。まぁ（バーナードに）勝ったんだからいいんじゃない。まぁ武藤敬司もデカいけどね、それを売りにしてないところがさ、武藤敬司の怖いところであって。（両耳に手を当てて）もう聞こえてますよ。ほら、日本全国の新日本ファン、いや、棚橋ファンから、ほら、『武藤を倒せ』って。耳鳴りのように……聞こえないな。もうちょっとかな。いや、聞こえている！確かに聞こえている。全国の棚橋ファンの『武藤を倒せ』と、祈りに近い声がちゃんと俺の胸に届いてますから。あとは、それを実行するだけ。覚悟は決めた。『俺しかいねぇじゃん』って。ずっと思っていたけど、今はより一層思っている。まぁ元々ね、空気を読んだ事の無い人間だから。空気を読まずに闘えるし。空気を読ませても、『俺は俺だし』っていう。今ぐらいの試練なんかさ、過去に何度も経験してきているから。俺はタフだよ。（TNA遠征について）あれはね、バケーションだよ。俺にとってみればバケーション。会社には悪いけど。男前に磨きがかかった事ぐらいですかね。金髪美女を虜にしてきたので……ほら、空気読まないでしょ。いいんすよ、俺はこれで。乗ってますよ。ケガも無いし、気持ちも充実しているし。いいんじゃないですか、俺。（『明日12/7大阪に武藤選手が来場するが？』）ちょっとビビらしてぇな。何でビビらせようかな。まぁ武藤敬司は、プロレスの事を“作品”って言いますからね。そういうものをさ、そういうものを超越したさ、プロレスってそんなに綺麗じゃないし。分かんねぇけど。まぁとにかく、カッコイイを俺を見せつけてやりますよ」

※バーナードはノーコメント

※試合後、棚橋を襲撃した真壁のコメント
真壁「宣戦布告だよ。オイ、いいか？安心してんじゃねぇぞ！闘いは始まってんだよ、この野郎！バーナードを倒してカッコイイ？ふざけた事ぬかしてんじゃねぇ。俺はテメェのよぉ、生き方が大嫌いなんだよ！」