メインイベント（第8試合）は5.3福岡のIWGP世界ヘビー級王座戦で雌雄を決する王者SANADAと挑戦者ヒロムが、それぞれ金丸義信、内藤哲也をパートナーに最終前哨戦。福岡決戦を前に、勢いを示すのは新日本に新たな景色をもたらしたSANADAか？　それともIWGPジュニアヘビー級王者として、世界ヘビー戴冠を目指すヒロムか？

　ヒロムはIWGPジュニアヘビーと共に花道を進む。SANADAはIWGP世界ヘビーを携え入場。Just 5 GuysにはセコンドとしてTAKAみちのくが帯同。L･I･Jはゴング前にグータッチをかわす。

　先発はSANADAとヒロム。場内は両者へのコールが交錯する。そしてロックアップで組み合うと、SANADAがロープまで押し込む。
　ヒロムは体勢を入れ替え、逆水平チョップを繰り出すが、SANADAはかわす。すると、背後から金丸がヒロムを急襲。Just 5 Guysはダブル攻撃を狙うも、ヒロムは切り抜けて誤爆させると、金丸を利用してSANADAにティヘラ。さらに金丸の膝に低空ドロップキックをお見舞い。
　今度はL･I･JがSANADAにダブルのクローズラインからサンドイッチ式低空ドロップキック。そして内藤がカバーするが、これはカウント2。
　すかさず内藤はSANADAに変形の肩固め。SANADAは足をロープにかけてエスケープ。続いて内藤はネックロックで捕らえるが、SANADAはパンチで脱出し、ロープへ。すると金丸が場外から足を引っ張って妨害。
　ここからJust 5 Guysは場外戦に持ち込む。金丸は内藤、SANADAはヒロムをフェンスに打ちつける。さらに打撃でダメージを蓄積させる。
　内藤はカウント18でリングに生還。すかさず金丸は襲いかかり、膝に低空ドロップキック。さらに内藤の膝を持ち上げ、マットに打ちつける。
　続いてJust 5 Guysは内藤にダブルのレッグスプリット。そしてSANADAは内藤の左足をロープに固定してヒップドロップをお見舞い。
　スイッチした金丸は内藤の足にストンピング。さらに後頭部にエルボーを落とす。内藤もエルボーで反撃するが、金丸は顔面かきむしり。
　内藤もネックブリーカードロップで反撃を狙うが、金丸は切り抜けて低空ドロップキック。しかし、内藤はかわすと、マンハッタン・ドロップから今度こそネックブリーカードロップ。
　次はSANADAとヒロムのマッチアップ。ヒロムはハサミワザで投げつけ、ロープを用いてSANADAの喉を痛めつける。さらにバックエルボーからショットガンドロップキックで吹っ飛ばし、串刺しヒロムちゃんボンバーから低空ドロップキックをヒット。
　勢いに乗るヒロムは、SANADAを担ぎ上げる。SANADAは脱出すると、カウンターの低空ドロップキックを膝にヒット。さらにドロップキックでヒロムを場外に落とし、プランチャを炸裂。
　SANADAはヒロムをリングに投げ入れてヒロムをカバー。だが、これはカウント2。続いて両者は打撃戦に突入。ヒロムは必死にチョップを打ち込むが、SANADAはチョップからバックドロップ。すかさず金丸が内藤を場外に連れ出す。
　ここでSANADAは一気にラウンディング・ボディプレスへ。ヒロムがかわすと、SANADAは着地。そしてヒロムを担ごうとするが、ヒロムは切り抜けてスタンディングのドラゴンスリーパー。
　SANADAは体勢を入れ替えるも、ヒロムはアームホイップ。しかし、SANADAは再度スタンディングのドラゴンスリーパーへ。ヒロムは首固めで返すが、カウントは2。
　そして技の読み合いから、SANADAはヒロムのビクトリー・ロイヤルを切り抜けると、マジックスクリューを炸裂。
　スイッチした金丸は、ヒロムに串刺しフロントキック。さらに追撃のフロントキックを繰り出すも、ヒロムは変形のドラゴンスクリューで切り返す。
　スイッチした内藤は、金丸にアームホイップ、バックエルボー、低空ドロップキックをお見舞い。さらにコーナーミサイルを炸裂し、右腕を突き上げる。
　続いて内藤は、金丸をコーナー最上段に設置し、雪崩式フランケンシュタイナーを狙う。だが、金丸は脱出し、内藤の膝裏にドロップキックをお見舞い。
　すかさずSANADAが内藤にニークラッシャーを決めると、金丸が内藤の膝に低空ドロップキック。そしてJust 5 Guysは二人がかりで内藤の両膝をマットに打ちつけ、金丸が4の字固めで捕獲。SANADAはヒロムをスタンディングのドラゴンスリーパーで捕らえる。内藤は必死にロープエスケープ。
　すると、金丸はディープインパクトを狙うも、内藤はかわし、金丸の首筋にバックエルボーを乱打。金丸も膝を蹴りつけるが、内藤はバックエルボーで競り勝つ。
　そして内藤はエスペランサで突き刺し、コリエンド式デスティーノを狙う。金丸は切り抜けるとサムソンクラッチ。内藤も丸め込みで返すが、金丸は回避し、4の字固めへ。
　内藤は首固めで切り返すも、金丸はカウント2でキックアウト。さらに内藤の延髄斬りをかわし、逆に延髄斬りを決めると、タッチアウトを狙う。
　だが、内藤は回避し、すかさずヒロムが金丸にトラースキック。そして内藤が延髄斬りを決め、続いてヒロムはヒロムちゃんボンバーを炸裂。間髪入れずに内藤はジャックナイフ式エビ固めを決めるも、金丸は必死にカウント2でキックアウト。
　ならばとL･I･Jは金丸に連携のトルネードDDTを炸裂。そして最後は内藤がデスティーノを炸裂し、金丸から3カウントを奪取。L･I･JがJust 5 Guysを撃破した。

ヒロム「ついにだねぇ、ついにだねぇ、前哨戦は全部終わったねぇ。いやぁ～、L・I・Jにいた頃から、俺はさぁ、SANADAさんの考えてることとか、よく分からなかったんだよ（※腕組みする）。でね、Just 5 Guysに入ったSANADAさん、よくしゃべるようになって、やっと気持ちとかそういうの、何考えてるとか、どうやってプロレスに向き合ってるとかそういうの、分かるかなぁと思ったんだけど、やっぱり分かんないままなんだよねぇ……。

いくら俺が言ってもさぁ、理解して言ってるのか、ホントに理解してないのか分かんないけどさぁ、すごいスカされるんだよね。最初だけかと思ったらさぁ、最後の最後までホントにスカして終わるとはね。まぁ今日のコメントは何か分かんないけどね。

SANADAさん、それはチャンピオンとして、どうなんだ？　ちゃんと受け止めてくれよ。分かりやすいだろ。ヘビー級とジュニア、この戦いは、このタイトルマッチは、当たり前じゃないからな。（※手で顔を拭って）はぁ～……。さてさてさてさて、SANADAさん、楽しみですよ。楽しみで仕方ない。SANADAさん、SANADAさん、SANADAさん、俺は楽しむつもりですよ。楽しんだ上で勝ちますよ。絶対勝ちますからね。

（※ベルトを掲げながら）ジュニア王者として、俺は勝たなきゃいけないんだ。絶対に、勝ちますからね。（※ベルトを下ろし、少しの間うつむいて顔を上げ、）ただ、IWGP世界ヘビー級王者になっただけのチャンピオン。ただチャンピオンになっただけ。それでアナタは終わりです」

内藤「今日で高橋ヒロムとSANADAによる前哨戦は終了。あとは5月3日、福岡国際センターでのタイトルマッチを待つのみ。なかなか難しい試合にはなると思うけど、リング上で言った通り、我々、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンは全力で高橋ヒロムをサポートしますよ。

だからヒロム、夢を叶える瞬間を、俺たちに見せてくれよ。じゃ、次は高橋ヒロムが夢を叶える5月3日、福岡国際センターで、またお会いしましょう。アディオス！」

SANADA「5月3日、明後日、俺はヒロムさんの夢を叶える協力は一切しません。現実を味わってもらいます」

※金丸はノーコメント