Collision in Philadelphia

日時
2023年4月17日(月)   16:00(EST)開場 17:00(EST)開始
会場
アメリカ・2300 Arena(ペンシルバニア州フィラデルフィア)
観衆
977人(札止め)

第8試合 60分1本勝負
IWGP USヘビー級王座ナンバーワン・コンテンダートーナメント 1回戦

※ランスがトーナメント決勝戦進出

MATCH REPORT

 セミファイナル(第8試合)はIWGP USヘビー級王座ナンバーワン・コンテンダートーナメント1回戦として、ランス・アーチャーとフレッド・ロッサーが激突。
 現IWGP USヘビー級王者ケニー・オメガへの挑戦権を懸けて、日米を股にかけたトーナメントが、ついに今大会から幕を開ける。当初は1回戦としてアーチャーとジュース・ロビンソン、そして現地時間・5.21ロングビーチ大会で棚橋弘至とウィル・オスプレイが激突し、その勝者同士が6.4大阪城ホールの決勝で雌雄を決することが発表されていた。
 しかし、昨日の4.15ワシントンDC大会のロッサーvsジュースにおいて、ジュースが試合前にロッサーを襲撃。さらにレフェリーも殴りつける暴挙を見せ、試合がノーコンテスト裁定となったことを受けて、新日本ではジュースのトーナメント出場資格を剥奪。代替選手として、ロッサーが出場を果たすことに。
 前STRONG無差別級王者のロッサーと元IWGP USヘビー級王者のアーチャー、共にエネルギッシュなファイトの両者が激しい攻防を繰り広げるのは間違いない。

 ロッサーは頭部に包帯、そして脇腹と右腕にテーピングを巻いた姿で登場。痛々しい姿ながらも、闘志あふれる表情でリングイン。アーチャーは観客を威嚇し、スタッフを蹴りつけながら入場する。
 そしてアーチャーはリングインするとマイクを握る。

■アーチャーのマイクアピール
「ヘイ、いまは2023年だぞ。コードレスマイクじゃないのかよ。フレッド・ロッサ―。オマエにやるものがある。ボールをいくつかやろう。オマエと俺がリングに立ったのは、さかのぼること2009年のECWのリングだ。残念ながらオマエにとってこれがリングに立つ最後の試合になるだろう。(※観客に向かって)静かにしろよ、俺がしゃべってんだぞ、フレンド。
(※ロッサ―に向かって)死にゆく友よ、俺が有名にした新日本プロレスのマットにようこそ! 俺に考えがある。ジュースがこの俺とのマッチから逃げる術を見つけたからな、おそらくあいつの人生で最も懸命な判断だったが。ジュースと最後にやり合ったのは、ハードコア・ノールールマッチだった。俺たちはフィラデルフィアにいるんだ! 元はECWアリーナだ。ストリートファイトがここでは何を意味するのか知らない者もいるが、知らないままじゃいけないな。ちょっと待ってろ」

 ここでアーチャーはリング下から竹刀を二つ取り出し、一つをロッサーに手渡し、マイクを続ける。

■アーチャーのマイクアピール
「もしオマエたちもロッサ―も問題ないなら、フィラデルフィア式ストリートファイトをやろうじゃないか!」

 すると、ロッサーはゴングを待たずにアーチャーを竹刀で殴りつける。しかし、アーチャーも竹刀で応戦。ロッサーが倒れこむと、アーチャーは引きずり起こしコーナーにつめてエルボーを連発。
 さらにアーチャーは串刺しエルボーをお見舞い。二発目をかわしたロッサーは、逆水平チョップとショートレンジラリアットを繰り出すが、負傷箇所である腕を押さえて苦悶の表情。
 すかさずアーチャーは体勢を入れ替えてパンチの猛打。だが、ロッサーは蹴り足をつかむと急所付近を蹴り上げる。さらにショートレンジラリアット、ヒップバット、後ろ足でのキックを連発。
 そしてロッサーは串刺し攻撃を狙うも、アーチャーはチョークスラムの体勢に。これをロッサーは切り抜け、左右のエルボーを連発。
 だが、アーチャーはラリアットでロープ越しにロッサーを場外に落とす。アーチャーは竹刀を二つ手にするが、ロッサーはイスを投げつける。
 そしてロッサーはヒモを使ってチョーク攻撃。だが、アーチャーは切り抜け、竹刀でロッサーを痛めつける。ロッサーをフェンスに固定し、胸板に竹刀を振り下ろす。
 劣勢のロッサーだったが、左右のエルボーで反撃。アーチャーが花道まで下がると、ロッサーは追いかける。だが、アーチャーは応戦し、客席目掛けてロッサーを投げつける。
 そしてアーチャーはロッサーを捕らえ、場内を引きずり回してからフェンスに叩きつけ、さらにビッグブーツを炸裂。
 アーチャーはイスをロッサーの顔面付近に固定すると、そこ目掛けて竹刀を振り下ろす。そしてアーチャーは、竹刀でスタッフも殴りつける暴走行為。
 ロッサーはアーチャーに飛びつくと、さらにゴングでボディを殴打。しかし、アーチャーはロッサーが痛めている耳をつかんで鎮圧。そして竹刀をロッサーの腹部に突き立てる。
 アーチャーはロッサーをリングに戻すと、イスをコーナー上に設置。そして場内のブーイングを煽る。続いてそのイスにロッサーの頭部を打ちつけてから、コーナーパッドを外してニヤリ。
 アーチャーはコーナーパッドをロッサーに振り下ろしてから、イスを金具むき出しのコーナーに設置する。
 アーチャーはロッサーを蹴りつけていくが、ロッサーは気合いの咆哮。そしてドラゴンスクリューを狙うも、こらえたアーチャーはロッサーを踏みつける。
 そしてアーチャーは突進するが、ロッサーはかわしてコーナーに設置されたイスに自爆させる。
 続いてロッサーは竹刀でアーチャーを滅多打ち。そしてロッサーはSTCを決めるが、その背後から何とジュースが乱入。
 ジュースはロッサーに馬乗りパンチを浴びせ、さらにポケットの小銭をつかんでパンチを狙う。レフェリーが制止しようとすると、ジュースは威嚇。
 すると、ロッサーがスキをついてジュースに急所攻撃。だが、アーチャーがロッサーに襲いかかる。
 ロッサーはアーチャーを突き飛ばすも、スキをついてジュースが小銭を握った手で、ロッサーにナックルパートをお見舞い。そしてリングをあとに。
 リング上、アーチャーは強烈なショートレンジラリアットをロッサーに叩き込んでカバー。ロッサーは返すことができず、アーチャーが決勝進出を決めた。

COMMENT


 
アーチャー「USチャンピオン(ベルト)に向けてのことだ。チャンピオン、それはこの俺、ランス・アーチャー、殺人鬼のハートと持つモンスターのことだ。俺は3回USチャンピオンになる。ケニー・オメガ。今おまえは、エリートのかなり後ろに座っているな。いおまえは忙しいやつだ。他のやつや他のこと、つまりBCCのことを心配している。しかしおまえが心配すべきはこの俺だ。5月21日のロサンゼルス、カリフォルニアで、ウィル・オスプレイとタナハシがリングに上がり、どちらがオーサカに来て俺と対峙するのか決めるんだ」
 

 
アーチャー「もし2人のどちらかが本当に賢ければ、ギブアップして現れないだろうがな。タナハシ、おまえはいつ俺を倒すが、今回は俺を倒すことはできないぞ。ウィル・オスプレイ、2019年のオーサカでのマッチの再来だ。なぜなら俺はおまえを倒すからだ。おまえを痛めつけるその一秒一秒を楽しむぜ。そしてケニー。ケニー、ケニー、ケニー、ケニー。おまえの元へやってくるぞ。禁断の扉2で、おまえの元へ行ってやる。ケニー・オメガ、そして俺のUSタイトル。マーダーホーク・モンスター、ランス・アーチャー。誰もが死を迎えるのだ」
 
 
※ロッサーはノーコメント

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