CSテレ朝チャンネル Presents テレビ朝日 新日本プロレス放送50周年記念 SAKURA GENESIS 2023

日時
2023年4月8日(土)   15:30開場 17:00開始
会場
東京・両国国技館
放送
バナー
観衆
6,510人

第7試合 60分1本勝負
IWGPタッグ選手権試合

  • <第97代チャンピオンチーム>

  • <チャレンジャーチーム>

VS

  • ※3度目の防衛戦

境界線

※デイビス&フレッチャーが第98代チャンピオンチームとなる
レフェリー|マーティー浅見

MATCH REPORT

 オージー・オープンにはUNITED EMPIREのメンバーがセコンドについている。YOSHI-HASHIとカイル・フレッチャーの先発で試合開始のゴング。速いタッチワークでYOSHI-HASHIを攻め込んでいこうとするも、後藤が飛び込んできてフレッチャーにダブルタックルを見舞い、後藤がすくい投げでYOSHI-HASHIをダウンしたフレッチャーの上に叩きつけていく。さらにデイビスにはYOSHI-HASHIのヘッドハンターの勢いを利用しての河津落としを決めていった。
 先制攻撃に成功した形の毘沙門だが、オージー・オープンもすぐに反撃。毘沙門の2人をリング下に叩き落とすと、デイビスがYOSHI-HASHIにトペ、フレッチャーが後藤に場外ラ・ケブラーダを放つ。しかしこれでフレッチャーは鉄柵に頭部を打ちつけ、左側頭部から流血してしまった。
 リングにも戻って流血が気になるのか、フレッチャーはリングに戻ると、すぐにデイビスにタッチ。後藤に対し、カウンターのツープラトンダブルチョップからフレッチャーがPK、デイビスがセントーンを落下して、一気にペースを引き寄せた。
 相手の動きを読んでのかわし試合からラリアットを決めた後藤。タッチを受けたYOSHI-HASHIが、逆水平、サイドキック、ヘッドハンターと攻め立てると、テーピングを巻いて応急処置して飛び込んできたフレッチャーをトップロープに引っかけての低空ドロップキックを叩き込んでリング下に転落させた。さらにYOSHI-HASHIは、串刺しラリアットからネックブリーカードロップをデイビスに決める。デイビスは要所要所でYOSHI-HASHIの攻撃をかわして、逆水平からバックドロップ。そしてフレッチャーにタッチ。
 強烈な串刺しフロントハイキックを叩き込んだフレッチャーは、YOSHI-HASHIの逆水平を浴びながらも、目まぐるしい切り返しの中から投げ捨てハーフネルソンタイガースープレックスを放っていった。そしてデイビスにタッチ。
 YOSHI-HASHIを肩に担いだデイビスが頭越しに前方に跳ね上げると、フレッチャーは落ちてくるところにキックを叩き込んだ。そして再びYOSHI-HASHIを肩に担ぐと、フレッチャーがコーナー2段目からジャンプしてダイヤモンドカッターを合わせていく。するとここで館内に「オージー・オープン」コールが鳴り響く。
 サンドイッチラリアットをかわして同士打ちさせたYOSHI-HASHIは、再びデイビスに担がれて頭越しに跳ね上げられたが着地。すぐにフレッチャーの足をつかんで、それをデイビスにぶち当てていく。そしてコードブレイカーを決めてようやく後藤にタッチした。
 リングに飛び込みざまにフレッチャーにエルボーを叩き込んだ後藤は、デイビスに串刺しラリアット。しかしフレッチャーのエルボーをカウンター気味に浴びる。それでもフレッチャーコーナーへの突進をかわしてデイビスにラリアットを叩き込み、フレッチャーとエルボーの打ち合いを繰り広げる。それに打ち勝つ形でロープに走ったフレッチャーに追走式ラリアットで1回転させた後藤は、串刺しフライング・ニールキック、バックドロップ。フレッチャーが旋回式エルボーを叩き込もうとしたタイミングに合わせてカウンターでエルボーを叩き込んだ後藤。
 フレッチャんーにバックに回られながらも、そのまま後方に押し込んでコーナーに追い詰めたところで、YOSHI-HASHIが飛び込んできて串刺しラリアット。そしてYOSHI-HASHIはフレッチャーを後藤に振ったが、フレッチャーはその勢いを逆利用してショットガンドロップキックを放っていった。そのフレッチャーにYOSHI-HASHIがトラースキックを叩き込むと、デイビスがYOSHI-HASHIにフロントハイキック。さらに後藤がデイビスにラリアットを叩き込む。さらに走り込んできたフレッチャーを肩に担ぐと、YOSHI-HASHIがフレッチャーの頭部をトラースキックで撃ち抜いてからの牛殺しを決める激烈一閃。
 毘沙門が省都を狙ってきたところ、YOSHI-HASHIを蹴り放したフレッチャーは、後藤をサムソンクラッチで丸め込むもカウント2。後藤はエプロンからフレッチャーを引き込み、セカンドロープに引っ掛ける形で消灯を決めたが、それまでのダメージからすぐにカバーにいけず。ならばと、ミドルキックからGTW。だがデイビスのカットが間に合ってカウント3は数えられず。
 2人を相手にエルボー、逆水平を叩き込んでいくデイビス。再び「オージー・オープン」コールが響く中、隠し狭間を決めた毘沙門。さらに後藤がラリアットを叩き込み、デイビスをトップロープ越しに転落させた。
 リング上で孤立したフレッチャーにまたしても消灯を狙ったが、今後は後藤が蹴り放される。しかしここでYOSHI-HASHIは、投げ捨てドラゴンスープレックス。バックの取り合いからフレッチャーをロープに押し込むと、後藤が後頭部へのラリアット。3度目の正直とばかり消灯を狙ったが、またしてもフレッチャーはYOSHI-HASHIを蹴り放して決めさせない。それでもYOSHI-HASHIのサイドキックからまたしても消灯の体勢へ。ここはデイビスが飛び込んで来てジャンピング・ハイキックでカットした。
 デイビスが後藤にパンチを叩き込むと、ダブルアンダーフック・スパインバスターを決めたオージー・オープン。YOSHI-HASHIにデイビスがフロントハイキック、フレッチャーがトラースキック、そしてデイビスのフロントハイキックをフレッチャーのトラースキックを同時に叩き込んだ。
 ダブルのキックを浴びたYOSHI-HASHI。続いてふらふらと立ち上がってリング中央で背中合わせになったビシャモン2人にサンドイッチ式でラリアットを見舞ったオージー・オープンは、すかさずYOSHI-HASHIをリング下に排除。さらにサンドイッチラリアットからコリオリスを決めて、後藤をマットに沈めた。

COMMENT


 
フレッチャー「ヘイ、とても感情的になってる……。頭の後ろに傷があることだしな! どれだけ切れてる? 教えてくれよ。多分、縫わなきゃいけないな。誰がそんなこと気にする!? 俺たちは新しいIWGPヘビー級タッグのチャンピオンなんだからな!」
デイビス「オウッ! オウッ!」
 

 
フレッチャー「この日のことを何年も、人生の半分近く考えていた。このベルトを持つことばかり考えていたんだ。デイビスはこれが本当の話だって知ってるよ。携帯の待ち受け画面はずっとこれだった。なぜなら俺は(ベルト取ることを)表明していたからだ! だから自分の顔の前に表示し続けた。俺たちは新王者だ! こいうなることは分かっていた! ヘイ! 俺は頭を打ったんだ。サイアクだが、ベルトなしにリョーゴクを去ることなんてできなかったんだから仕方がない。この試合の前、コメントをするたびに言ってただろう、これがなきゃ飛行機に乗れないって! 俺の頭がどんなにおかしくとも、俺自身がチャンピオンなんだ。俺とデイビスは世界を動かしているってずっと言ってきたよな。あれは正しかったよ。ただのキャッチフレーズじゃあなかったんだ。俺たちが世界で最高のタッグチームだって知っていたんだから!」
デイビス「その通りだ!」
フレッチャー「このベルトが欲しかったのは、俺もデイビスも新日本プロレスが大好きだからだ。このベルトを持って世界中のプロレス団体に行って、世界中のタッグチームを負かしてやりたい。そして誇りを持って“IWGP”の文字を示し、これが全てのプロレスラーにとって最も大切な文字であることを証明したいんだ。ヘイ、これからもチャンピオンシップがあるね。来週はSTRONG無差別級タッグ選手権(3WAYマッチ)。それまでに(頭の傷が)治るか分からないけど。フィンガークロス(幸運を祈るの意味)、ベイビー! タナハシや2セカンドのオリバーがいるからな。祝わなくちゃ」
デイビス「あぁ、なぜ祝うのか言ってやれ」
 

 
フレッチャー「俺たちは世界で最高のタッグチーム。俺とデイビスがオージー・オープン。俺たちはたった今、リョーゴクでビシャモンを倒した! 俺たちが世界を回してる!」
デイビス「オウッ!」
(※ここでUNITED EMPIREの他のメンバーがコメントスペースにやってくる)
アキラ「ビールはどこだ?」
 

 
コブ「コイツらは地獄を通り抜けてきたんだぞ! タイトルマッチに勝ったんだ! ビールはどこだ!?」
オーカーン「祝い酒だ、祝い酒! 祝い酒を持ってこい!」
コブ「誰の責任だ?」
皆「ビールはどこだ?」
ザック「(※急にコメントスペースに現われて)オイオイ! チョットマッテ! (※英語に戻して)オイオイ、落ち着けよ! よくやったな、ボーイ。俺のアクセントのせいで、見下しているように見えるかもしれない」
フレッチャー「俺もイギリスに住んでたよ」
 

 
ザック「オマエたち、素晴らしい試合だったな。オマエたちがタッグチャンピオンになったのは嬉しいけど、俺はTMDKのフロントマンなんだ。マイキー・ニコルスとシェインからメッセージがある。リトルメッセージだ。良くやったな。だが(※日本語で)デモ! デモ! (※英語に戻り)ヘビー級のタッグリーグを憶えているか? (※日本語で)タブンネ。(※英語に戻り)みんなあそこにいたよな?」
フレッチャー「俺たちは今倒したばかりのビシャモンに負けたよ」
ザック「オマエたちが世界で一番のタッグチームになりたいなら、誰かと協力したいだろう?」
デイビス「マイキーとシェインに伝えろ。俺たちは世界で最高のタッグチームだと」
 

 
ザック「誰が最高のオーストラリアのタッグチームかはっきりさせようぜ。ところで、俺のビールはどこだ?」
コブ「俺たちの祝いに突然現われて、タイトルについて話しやがって」
ザック「ナイスにしようとしただけさ」
コブ「ただで何かを要求することはできないぞ。だからな、ザック」
ザック「ハイ」
コブ「オマエはチャンピオンじゃないのか? オマエがタッグ王座へのチャレンジの話を持ってきたんだ。オマエのタイトルに俺を挑戦させてみないか?」
皆「オー! イェー!」
 

 
ザック「ジェフリー、ジェフリー! 俺のベルトには体重制限はないが、あんたは重すぎると思う。陸上哺乳類的には、あんたはかなり大きい。オーライ。つまりほら、俺は来週ワシントンで誰かと防衛戦をするんだ。だからチャンピオンシップに戻ってくるかどうかは分からない。あんたも俺が戻ってくるか分からないんだ。だからタイトルマッチを約束することはできない。だけどシングルマッチをやることは約束できる。もしチャンピオンじゃなくなった俺を倒したら、次のターゲットを決めるんだな。ビッグJ、ビッグ・ジェフ。カンパイ!(※と言ってから引き上げる)」
オーカーン「逃げるんじゃねえぞ! この野郎! ぶっ飛ばしてやるよ!」
コブ「ヘイヘイヘイ! 今ここで起きてることを祝おうじゃないか! 新しいタッグチームチャンピオンだ! イエーイ!」
 

 
皆「オージー・オージー・オージー! オイオイオイ!!(※と声を揃えると、全員で缶ビールを片手に突き上げる)」
 
 

 
YOSHI-HASHI「正直、心の中では、もし俺たちの持ってるベルトを脅かす存在がいるとするのであれば、心のどこかでアイツらの(存在が)頭にずっと浮かんでたよ。ただ、それを払拭するために俺は今日このタイトルマッチの舞台に上がって、ずっとずっと、勝つ、いいイメージばっかしてた。最後の、俺とごっちゃんの連係もイメージ通りの型にハマった。でもただ、最後の最後、あと一歩、ちょっと狂った。それぐらい、接戦の戦いだと、戦いながら俺は感じたよ」
 

 
YOSHI-HASHI「物事は一瞬で変わっちゃうんだなって、改めて違う意味で今日、俺は思い知らされたよ。ただ、俺とごっちゃんはまだまだ、毘沙門としてやらないといけないことが残ってる。俺とごっちゃんは、まだ先の話だけど、『WORLD TAG LEAGUE』2連覇してんだよ。2連覇。今まで2連覇してるタッグチームは何組かいたろ? でも3連覇するチームは、今はいない。俺たちは必ず『WORLD TAG LEAGUE』3連覇をIWGPタッグチャンピオンとして成し遂げる」

※後藤はノーコメント

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