第5試合は後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHI&YOH&リオ・ラッシュvs内藤哲也&鷹木信悟&SANADA&高橋ヒロム&BUSHI。ラッシュとヒロムにとっては、3.21新潟のIWGPジュニアヘビー級王座戦の前哨戦に。また、同じコーナーに立つ内藤とSANADAは、3.17後楽園の『NJC』準々決勝で同門対決を行なう。

　後藤&YOSHI-HASHIはIWGPタッグのベルトを携え入場。ヒロムはIWGPジュニアヘビー、鷹木はKOPW2023のベルトを携え花道を進む。石井は先発を勝って出ると、「鷹木、来いよ！」と挑発。

　開始のゴングと同時に、石井と鷹木は激しいエルボーの応酬。鷹木が押し込むも、石井も盛り返す。さらに怒涛のエルボー合戦を繰り広げ、最後は石井がランニングエルボーで鷹木をねじ伏せる。
　次は後藤が鷹木の後頭部にエルボー。さらにハンマースルーを仕掛けるが、その勢いで鷹木は相手コーナーの石井にエルボー。
　次は後藤とSANADAのマッチアップ。SANADAはすばやいモーションでパラダイスロックを狙うが、後藤は回避。そして毘沙門がSANADAにダブルのショルダータックルから、ざんまいへ。この流れにYOHとラッシュも加わる。
　そしてYOH&ラッシュはヒロム&BUSHIにダブルのドロップキック。内藤にはCHAOSが太鼓の乱れ打ちをお見舞いする。
　続いてYOSHI-HASHIがSANADAにエルボーを食らわす。しかし、低空ドロップキックをかわしたSANADAは、パラダイスロックで捕獲。そして低空ドロップキックを炸裂。
　続いて内藤とBUSHIが、YOSHI-HASHIに連携の低空ドロップキック。そして内藤が変形のネックブリーカーから、両足を使ったネックロックで捕獲。これはYOSHI-HASHIがロープエスケープ。
　すると内藤はYOSHI-HASHIにバックエルボーを乱打。さらに串刺し攻撃を狙うも、YOSHI-HASHIは逆水平チョップで反撃。さらにトラースキックからネックブリーカードロップを狙うが、内藤は切り抜けてトルネードDDTの体勢に。しかし、YOSHI-HASHIはブレーンバスターで切り返す。
　次はラッシュとヒロムのマッチアップ。ラッシュはすばやい動きでヒロムを翻弄し、ラリアットを炸裂。さらにラッシュはBUSHIに倒立キック。そしてSANADAをうまく場外に追いやると、トペ・スイシーダを炸裂。さらにヒロムにもトペ・スイシーダを突き刺す。
　続いてYOH&ラッシュがヒロムにスシロール。そして連携の串刺しエルボーから、ラッシュはヒロムにスピアーを炸裂する。
　ラッシュはヒロム&に技の読み合いから打撃のコンビネーション。しかし、ヒロムもポップアップ式のシットダウンパワーボムで反撃。
　そしてヒロム&BUSHIはラッシュにダブル攻撃を狙う。だが、ラッシュはハンドスプリングエルボーで二人を吹っ飛ばす。スイッチしたYOHは、BUSHIの串刺し攻撃を切り抜けてジャンピングフォアアームをヒット。
　ここからCHAOSがBUSHIにトレイン攻撃を敢行。そしてYOHはハーフハッチスープレックスを炸裂するが、これはカウント2。するとYOHは雄叫びを上げ、ブレーンバスターの体勢に。BUSHIは切り抜け、追走式ドロップキックを食らわす。
　スイッチした鷹木は、YOHに串刺しラリアット。さらにバックエルボー、ナックル、龍魂ラリアットをお見舞いしカバーするが、YOHはカウント2ではね返す。
　ならばと鷹木はMADE IN JAPANを狙うも、YOHは回避。すかさず石井が鷹木に襲い掛かり、ショルダータックルでダウンを奪う。ここから両軍入り乱れる混戦模様に。
　毘沙門はSANADAにダブル攻撃を狙うも、SANADAは同士打ちを誘う。そのSANADAにYOHがジャンピングニー。
　すると鷹木がYOHをブレーンバスターで持ち上げるが、YOHが切り抜けると、ラッシュが鷹木にスピンキック。そしてYOHが鷹木にファルコンアローを炸裂。
　続いてYOHはトラースキックを繰り出すが、鷹木は回避。続くYOHの串刺し攻撃を鷹木がかわすと、一気にL･I･JがYOHにトレイン攻撃。そしてBUSHIは場外のYOSHI-HASHIにトペ・スイシーダを炸裂。
　ここで鷹木は「来た！　来た！　来た！」と気合いを入れる。内藤がYOHに延髄斬りを見舞うと、最後は鷹木が豪快なパンピングボンバーでYOHを撃沈した。

　試合後、ヒロムとラッシュは視殺戦を展開。そしてL･I･Jは勝ち名乗りを受けると、グータッチをかわす。続いて内藤はSANADAに一瞥くれてからリングをあとに。　

ヒロム「何回かやって慣れたと思ったら、また特殊な動きをする。いやぁ、これはコモドドラゴンの性質なのかな？　それともやっぱりコモドドラゴンじゃなくて、リオ・ラッシュなのかな？　分からないな。でも、決めた！あの子、面白い！あれ飼う！あれ飼いたい！手懐けて、自分のもんにしたい！」
　
 

鷹木「見ての通りだよ。俺は別に調子が悪いわけじゃねえからな。『NJC』こそ1回戦で負けてしまったが、俺は変わらねえよ。元気ハツラツだよ。

まぁ、ヘナーレに連敗した時はよ、（肩にかけたKOPWのベルトを叩きながら）オイ、チャンピオンベルトを持ってていいのかって、少し葛藤したが、まぁそれとこれとは別だ。チャンピオンはチャンピオンらしく、俺は俺らしく闘いを貫くよ」

内藤「3月17日、後楽園ホールにて行なわれる『NEW JAPAN CUP』準々決勝の相手はSANADA。彼は『NEW JAPAN CUP』1回戦でタイチ選手に勝利した後、『迷いはなくなった』って言ってたよ。でも、『迷いはなくなった』って言うわりには、変わったのは変型のDDTを使うようになったぐらいかな？　

別にそこを否定するつもりはないけど、変型のDDTを使うようになっただけで吹っ切れるような迷いって、いったいどんな迷いなんだろうね？　普段ノーコメントのSANADA。語らないなら、せめて体で感じさせてくれよ。3月17日、後楽園ホールのリング上でね。カブロン！」
※SANADA、BUSHIはノーコメント
　　　

リオ「（ダメージのあるYOHに肩を貸しながらやってきて、そのYOHに向かって）気にするな。いいな？　オマエは控室に戻らないと。何でここにいるんだ？　（控室方向を見ながら）誰か手伝ってやってくれないか？　大丈夫なのか？」
YOH「イエス」
リオ「本当に？ ヤツのことは気にするな」
YOH「OK」

　
リオ「ヒロムは俺がやる。あの負けは考え直してやり直せば、埋め合わせできる。俺が二人のためにやる。とにかく横になって」
YOH「サンキュー（と言って、リオから氷嚢を受け取り、アイシングしながら先に控室へ）」

リオ「（先に引き上げるYOHに向かって手を合わせて）アリガトウゴザイマス。YOHは凄い闘いをした。本当に凄い闘いだった、ヒロムとのシングルマッチは。だがうまくいかなかった。いいか、これが友情だ。というか、家族だな。助けが必要だと電話がかかってくれば、俺は飛行機で14時間かけて日本に来て、それに応える。家族の雪辱を果たすために。これが家族だ。ヒロム、オマエは違う。

オマエのことは嫌いだし、軽蔑している。オマエの心臓を体から引きずり出してやりたい。そして……なぁ頼むから、お互いの望まないことにならないように注意してくれ。オマエのような人間にはなりたくない。ヒロム、まだ終わりじゃないからな。実際、また楽しくなってきたんだよ。オマエはどうか分からないが、俺は底の方で感じるんだ。久々の感覚だ。俺がオマエだったら、心配でたまらない。IWGPジュニアヘビー級王座が、日本から持ち出されないようにしろよ」
※石井、後藤、YOSHI-HASHIはノーコメント