Circuit2008 NEW JAPAN GENERATION
- 日時
- 2008年9月21日(日) 15:30開場 16:00開始
- 会場
- 兵庫・神戸ワールド記念ホール
- 観衆
- 8000
-
第8試合 60分1本勝負
IWGPヘビー級選手権試合- (第49代王者)
- (挑戦者)
※武藤が3度目の防衛に成功レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
グラウンドでのじっくりとした攻防を経て、武藤はフライングメイヤーからフラッシングエルボー。すると、真壁はヘッドロック、ショルダータックルで対抗する。
武藤にアームホイップで投げられた真壁は、場外エスケープ。武藤はその真壁を追って場外へ行くが、矢野らG・B・Hのセコンドに袋叩きにされてしまう。
これに怒った武藤は、リングから離れ、G・B・Hのセコンドにクレームをつける。すると、服部レフェリーと浅見レフェリーが矢野たちを退場させ、リングの周囲にいたG・B・Hのセコンドは一掃される。
リングに戻った武藤は、真壁のラリアットを前転で回避。低空ドロップキック、ドラゴンスクリューから足4の字固め。これをロープエスケープされると、再び 低空ドロップキックからドラゴンスクリューを狙うが、真壁は踏ん張って阻止し場外へ降りる。武藤は真壁を追うが、退場せず場外に潜んでいた外道に襲われて しまう。すると、この試合を見守っていた星野総裁が外道に近寄ってヘッドロックパンチ! さらに得意のナックルで外道を怯ませて退場させた。
そんな中、真壁は場外戦を続け、鉄柱、イスを利用して武藤を攻撃。これで武藤は額から流血してしまう。しかし、真壁はそんなことお構いなしで、武藤の額の傷口に容赦なくナックル。
その後も真壁に攻められ、武藤の出血は見る見るうちに酷くなっていく。その様子を見かねた林リングドクターは、武藤のもとに駆けつけドクターチェックをする。だが、真壁はそれを無視し、武藤にストンピング連打。さらにアバランシュホールドでダメージを与える。
真壁のペースで試合が進む中、真壁がブレーンバスターを狙うと、武藤は踏ん張って阻止。逆に真壁を持ち上げ、首へのドラゴンスクリューを敢行。さらに、串 刺しシャイニングウィザード、ドラゴンスクリュー、シャイニングウィザード3連打とラッシュをかけ、シュミット式バックブリーカーからフィニッシュのムー ンサルトプレスを狙う。ところが、ここで退場させられた矢野と邪道が全力疾走で駆けつけ、矢野がコーナー最上段の武藤にイスを投げつける。
矢野のこの行為に本部席で見ていた中邑は怒り、矢野を攻撃。海野レフェリーが矢野たちを退場させる。その間に真壁はチェーンで武藤を絞首刑にし、再びペースを掴む。
真壁は、パワーボム、後頭部、正面からのラリアットで連続してカバーするが、武藤はいずれもカウント2でキックアウト。勝負に出た真壁は、スパイダージャーマンからダイビングキングコングニードロップでダイブするが、武藤は回避。真壁は自爆してしまう。
武藤は、反撃の串刺しシャイニングウィザードを放つが、真壁は海野レフェリーを盾に利用してカード。さらにシャイニングウィザードも手でブロックし、ラリアットで武藤をなぎ倒す。
勝機と見た真壁は、チェーンを手に巻きつける。そして、チェーンラリアットで突っ込んでいくが、武藤はこれをドロップキックで迎撃。そして、シャイニングウィザードで真壁をカバーするが、海野レフェリーがまだダウンしていたため、カウントが数えられない。
すると、武藤は右膝にチェーンを巻き、なんと“チェーン”シャイニングウィザード! この荒技からシュミット式バックブリーカーで真壁をマットへ寝かせ、今度こそムーンサルトプレスが炸裂。これで真壁を沈黙させ、武藤が3度目の防衛に成功した。
試合後、武藤が受け取ったベルトを腰に巻き、ポーズを決めると、中邑がリングイン。「武藤さん、次は俺が行かせてもらいますよ」とアピールし、武藤と握手。次期挑戦に名乗りを上げた。
勝利者賞:ハートフルギフト(ギフト券)
COMMENT
真 壁「ダメだ。最後の最後でよ、また(勝利の)女神がそっぽ向きやがった。まさか鎖で来るとは思わなかった。手に負えない相手じゃねぇよ、手に負えない相手 じゃねぇ。先は見えたよ。もうすぐだ。ダメだ、普段からあるとこあるとこ、女をバンバンヤッちまってるからよ。女神に嫌われちまった。まぁ、しょうが ねぇ。いいぜ、どんとこいよ! 武藤!? 試合終わってどっちが勝ったんだよ? 結果じゃねぇ、内容だよ! 俺は認めねぇぞ、バカなこと言ってんじゃねぇ、ウ○コチ○コ野郎が! 1つだけ言っとくぞ、俺は負けてねぇぞ!」
※試合後、リング上で挑戦を表明した中邑のコメント
中 邑「歯がゆいね。あの真壁にしろ、ベルトを獲り返すという意思があったんでしょうけど。あの反則でベルトが帰ってきても、それが本当のIWGPの意味かっ て言ったらそうじゃないと思う。だから、次は自分の番です。ベルトを失ったリベンジもそう。早く僕が獲り返さないといけないと思ってます。IWGPの意味 を見せたタイトルマッチで、しっかりベルトを獲り返したいと思ってます。(『自分がベルトを流出させたという責任感はあるか?』)それはもちろんありま す。前回は実際の武藤敬司よりも、自分の中で武藤敬司を大きくしてた部分があると思うんで。タイトルマッチ以外にも全日本に行って武藤敬司と当たったり。 今日もそうですし、後藤(の挑戦)の時もそう。間近で武藤敬司とはなんたるか、頭に叩き込んでいるつもりです。前回、僕はかなりのミステイクを犯してると 思うんで、それも含めて、また正々堂々と真正面から武藤敬司を倒しに行きます! 見てて感じるのは間とかテクニックっていうよりも、重さを一番感じるなって。実際見るまでは間がどうの、テクニックがどうのっていうのがあったんですけ ど、やっぱり今日見てて重さを感じるってのはありましたね。長年患ってる膝なり、レスラーであれば色んな所に故障箇所はあるんでしょうけど、そういう影響 もあるかなと。ただタイミングはドンピシャで合わせてくると思ったんで。何に気をつけるとかいう問題じゃないでしょ。いかに自分のミスを犯さずに、リング の上で自分が本来持っている力を出し切れるっていうところでしょうね」