メインイベント(第8試合)は『NJC』2回戦として、SANADAとシード選手のKENTAが激突。この数カ月、スランプに陥っていたSANADAは、3.5後楽園の『NJC』1回戦でタイチと対戦。最後は新技の変形DDTでタイチを下し、「今日の試合で迷いはなくなった」と吹っ切れた表情を見せた。
対するKENTAは今回の『NJC』にSTRONG無差別級王者として出場。3.6大田のバックステージで「(SANADAは)スランプとか言ってるけど、俺は数年前とかアメリカでもっとヒドい状況やってるから。もう1回、次でさらにどん底に落としてやるよ!」と不気味に宣戦布告。
KENTAが、復活の狼煙を上げたSANADAを再びどん底に突き落とすのか? それともSANADAが1回戦突破の勢いを駆って、狡猾なKENTAを撃破するのか?
KENTAはベルトを携えて入場。
開始のゴング、場内は両者へのコールが交錯する。まずはバックの取り合いから、KENTAが腕を捕らえる。SANADAも腕を取り返すが、KENTAは足を取ってグラウンドに持ち込みレッグロック。
SANADAは腕ひしぎ逆十字で切り返そうとするも、回避したKENTAはヘッドロックで捕獲。するとSANADAは逆にヘッドロックで捕らえる。
KENTAはハンマースルーを仕掛けるも、SANADAはクラッチを外さない。するとKENTAはうしろ髪をつかんで切り抜け、逆にヘッドロックで捕獲。
SANADAは再びヘッドロックで切り返し、ロープワークの攻防に移るとショルダータックルをお見舞い。さらにKENTAのヒップトスをアームホイップで切り抜け、ドロップキックをヒットする。
そしてSANADAはハンマースルーを仕掛けるが、KENTAはロープで踏みとどまり、間を外すように場外にエスケープ。
SANADAは追いかけるが、KENTAは迎撃する。KENTAが鉄柵にハンマースルーを仕掛けると、SANADAは逆に切り返す。KENTAが鉄柵を蹴りつけて回避すると、SANADAは突進。だが、KENTAはカニ挟みでSANADAを転倒させ、相手の顔面を鉄柵に打ちつける。
KENTAはもう一度SANADAを鉄柵に打ち付け、リングに戻すと見せかけて、鉄柵に再度ハンマースルー。
KENTAは戦場をリングに戻すと、背中に強烈なサッカーボールキックを連発。カバーはSANADAがカウント2で跳ね返す。
するとKENTAはパラダイスロックを狙うも、かけかたがわからずあきらめる。そしてKENTAはSANADAを場外に連れ出し、場外マットにDDTで突き刺す。
続いてKENTAはリング下を物色。そしてセコンドの若手に「テーピング探せ」と指示し、「貸せ、オラ!」と奪い取る。
KENTAはSANADAをリングに戻すと、バックエルボーでダウンを奪させてからテーピングを取り出し、SANADAの手と足をテーピングで巻きつけ、パラダイスロックのように固定。そしてKENTAは低空ドロップキックと見せかけ、コーナーに戻って寝そべりポーズ。屈辱的なポーズのSANADAをしばし見つめる。
すると海野レフェリーがSANADAをテーピングから解放。すかさずKENTAは低空ドロップキックをSANADAに食らわせ、ネックブリーカードロップからカバー。しかし、これはレフェリーがカウントを拒否。
KENTAはSANADAの顔面にニーを落とし、さらにフェイントから後ろ足で顔面を蹴りつける。そしてカバーするも、SANADAはカウント1で意地のキックアウト。
今度はSANADAがチョップで反撃。さらにKENTAの突進をかわし、バックドロップをお見舞い。
さらにSANADAはリープフロッグの連発からドロップキックでKENTAを場外に落とし、プランチャを炸裂。そしてSANADAは場内の歓声を煽ると、KENTAをリングに戻してカバー。
KENTAがカウント2ではね返すと、SANADAはTKOを狙う。しかし、KENTAは顔面かきむしりで切り抜け、トルネード式のスタンガンをお見舞い。
さらにダイビングラリアットを叩き込んでカバーするも、SANADAはカウント2ではね返す。ならばとKENTAはSTFで捕獲。SANADAは必死にロープに逃れる。
するとKENTAはジャーマンの体勢に。SANADAはこらえるが、KENTAはDDTで突き刺す。そしてGAME OVERを狙うも、SANADAはロープエスケープ。
ならばとKENTAはグリーンキラーを狙うも、SANADAは回避し、KENTAをコーナーに押し込む。だが、KENTAはフロントキックで反撃。
ここから両者はエルボー合戦に突入。そしてKENTAはフロントキックを叩き込んでロープへ。だが、ラリアットは相打ちとなり、ダブルダウンに。
SANADAはネックアップで立ち上がり気合いを入れると、串刺し攻撃へ。KENTAはキックで切り抜けるも、SANADAはスワンダイブのミサイルキックをヒット。
そしてSANADAはバックドロップからラウンディング・ボディプレスへ。KENTAがかわすと、SANADAは着地。すかさずKENTAはSANADAをレフェリーに突き飛ばし、串刺し攻撃を狙うも、SANADAはレフェリーを抱えて回避。
だが、KENTAは横入り式エビ固めを仕掛け、SANADAが返すと、その勢いでレフェリーを巻き込んで、無法状態を作る。
KENTAはSANADAをDDTで突き刺し、うずくまるレフェリーを場外に蹴り落としてしまう。そしてKENTAはリング下からイスを取り出してリング上へ。だが、復活したレフェリーが取り上げる。
しかし、KENTAはSANADAをレフェリーに投げつけ、再びレフェリーを場外に排除。そしてKENTAは馬乗りになってパンチを乱打し、イスを手にする。
KENTAはSANADAの背中にイスを滅多打ち。さらに脳天にイスを振り下ろすも、SANADAはディフェンス。しかし、KENTAは蹴りつけ、SANADAの頭部をイスで殴りつけてしまう。場内はブーイングが巻き起こる。
KENTAはレフェリーをリングに戻すと、コーナー最上段からSANADAにダイビングフットスタンプを炸裂。しかし、カバーはSANADAがカウント2で必死にはね返す。
ならばとKENTAは首切りポーズから、go 2 sleepの体勢に。SANADAは回避し、ローリングエルボーを繰り出すも、KENTAはカウンターの掌底。さらにKENTAは掌底を連発し、SANADAをダウンさせる。
KENTAは再度go 2 sleepを狙うも、切り抜けたSANADAはスタンディングのドラゴンスリーパーからSkull Endへ。だが、KENTAも脱出し、GAME OVERで捕獲。追い詰められたSANADAだったが、執念でロープに逃れる。
するとKENTAはSANADAの後頭部にランニングニー。続くブサイクへの膝蹴りをかわしたSANADAは、オコーナーノーブリッジで丸め込む。しかし、KENTAはカウント2ではね返す。
ならばとSANADAはTKOを炸裂し、首切りポーズからバックブリーカー。そして今度こそラウンディング・ボディプレスを炸裂。だが、KENTAはカウント3寸前ではね返す。
するとSANADAはスタンディングのドラゴンスリーパー。これを切り抜けたKENTAは、SANADAを押し込み、レフェリーをコーナーとのあいだにサンドイッチ。またもリング上は無法状態に。
続いてKENTAはSANADAを河津落としで叩きつける。SANADAもエルボーで反撃するが、KENTAは背後からローブローをお見舞い。場内はブーイングに包まれる。
ここでKENTAはSTRONG無差別級のベルトを手にし、SANADAに殴りかかる。だが、SANADAはかわしてスタンディングのドラゴンスリーパーで捕獲。その状態でKENTAは、SANADAの顔面をベルトで殴りつける。
さらにKENTAはベルトを手に突進するが、SANADAはキックで迎撃。続いてベルトを蹴り上げ、KENTAの顔面にブチ当てる。そして一気に新技の変形DDTを炸裂し、KENTAから3カウントを奪取。執念で勝利をもぎ取った。