レッドシューズ海野レフェリー20周年特別興行〜喜びも悲しみも3カウント〜

日時: 2008年8月26日(火) 18:30開場　19:00開始
会場: 東京・後楽園ホール
観衆: 2000

第5試合 30分1本勝負
ダブルメインイベント第1試合

初代タイガーマスク
邪道

境界線

レフェリー｜レッドシューズ海野

MATCH REPORT

初代タイガーが新日本マットへ25年ぶりに降臨し、愛弟子であるタイガーとのドリームタッグが実現したメインイベント第1試合。邪道＆外道は、WAR時代のコスチューム、テーマ曲で登場。一方、初代タイガーとタイガーはトップロープに立ち、人差し指を天に立ててリングインする動作を同時にやってのける。この競演に観客から大きな歓声が飛んだ。
　初代タイガーはミドルキック、ローリングソバット、華麗なフライングクロスチョップを外道にヒットさせる。そして、師匠からのタッチを受けたタイガーがリングインするが、邪道にマスクへ手をかけられてピンチに。初代タイガーは助けに入るが、外道に捕まってしまい、自らもマスクを剥がされそうになる。
　邪道＆外道の反則・ラフ攻撃に苦しんだタイガーだったが、2人が繰り出そうとした合体攻撃を阻止。さらに邪道に羽交い絞めにされながら突っ込んできた外道をショルダースルーで投げ、邪道にはカンガルーキック。身軽な動きで2人を翻弄し、初代タイガーのもとへ。
　初代タイガーは、場外へ追いやった邪道にトペフェイント。これで邪道が安心したところを見計らって、プランチャでダイブ！さらにタイガーと共にダブルフライングクロスチョップを邪道にヒットさせる。
　しかし、邪道＆外道も黙っておらず応戦。外道は、マンハッタンドロップ、DDTでタイガーをカバー。タイガーにキックアウトされると、邪道と共にトレイン攻撃からスーパーパワーボムを狙う。しかし、これを初代タイガーがカット。
　ピンチを切り抜けたタイガーが外道にツームストンパイルドライバーを見舞うと、続けて初代タイガーが豪快なダイビングヘッドバット。そして、タイガーがタイガースープレックスホールドで外道からピンフォールを奪取。虎師弟タッグが快勝した。

COMMENT

タイガー「どうもありがとうございました（と言いながら初代タイガーと握手）。今日はホントに自分自身もファンに戻ってしまいましたね。先生は現役（バリバリ）の頃に比べたら、その時の動きが出来るかと言ったら、それは無理だと思います。でも、ここまでお客さんを沸かせて、ここまでタイガーマスクの動きが出来る。僕はホントに先生の弟子で良かったし、先生に付いてきて間違いは無かったと思うし。今日は試合をしていて素晴らしく、感動しました」
初代タイガー「なんか弟子に引っ張られていくというのは凄く楽しいですね。嬉しくもあり。なんか邪道、外道も僕に遠慮してくれているみたいで、その気持ちも嬉しいし。コイツに引っ張っていかれるというのが、なんかここまで来ているんだなと。楽しくて仕方ないです。（久しぶりに上がった新日本のリングについて）いやぁ、温かかったですね。やっぱり新日本なんだと思いました。試合運びもリングに上がった時も動いている時も、なんか新日本だと思いました。気合いが入るというのもありましたね。試合前はそうでもなかったんですけど、リングに上がる時、気合いが入っていきました」
タイガー「今、先生が言われた通り、弟子に引っ張られるというのも、逆に自分がタイガーマスクとして新日本に上がって、先生に成長を見せなきゃいけないし。ましてや、先生の故郷の新日本プロレスですから、恥をかかせるわけにもいかない。だけど、今日は控え室に入った時に、『あぁ、これが80年代の控え室の雰囲気なんだな』って。たぶん、全選手が思っていると思うし。先生が言った、邪道、外道が遠慮してるというのは分かる気がしますよね。やっぱり、あの2人だって先生を見て育った人間だと思うし。でも、先生に食らいついて行きたいというヒールの塊というかね。あとは先生がいつも言われているストロングスタイル、闘いというものを体感できたのか? 先生からしたらまだまだと言われるのか? あとでゆっくりと聞きたいと思います。僕は強さを求めていきたいですよね。技一つ一つの説得力、それイコール強さだと思うし」
初代タイガー「まぁね、コイツに言う事は何も無いでしょうけど、全体がいいように育っていっていければ、こんなにお客さんが入るし、こんなに熱狂してるし。邪道、外道は遠慮してなかったら凄いんだろうなって。そういうライバルをどんどん作っていって、プロレス界の発展のためになればいいんじゃないですか。明るい材料が見えてますよ。相手も素晴らしい選手達でした。プロレスに未来はありますよ」
タイガー「これをきっかけに先生のリアルジャパンに新日本の選手が上がる事もあると思いますし、僕も先生とタッグを組んで、鈴木みのるという先生のライバルもいますから、それとやりたいですし。ホントに今回、先生に気持ちよく上がって頂いたので、これからは上手く交流が出来ていければ、先生のストロングスタイルというものを体感して欲しいですしね、他の選手にも」
初代タイガー「まだ捨ててないな、枯れてないなというのがよく分かりましたし。頑張ってもらいたいです。（空中技について）いやぁ、パッと出るだけですから。その都度、その都度、あっあっあっと出ているだけなので、そういうのがいいんじゃないですか」
タイガー「僕がダイビングヘッドバットを失敗しちゃったもんですから、あそこで決めてもらいたいと思って。見事に先生のダイビングヘッドバットは高さもあったし、見とれちゃいました」
初代タイガー「ホントに凄いの一言。いい試合も出来たし、いい選手もいるし。選手を見つけるだけでも、プロレス界のために、これで大丈夫だなという気持ちになるし。凄く良かったと思います」

邪道「初代タイガーマスク。昭和の化石。おもしれーじゃねーか。おめぇは所詮、俺が小学校で見てた時の肥料なんだよ。レジェンドキラーの邪道がお前をぶっ殺してやるからな。新日本プロレスで待ってるぞ」
※外道はノーコメント