天山対タイガーで試合開始となり、タイガーがローキック連打をお見舞い。だが、天山はヘッドバットとモンゴリアンチョップで逆襲。
　ロイベ対矢野となり、矢野の顔面かきむしりに対してロイベがショルダータックルで報復。しかし、矢野が串刺し攻撃をかわしてロイベをニュートラルコーナーへ激突させる。そして、素早く反対側のコーナーパッドを外し、むき出しになった金具へロイベを衝突させる。
　だが、ロイベはなんとか脱出し、天山が登場。モンゴリアンチョップで矢野を蹴散らし、ブレーンバスターでタイガーを投げ捨てる。
　その後、再びロイベ対矢野となり、ロイベが串刺しバックエルボー、アームホイップ。それでも矢野はギロチンドロップをかわすが、ロイベが逆エビ固めで捕まえる。
　さらにロイベは、カットへ入ったタイガーをフロントハイキックで排除。そして、天山のアシストを受け、今度こそ矢野にギロチンドロップを食らわせる。
　しかし、矢野がロイベを背後から突き飛ばし、タイガーがカウンターミドルキックをお見舞い。その直後、矢野がスクールボーイ（横入り式エビ固め）で丸め込み、3カウントを奪取した。

タイガー「まぁ連日、続いて天山、オスカーっていう（相手で）。天山さんっていうのはもう何十年も試合しててだいたいわかるけど、相変わらず頭が固いなっていうね。それはわかっているけど、そこは変わらずに固いなって。オスカーに関しては、昨日もやって今日もやったけど、やはり超ヘビー級で、久々に出てきたヘビー級の青い目のヤングライオンということで。非常にアグレッシブだし、ヘビーにしては動きも速いしね。やっぱり新日本の道場で鍛えられた分だけ気迫ってものもすごく出てるし。ホントにもっともっと経験を積めばよくなるレスラーだと思うし、のちのち『G1（CLIMAX）』とかにも出てくるだろうし。いまのほかの3人、中島、大岩、藤田と競っていってもらいたいなと思いますね。昨日も言ったとおり、僕の場合はまだ打撃があるので彼をストップできることもあるけど、彼がそういうもの（打撃への対策）をもっと習得したらね、怖い存在になりますよね」
――今はどんどん動かなきゃと思ってるんでしょうけど、あれだけの体があるわけですから、どっしり構えて闘えるだけの落ち着きが出てきたら怖くなるんじゃないですか？
タイガー「そうですね。でも、外国人選手にしては（新日本の）道場にいるからというのもあるけど、ホントに日本のスタイルがしっかりできてるし、これでまた自分の国（ドイツ）だとかアメリカに行って経験を積んだら、ホントに驚異的な存在になるんじゃないかな、ヘビーの選手みんなにとってはね。まぁ僕としてはものすごく活き活きと試合できるっていうか、何も考えずに……」
――ぶつかっていきがいがあるんじゃないですか？
タイガー「そうですね。僕的には大きい人とやるのは好きなんで。それこそ（スコット）ノートンだとか（ジャイアント）バーナードとかとしょっちゅうやってましたし。ましてやバーナードなんか、シングル（マッチ）やったぐらいだからね。そういう選手とやってきたから、ホントに（ロイベと闘うのも）面白いし。それをまた止めるっていうのも面白いし。とにかく楽しいシリーズです」
　
※矢野はノーコメント
　
　
天山「（※ロイベに向かって英語で）ソーリー。俺がヘルプできなかった。ヤノ、あいつはいつも姑息なやり方ばっかり。丸め込みでしか勝てないヤツだ」
ロイベ「すっかりやられてしまった……」
天山「あと一歩でやっつけるところまでいってたのに……。少しのチャンスしかなくても、ガッチリつかまないとな。次こそがチャンスだ」
ロイベ「もっと厳しくトレーニングします」
天山「そうだな。次は勝てるから。俺はそう思ってるよ。お前には未来が開けてるんだから」
ロイベ「ガンバリマス」
天山（※ここから日本語で）頑張りましょう。（※ここでロイベが先に控室に向かい、1人残って）ホンマ、彼がね、日本で、ニュージャパンでやってる。なんていうのかな、根本的にジャーマン生まれやけどプロレスが好きでニュージャパンを選んで、新日本の道場入ったっていうその時点で彼はいいモン持ってると思うし、なおかつあんなデカイ体で、若くて、素直で。しっかりとね、日本語もけっこう覚えてるし、そういう吸収力も早いしね。これはもうなんとかしてね、ヘルプしてあげたい。今日なんか相手もね、矢野とタイガーでちょっと変わったですけど、今シリーズは毎日（ロイベと組んで）やるから、しっかりと鍛えて、何かしらチャンスを与えてあげたいですね。オスカー・ロイベ、カモン！」