第8試合はダブルメインイベントⅠ、レック Presents IWGP USヘビー級選手権試合。王者ウィル・オスプレイがベルトを懸けて、かつて新日本で一時代を築き、現在はアメリカAEWでトップの一角を担うケニー・オメガを迎撃。
ケニーは昨年の11.20有明アリーナで、オスプレイに対しビデオメッセージで宣戦布告。両者は昨年の8.31『AEW DYNAMITE』でのAEWトリオ王座決定トーナメント準決勝で対戦(オスプレイ&オージー・オープンvsケニー&ヤングバックス)。ケニー組が勝利するも、試合後に怒りの収まらないオスプレイがケニーをKOし、遺恨を深めていた。
危険を顧みないファイトを信条とする両雄だけに、激闘が繰り広げられるのは必至。世界中のプロレスファンが注目するドリームカードを制するのは?
ケニーは炎の演出の中、大物感を漂わせながら入場。オスプレイはUSヘビーのベルトを腰に、かつてのテーマ曲『ELEVATED』に乗り、UNITED EMPIREのメンバーたちと共に花道を進む。そして阿部リングアナはコール時にオスプレイを、かつてのキャッチフレーズである“ジ・エアリエル・アサシン”と紹介。
開始のゴングと同時にオスプレイはダッシュ。しかし、これはケニーが切り抜ける。
続いてロックアップからリストの取り合いに。そしてケニーはヘッドロックからグラウンドに持ち込む。続くロープワークの攻防ではケニーがショルダータックル。
しかし、オスプレイはネックアップでスクッと立ち上がって、ケニーの顔面に張り手。続く串刺し攻撃を切り抜けたケニーはフランケンシュタイナー。しかし、オスプレイは着地し、逆にフランケンシュタイナーでケニーを場外に追いやると、華麗なプランチャを炸裂。
そしてオスプレイはケニーを鉄柵に叩きつけ、リングに戻すとスワンダイブ攻撃を狙う。しかし、ケニーは妨害し、力任せに鉄柵に吹っ飛ばす。
ケニーはオスプレイをリングに戻し、ハンマーパンチを乱打。そしてカミカゼを食らわせ、セカンドロープからムーンサルトプレスをお見舞い。
続いてケニーはヒップトスから背中にサッカーボールキック。そしてオスプレイを踏みつけて挑発。ケニーはオスプレイを引きずり起こし、コーナーに詰めて顔面に足を押し当てる拷問攻撃。
さらにケニーはオスプレイをものすごい勢いでコーナーに打ち付けると、対角のコーナーパッドを外す。
ケニーはストンピングを連発し、金具むき出しのコーナーにハンマースルー。だが、オスプレイは切り抜け、エルボーを連発。しかし、ケニーは荒々しいフロントキックでケニーを吹っ飛ばし、金具むき出しのコーナーに打ち付ける。
続いてケニーは強烈なバックブリーカーを決めてカバー。これはオスプレイがカウント2ではね返す。するとケニーはオスプレイに膝蹴りを連発し、ハンマースルーを仕掛ける。だが、オスプレイはコブラツイストで捕獲。
ケニーはヒップトスで返すと突進。するとオスプレイはスタンガンを決め、フロントキックでなぎ倒す。続くブレーンバスターを巡る攻防では、オスプレイがスタナーで切り返して見せる。
オスプレイは立ち上がってエルボーを連発。さらにハンドスプリング式のスクリューキックを決め、ピッピー・チェリオを食らわす。しかし、カバーはケニーがカウント2ではね返す。
ならばとオスプレイはパワーボムの体勢に入るが、ケニーはこらえる。するとオスプレイはスピンキックから逆水平チョップ。続いてもう一度パワーボムを狙うが、ケニーは回避。
しかし、オスプレイはサマーソルトキックから延髄斬り。ケニーがエプロンに逃れると、オスプレイもエプロンに出て逆水平チョップ。ここから逆水平チョップの応酬に。
そしてオスプレイはサイレント・ウィスパーから、オスカッターへ。だが、ケニーがロープをつかんでこらえ、オスプレイはエプロンに背中を打ち付けてしまう。
ここでケニーはリング下からテーブルを取り出す。そしてオスプレイの上にテーブルを乗せると、エプロンからダイビングフットスタンプを炸裂。その衝撃でテーブルは割れてしまう。
ケニーがリングに戻ろうとすると、オスプレイは妨害し、打撃の猛打。そしてテーブルの上にブレーンバスターでケニーを叩きつける。
続いてオスプレイはコーナー最上段からコークスクリュー式のムーンサルトプレスを炸裂。オスプレイはケニーをリングに戻し、コーナー最上段から後頭部にピッピー・チェリオ。しかし、カバーはケニーがカウント2で必死にはね返す。
ならばとオスプレイはオスカッターを繰り出すが、ケニーは切り抜けると、後頭部にVトリガーをヒット。さらにリバースフランケンシュタイナーから、ラストショットを決めてカバー。だが、オスプレイは何とかカウント2でキックアウト。
するとケニーはドラゴンスープレックスを狙うも、オスプレイはこらえる。ならばとケニーは逆水平チョップでひるませ、コーナー最上段に設置し、雪崩式のドラゴンスープレックスを敢行。
だが、オスプレイは着地してロビンソンスペシャル。そしてオスカッターを決めてカバーするも、ケニーはカウント2で何とかはね返す。
ならばとオスプレイは串刺しフロントキック。そしてチーキー・ナンドス・キックを3連発。ケニーがエプロンに倒れ込むと、オスプレイはケニーを引きずり起こしてエルボーを連発。ケニーも打撃を返すが、オスプレイは強烈な逆水平チョップ。
続いてオスプレイは雪崩式スパニッシュ・フライを狙うが、ケニーは金具むき出しのコーナーへのDDTで切り返す。オスプレイは場外に落下し、UNITED EMPIREの面々が檄を飛ばす。この一撃でオスプレイは顔面から流血。ケニーの右目も大きく腫れている。
場外カウントが進むと、ケニーはそれを止め、オスプレイをスライディングキックで鉄柵に吹っ飛ばす。そしてケニーはノータッチ・トペ・コン・ヒーロを炸裂。
ケニーはテーブルを鉄柵に立てかけると、そこにオスプレイの頭部を何度も打ち付ける。ケニーはグロッキー状態のオスプレイをリングに上げ、パイルドライバーで突き刺してカバ-。だが、オスプレイはカウント2ではね返す。
するとケニーは馬乗りパンチを乱打。レフェリーがダメージのチェックに入ると、オスプレイは突き飛ばしてケニーに襲いかかる。だが、ケニーはかわして高速ドラゴンスープレックス。
そしてケニーは追撃の高速ドラゴンスープレックスを決め、Vトリガーを狙うが、オスプレイは足をつかむ。するとケニーはパンチ、膝蹴りを落とし、ダブルアーム・パイルドライバー。しかし、カバーはオスプレイが足をロープにかけてエスケープ。
ならばとケニーはVトリガー炸裂。衝撃でオスプレイは場外に落下してしまう。ケニーはオスプレイを引きずり起こしてリングに戻すと、コーナー最上段に。
しかし、オスプレイがロープにフラフラと当たり、ケニーはバランスを崩してしまう。オスプレイは自らの頬を叩いて気合いを入れると、ケニーに雪崩式フランケンシュタイナーを狙うも、ケニーは回避し、オスプレイの顔面を金具むき出しのコーナーに打ち付ける。
そしてケニーはオスプレイの後頭部にVトリガーを突き刺し、コーナー最上段に設置すると、雪崩式のクロイツ・ラスを炸裂。しかし、カバーをオスプレイはカウント2でキックアウト。ならばとケニーはVトリガーを突き刺すが、これもカバーをオスプレイはカウント2ではね返す。
ケニーはオスプレイを引きずり起こし、Vトリガーを連発で打ち込む。三発目をオスプレイは受け止めると、気合いで立ち上がる。するとケニーはパンチを連発。
オスプレイもステップキックからの逆水平チョップで応戦。しかし、ケニーは至近距離からのVトリガーを決める。だが、オスプレイはパンチをかわし、一気にシットダウン式パワーボムをお見舞い。
ケニーがカウント2ではね返すと、オスプレイはチェルシーグリンを炸裂。そしてヒドゥンブレードを連発し、スーパーオスカッターを食らわしてカバー。しかし、ケニーは意地のキックアウト。
ならばとオスプレイはストームブレイカーを狙うも、ケニーは回避し、片翼の天使の体勢に。オスプレイは丸め込みで返すと、そこからスタイルズクラッシュを炸裂。
そしてオスプレイは正面からヒドゥンブレードを振り抜いてカバーするも、ケニーは必死にカウント2ではね返す。オスプレイは雄叫びを上げ、とどめのストームブレイカーへ。
しかし、ケニーは切り抜けてリストをつかんでVトリガー。だが、オスプレイも至近距離のヒドゥンブレードで反撃。ケニーは腕をつかんだまま、オスプレイにエルボー。オスプレイもエルボーを返していく。
オスプレイは優勢となるも、ケニーはかわしてクロスアーム式ジャーマンスープレックス。そこからカミゴェの体勢に。オスプレイがケニーをにらみつけ、ツバをはきかけると、ケニーはカミゴェを発射。
そしてケニーはついに片翼の天使を炸裂し、死闘に終止符。ケニーが2度目のUSヘビー戴冠を果たした。
試合後、両手を突き上げるケニーに、ドン・キャリスは拍手を送る。ケニーはベルトを肩に、場外のオスプレイに言葉をかける。満身創痍のオスプレイはセコンドの肩を借りて退場。ケニーは花道をキャリスと共に引き揚げた。