『WORLD TAG LEAGUE 2022』公式戦。
ゲイブリエル・キッド&アレックス・コグリン(0勝2敗=0点)、グレート-O-カーン&アーロン・ヘナーレ(1勝1敗=2点)が激突。
今宵もギデオン・グレイが登場し、オーカーン&ヘナーレのコールをおこなった。
まずはゲイブとオーカーンが先発で試合開始。
両者ロックアップからオーカーンがゲイブ耳を引っ張りヘッドロックを決めるが、ゲイブはコグリンと合体ショルダー・タックルをお見舞い。
リングインしたヘナーレも連携攻撃で分断すると、ゲイブはオーカーンにブレーンバスターを放ち、その場飛びムーンサルトも発射。
しかし、オーカーンも辮髪でのチョーク攻撃で抗戦すると、ゲイブを強烈にコーナーマットへ打ちつけ、玉座で煽っていく。
スイッチしたヘナーレはヒザ攻撃、サッカーボールキック、セントーン、ミドルキックの連続攻撃からすぐさまオーカーンとタッチ。
オーカーンはボディスラムからエプロンサイドのコグリンへ襲い掛かると、「なんだその髪は!」とゲイブへモンゴリアン・チョップ2連発を放つ。
だが、ゲイブも3発目は受け止めると、逆にモンゴリアン・チョップのお返し。
コグリンとヘナーレの場面、両者は一歩も引かないエルボー合戦を展開すると、コグリンはエルボースマッシュ、逆水平チョップからスープレックスで投棄し、ショートレンジラリアットを振り抜く。
オーカーンも抱え込み式バックドロップで分断すると、タッチしたゲイブとトレイン攻撃から、コグリンのブロックバスター→ゲイブのムーンサルトプレスと波状攻撃。
ここを勝機と見た赤コーナーチームはサンドイッチ式ラリアットを狙うも、ここはヘナーレが間一髪でかわし誤爆を誘うと、オーカーンがヘナーレのアシストからコグリンへTTDをお見舞い。
ヘナーレはゲイブへ打撃の連打からランペイジを決めると、最後はStreets of Rageを炸裂させ、UNITED EMPIREが公式戦2勝目を奪取した。
試合後、マイクを握ったオーカーンは「ひれ伏せ、愛知の愚民ども!なんだって?聞こえねーぞ!オイ、もっともっと余を称えろ!デケェ声出せんだろ?オイ、喜べ。このあと昨日、一昨日とメインイベントを務めたCatch 2/2、オージー・オープンがこのクソしょっぺえ街を支配してやるよ!それができるのがギデオン・グレイ、グレート-O-カーン、そしてアーロン・ヘナーレ、UNITED EMPIREの力だ!」とアピールした。
オーカーン「面(おもて)を上げろ、愛知の帝国民ども!」
グレイ「Yes、My Lord(そうだ、わが君)。ハハハハ……」
オーカーン「この『Yes、My Lord』が、いつか全帝国民に知れ渡り、感銘を受け、貴様らの口から大合唱、『Yes、My Lord』を聞きたいもんだ。だがただ、この会場を見る限り、大帝国が支配したな。まぁこのあとのCatch2/2と、オージー・オープンで、完全にコンプリート・ドミネイトだ。余の支配力、オイ、ゲイブ、コグリン、わかったか。これが帝国の力だ。テメェら勘違いすんなよ。野毛道場だとか、LA DOJOとか、外様とか、そんなの関係ねぇんだよ。テメェらこのまま、出世街道歩めると思うなよ。なんのエリートでもねぇよ。ゴミがよ、多少、LAっていうスラム街でまともなよ、ゴミになったところでゴミはゴミなんだよ。
余っていうスーパーエリートがいる限り、テメェらにその道はねぇんだよ。そんなテメェらに、絶望の言葉を教えてやるよ。権利ってのはなぁ、求めるもんじゃないんだよ。勝ち取るものなんだよ。ああだこうだ理由を並べて、理屈を語ってよ、そんなもんいらねぇんだ。ま、テメェら、なに泣いてんのか知んねぇけどよオイ、なりてぇからなるんだよ。やりてぇからやるんだよ。正してぇから正すんだよ。それがこの結果だ」
グレイ「そうだ、多くの人がそのことを理解し始めたようだ。前より多くのファンがUNITED EMPIREの帝国民になってきている。リングに立つ俺たちを応援してくれている。見ていてうれしいよ。それからこれも話しておきたい。今日、すごいパワーを発揮してくれた男……アーロン、ベイビー!(※と呼び込んで) 大勝利だ!」
ヘナーレ「大勝利! ゲイブリエル・キッド、俺のSTREETS OF RAGEを訪れた気分はどうだ? おかえり! もっともっと(STREETS OF RAGE)を体感させてやるよ! アレックスが最後に来たのは3年前……、ゲイブは2年前……。あの時のお前らの方がもっと強かったぞ。どうしたんだ? インディーの試合ばっかり出てて弱っちまったのか? コグリンは自身をアンドロイドと呼んでるが、どっちかっていうとTwitterのボットって感じだ。アンドロイドも恐怖を感じるということを俺たちが教えてやった。オーカーン、次の相手は? そうそう、チーム・クソジジイだったか?」
オーカーン「チーム……」
ヘナーレ「チーム・クソジジイだ」
オーカーン「誰だ? そんなもん、いちいち見てねぇよ」
ヘナーレ「スズキとアーチャーだ!」
オーカーン「鈴木? ランス・アーチャー? 勘違いしてるヤツか」
ヘナーレ「ギデオン(グレイ)、もしアイツらが俺たちに勝ったとしたら、お祝いに歩行杖を送ってやろうぜ」
グレイ「俺を混ぜないでくれよ……。オマエがそうしたいなら、いいけど」
オーカーン「鈴木のサブミッション、余が支配して、ランス・アーチャーのパワー? ヘナーレの方が上だよ。真っ向勝負で打ち負かしてやるよ、ハハハハ」
ヘナーレ「楽勝だ。これで勝ち点は4。初戦でつまずいたが、もう問題ない。残りも全部勝つ」
オーカーン「“鈴木軍一番”、もう古い。“帝国一番”だ。ひれ伏せ、愚民ども……」
グレイ「(※心配そうな表情でボソッと)次の相手はスズキか……」
※ゲイブリエルはコメントスペースに入って来るなり倒れ込み、フロアに顔をうずめたまま。
コグリン「これで3敗!こんな結果、もう飽きてきた!長い間負け続けてるから、ここで状況は変わると思ったのに。これ以上良いタッグパートナーはいない。何かが上手くいってないのに、それが何なのか分からない。お前(キッド)は分かるか?
俺は自分らの試合を見直している。それなのに、何で勝てないんだ?俺は物凄く強い。俺はTHE ANDROIDだ!そしてお前は若くてタフなのに!どうして俺たちに結果が出せないのか理解できない!俺たちには何が足りないんだ?それを解明しないといけない。何かを変えないと」
キッド「何かを変えないと……何かを変えないと……何かを変えないと……。多分だがお前は俺に対する誤爆をやめるべきだ!そこを変えるべきだろう!今回が3試合で3回目だぞ。そこさえ変えれば、俺たちは勝てる」