第7試合はL・I・Jの鷹木信悟&高橋ヒロムと、鈴木軍のタイチ&エル・デスペラードによるタッグマッチ。『KOPW2022』保持者の鷹木に対して、挑戦表明をしているタイチ。そして、1.4東京ドーム大会では4WAYによるIWGPジュニア王座戦を控えるヒロムとデスペラードと、見どころ満載のタッグマッチだ。
試合前から鷹木が持参したTシャツを巡ってタイチとやり合っていると、レフェリーはこれを見てゴングを要請。そのまま試合はスタートだ。何やら口で言い合いをしてから、両軍、ヒロムとデスペラードに交代だ。
ヒロムとデスペラードは、追走しながらのエルボーの打ち合いの後、ヒロムがティヘラから串刺し式ラリアット。さらにドロップキックも炸裂させる。ならばとデスペラードは勢いに乗るヒロムを場外の放り投げ、そのまま場外で痛めつけにかかる。
一方、鷹木にもタイチが襲いかかる。これを阻止した鷹木はタイチに無理やりTシャツを着せようとするが、タイチの逆襲を食ってしまう。この間にヒロムが場外でいたぶられ捕まってしまい、リングに戻ってもタイチにミドルキック、喉輪で痛めつけられてしまう。
しかし、ヒロムもデスペラードのヒザに低空のドロップキックを入れると、続けて腕を巻き込んでのドラゴンスクリューを食らわせる。ここで両軍、鷹木とタイチに交代だ。鷹木はタイチをショルダータックルでふっ飛ばし、さらにセントーンの失敗を挟んでからブレーンバスターだ。
しかし、タイチも引かない。鷹木がエルボーを打ってくれば、ローキックを放って対抗。さらにダンシングドールキックを炸裂させてみせた。ならばと鷹木は龍魂ラリアット。そしてヒロムを呼び込みトレイン攻撃だ。
これで勝負を決めるかと思われた鷹木だが、またもTシャツを取り出して、タイチに着るよう迫る。タイチは一度は着たものの、そのまま引き千切って脱ぎ捨てると、がっぷり四つで組み合って上手投げ。最後はタイチ式外道クラッチで鷹木を丸め込んで3カウントを奪ったのだった。
デスペラード「はぁ~、ここ最近のヒロムのパートナーのふがいなさにはちょっと驚くばかりですが、あいつの“パートナー運”のなさには、なかなか類を見ない変な星の下に生まれてると思う。あいつに必要なものは、あれじゃないですかね、信用できるパートナーじゃないだろうか。それがBUSHIとは言わない。もしかしたら、いましゃべってる誰かがパートナーになることがあるのかもしれない。そういうときは対戦相手がそれなりにスペシャルでないと、そんなやたやすくチームは生まれない。そもそも1.4(東京ドーム)であいつとは(IWGP Jr.)タイトルマッチを、お互いチャレンジャーの立場で(王者を)追っかける側なので、どっちも本来は余裕はない。が、あいつと違って俺は11月20日(有明アリーナ)にも、それなりに……それなりにどころじゃないんだよ、デカい大会もあり、それ以外にもちょっと考えてることもあり、そのへん全部、さっぱりきれいにしてからだ。ジュニア(タイトルマッチ)に対して気を吐くのは。あと2ヶ月もあんだぜ。2ヶ月近くも。ずーっと緊張の糸張ってたら、どこかで切れちまうよ。こっからもう1回張るよ。適当にぬるいことやってるだけじゃねぇぞ」
ヒロム「鷹木さん、勘弁してくれよ。同じパートナーの俺が信じられなくなったら、誰を信じたらいいんだ!? 4WAY!? タッグマッチだったっけ!? インクレディブル・タッグマッチだったっけ!? なんだか覚えてない。俺の中では(11.5大阪は)4WAYだった……そうだ、4WAYだ。4WAYで合ってる? そうだ、4WAYで合ってるはずだ。あんときも俺はさ、みんなに裏切られたんだよ。パートナーの石森……いや石森じゃなかった。チワワだった。チワワにも裏切られる。そして、デスペは助けてくれない。そして、ワトはなんかわかんないけど、俺のこと、意識モヤモヤの中、ピンフォール奪ったらしい。まぁでもね、俺は負けたつもりなんて一切ないよ。一切ないよ。俺は負けてないからね。そして今日、鷹木さんにも裏切られた気分だ。あぁホントに、タッグリーグ、誰もパートナーいない。『あっ、鷹木さんいるじゃん!』って思ったけど、鷹木さんのことも信じられなくなったら、俺はタッグリーグ出れないのかな!? いやもう、(出場)メンバー発表しちゃってるんだけどね。もしかしたらがあるかもしんないじゃん。それを祈ってるんだけど。タッグパートナー、募集しちゃおうかな!? どうしよう!? どう思います!? じゃあ、また新メンバーでも連れてきましょうか!? ティタンもああいうふうに、誰にも言わず勝手に来た。行動力あるねぇ。いろんな人に、これはチャンスがあるっていうのを、ティタンが証明したと思いますますよ。あのティタンの行動力は真似できない。俺にも真似できない。ということは、誰か来ちゃう可能性があったりなかったり……。いや、ないかな。ないですかね!? 俺、そんなに友達いないし、この世界。みんな裏切るし。仲間も誰もいません。どうしたらいいでしょうか!? どう思います!?」
――友達を作ることから……。
ヒロム「そうですね、友達を作ることから始めましょう。どうやって友達を作ればいいんですか!? 教えてください、ぜひ」
――もっと外に出ることから……。
ヒロム「そうですね……確かにインドア派が原因かもしれません。これから行動派になって、友達を作りたいと思います。そして、パートナーを連れてくるかも……いや、ないか……」
鷹木「(※真っ二つに破られた“SHINGO is my DADDY”Tシャツを着て)なんだ、これ!? なんだ、このザマは、オイ!? 今日の負けは関係ないからな。関係ない。タイチ(のKOPW挑戦)は却下だ。却下は却下だ。今日結果はな、何も関係……」
タイチ「(※鷹木がコメントしているところに割り込んできて)オイオイ、何が却下だ、お前。お前、いらねぇんだ、そんなシャツ」
鷹木「お前、着ただろ!?」
タイチ「お前が言ったとおり着た」
鷹木「それがお前の正義か!?」
タイチ「お前、着ただろ」
鷹木「何がやりたいんだ、コラ!?」
タイチ「オメェは何がやりたいんだ!?」
鷹木「何がやりたいんだ!? お前、『正直すまんかった』って言え」
タイチ「俺、着たよな」
鷹木「今日から俺のベイビーだ」
タイチ「なんだ!? 知らねぇよ。知らねぇんだ、そんなの。そのシャツ懸けてんじゃねぇんだ、いま」
鷹木「ホントKOPWっていうより、俺のこと大好きなんだろ、お前!?」
タイチ「いや」
鷹木「ことあるごとに鷹木信悟、鷹木信悟って」
タイチ「たまたまお前がKOPW持ってるからだ」
鷹木「まぁまぁお前のせいで……お前のせいでって言ったら悪いけどよ、お前に巻き込まれる形で、俺もKOPW参入してるからな。言ってるだろ、何を持つかじゃねぇ、誰が持つかで価値は変わるんだ」
タイチ「だよな!? そのとおりだ。お前が持ってどうなったんだよ」
鷹木「待て待て。だが、だが、今日の結果は関係ないんだよ。えらい強気だけど、却下は却下だ」
タイチ「だいたいこういうのはよ、挑戦表明したヤツが勝ったら、だいたい(挑戦が)決まんだよ」
鷹木「決定権は俺にあるんだよ」
タイチ「なんでだよ!」
鷹木「俺が保持者だからだ」
タイチ「力ずくで(勝利を)獲ったろ」
鷹木「いま、トロフィーないけどな」
タイチ「そんなシャツ着て、何が却下だ。字、間違ってんじゃないのか!?」
鷹木「脚立の脚だ。お前、蹴り使うからちょうどいい。ちょうどうまいことにギャグにしたんだよ」
タイチ「え!?」
鷹木「蹴りを使うから、それ込みの“脚下”ってことだよ」
タイチ「ちょっとわかんない。なに言ってるかわかんないよ。やるんだな!?」
鷹木「いやいやいや」
タイチ「やるんだな!? 年内だぞ、年内」
鷹木「たしかに俺は、年内最後にふさわしい場所でKOPW争奪戦やろうと思ったら、残念だったなタイチ……」
タイチ「何が!?」
鷹木「今日ちょうど菅林会長来てたから言ったんだよ。『どっかいい(会場)ねぇか?』と。今年最後にふさわしい場所、しかるべき場所でKOPW争奪戦、メインでやれるとこねぇかって。俺、仙台がいいって思ったんだけど、仙台はジュニアとヘビーのタッグの決勝だろ? セミ前ってのはちょっと俺、納得いかないんだよ。後楽園ホールもいいけどよ、後楽園最後はな、クリスマス前だろ? クリスマス前っていったら俺、忙しいじゃん」
タイチ「……」
鷹木「そこ突っ込まねぇの! クリスマス前忙しいっての突っ込まねぇの!? 残念だな。お前が争奪戦やりたいって言ってもな、空いてる場所がいまねぇんだ」
タイチ「はは~ん、わかったぞ鷹木。はは~ん、それを理由に、それを理由に逃げ切ろうってんだろ? 今日負けたくせに。よくそんなこと言えるな」
鷹木「お前、俺に2連敗してんだ」
タイチ「関係ねぇ」
鷹木「関係あるだろ」
タイチ「2連敗したって3連敗したって、今日、結果出ただろ」
鷹木「今日?」
タイチ「今日、俺が○で、お前が×だ」
鷹木「更新されるんか?」
タイチ「関係ないだろ、前の話」
鷹木「あっ、そう?」
タイチ「だから何回も挑戦してるヤツいるだろ」
鷹木「お前の気持ちはよく伝わった。このシャツも、1度は着たからな。写真収めたな!?」
タイチ「ちっとは挙げろよ」
鷹木「一瞬たりでも、鷹木のベイビーになったって書いてやれよ。そこは認めてやるよ。だがタイチ、残念ながらな、メインでやる会場ないらしいんだよ」
タイチ「メインじゃなくたっていいじゃん、別に。どこだっていいじゃん」
鷹木「新木場でやるか!?」
タイチ「あぁ、いいよ。新木場でメインか!?」
鷹木「そんなこと押さえてねぇんだよ」
タイチ「なんだ!? わかったよ。メインでやりたいの!?」
鷹木「メインだよ。やるなら最後、メインでだ」
タイチ「メインだったらやるんだな!? メインにふさわしい場所があるんなら、やるんだな!?」
鷹木「おぉ。どっか知ってんのか!?」
タイチ「ああ」
鷹木「ふさわしい場所があるんだったら、やってやるよ。まぁお前とやるかどうかはわからんけどな」
タイチ「場所があるんだったらやるんだな!? やるんだな!? やるんだな、コラ!? 場所があるんだったら、やるんだな!? メインでできる場所……」
鷹木「納得できる場所があったら」
タイチ「逃げんな。逃げんな。お前にトロフィー任せたら、あんな形になってよ。ベルトにするどころか、なんだあれ!? メダルみてぇな、スタッフのこんな(ID)感じになってるじゃんか。パスか……」
鷹木「バカ、いまリメイク中だよ」
タイチ「お前になんか任せられねぇな、やっぱり。粉々にしやがって。なんだリメイク中って!? いいな、わかった。よし、わかった。ようし、わかった。場所だな!? 場所があったらやるんだろ!? 言ったな、コラ!? 言ったな!? 言ったな、コラ!?」
鷹木「言ったよ!」
タイチ「ようし、言った言った! 押さえろ! 10.8東京ドーム押さえろ。コラ!(※と言い残して出ていく)」
鷹木「10月終わってんだよ、この野郎! (※1人残って)あいつがホントに何やりたいのかわかんないけどな、俺も頭に来てんだよ、新日本! ブシロードにもよ。選手から発信してねぇのに、IWGP女子だの、TV王座だの、俺がさんざん言ってきたのによ、KOPW、新日本もブシロードも何にも動かないから、リメイクした鷹木式DIYなんてやったことないのに、やったことないDIYやったら、オイ、修理中だ、この野郎……。だから年内、タイトルマッチ、争奪戦をやるならば、その日までにKOPWトロフィーも間に合わすから。タイチ、あいつ面白いこと言ってたな。いい場所あるんだったら乗ってやるけどな、いまのところはタイチは却下だ。それは変わんねぇ」