セミファイナル(第7試合)はスペシャルシングルマッチとして、IWGP USヘビー級王者のウィル・オスプレイが英国修行中の海野翔太と激突。海野は21年11月に、RPWでオスプレイが当時保持していたブリティッシュヘビー級王座に挑戦するも、熱闘の末にヒドゥンブレードの前に敗北。今回、海野がそのリベンジを狙っているのは間違いないが、オスプレイとしても勝って故郷に錦を飾ると共に、UNITED EMPIREの力を示したいところ。
海野は気合充分の表情でリングイン。裁くレフェリーは父であるレッドシューズ海野。オスプレイはIWGP USヘビーのベルトを腰に花道を進む。オスプレイがリングサイドまで歩を進めると、海野はリングからにらみつける。場内はオスプレイへのコールが集まるも、海野が煽ると「Shooter」コールが発生。さらに「レッドシューズ!」コールも巻き起こると、オスプレイは海野レフェリーにファイティングポーズを取っておどける。
開始のゴングが鳴ると、オスプレイは不敵な笑みでロープにもたれかかり、余裕を見せる。
そして、まずはロックアップで組み合い、海野がロープに押し込むも、オスプレイは体勢を入れ替える。そして攻撃すると見せかけ、頭を撫でて挑発。
すかさず海野はラリアットを繰り出すも、オスプレイはかわす。そしてご機嫌な様子で歌いながらステップを踏んでみせる。
続くロックアップも海野はロープまで押し込み、慎重に離れてクリーンブレイク。するとオスプレイはスピンキックを繰り出すも、海野は寸前でかわしてヘッドロック。
オスプレイはハンマースルーを仕掛けるが、海野はショルダータックルを連発し、3発目でオスプレイをなぎ倒す。だが、オスプレイはネックアップでスクッと立ち上がってニヤリ。
海野はハンマースルーを仕掛けるが、オスプレイはロープの反動を利用して後方宙返りで着地し、海野の攻撃をかわすと早くもオスカッターへ。
これは海野が回避し、逆にデスライダーの体勢に。だが、オスプレイも切り抜け、両者は一旦距離を取る。場内は「レッツゴー、Shooter、
レディゴー!」と「オスプレイ」コールが交錯。
続いて両者は手四つで組み合い、オスプレイが押し込むも、海野は押し返す。するとオスプレイはヘッドバットを叩き込み、串刺し攻撃を狙う。だが、回避した海野はティヘラ。そしてボディスラムのように持ち上げると、そのままうつ伏せになるように落とし、ランニングエルボーをヒット。だが、カバーはオスプレイがカウント1でキックアウト。
海野はオスプレイの後頭部にエルボーを落とし、ハンマースルーを仕掛ける。しかし、オスプレイは踏みとどまり、突進してきた海野の喉をロープに打ち付けると、ランニングのフロントキックをお見舞い。
オスプレイは海野を引きずり起こし、逆水平チョップで快音を響かせる。海野はひるまず前進するが、オスプレイは追撃の逆水平チョップでダウンを奪い、脳天にエルボースタンプ。さらに頭部を蹴りつける。
海野も下からキックを繰り出すが、オスプレイは顔面ウォッシュで黙らせる。続いてオスプレイはコブラツイストで捕獲。海野はヒップトスで返し、エルボーを連発。
さらに海野はカウンターのバックエルボーでダウンを奪い、低空ドロップキックをヒット。続く串刺し攻撃はオスプレイが切り抜けて突進。すると海野はショルダースルーで投げつけ、串刺しエルボーからフィッシャーマンズスープレックスのように持ち上げる。
オスプレイが回避すると、海野は蹴りつけてからロープへ飛んでショットガンドロップキック。そしてフィッシャーマンズスープレックスを決めるが、カウントは2。
ならばと海野はツームストンパイルドライバーで抱えようとするが、オスプレイはこらえる。そしてハンドスプリング式のスクリューキックを炸裂。
海野が場外に落ちると、オスプレイは鮮やかなプランチャをお見舞い。オスプレイは海野をリングに戻し、ピッピー・チェリオを食らわせてカバー。
海野がカウント2ではね返すと、オスプレイはパワーボムで持ち上げようとする。こらえた海野に対し、オスプレイは顔面にステップキック。さらに技の読み合いからハイキックを決める。
海野もドロップキックを繰り出すが、この動きを読んだオスプレイは回避し、その場飛びシューティングスタープレス。だが、海野は膝を突き立てて迎撃。
そして海野はフランケンシュタイナーを狙うも、オスプレイはシットダウン式パワーボムで切り返す。これはカウント2。ならばとオスプレイはオスカッターを狙うも、海野はバックを捕らえる。
それを振り切ってオスプレイはロープに走るが、海野はカウンターのニーアッパーを炸裂。そしてブレーンバスターで持ち上げるが、オスプレイはスタナーで切り返す。
そしてオスプレイはとどめのオスカッターを繰り出すが、海野はカウンターのスタナー。そしてカバーするが、オスプレイはカウント2ではね返す。
海野は気合いを入れ、オスプレイをツームストンパイルドライバーで持ち上げようとする。オスプレイは切り抜けるも、海野はエルボーで黙らせ、ロープへ。するとオスプレイはカウンターのスパニッシュ・フライを炸裂。
ここから両者は膝立ち状態でエルボー合戦。そして立ち上がると、オスプレイは顔面へのステップキックと逆水平チョップを交互に放つ。海野も気合いを入れ、エルボー&顔面への膝蹴りで応戦。
オスプレイは膝から崩れるも、意地で立ち上がる。すると海野はエルボー、ローリングエルボー、ワンツーエルボーとエルボーの乱れ打ちだ再度ダウンを奪う。
そして海野は雄叫びを上げ、オスプレイをドラゴンスリーパーの体勢から持ち上げるが、オスプレイは着地し、今度こそオスカッターを炸裂。しかし、カバーを海野は必死にカウント2でキックアウト。
ならばとオスプレイはヒドゥンブレードを放つが、海野は逆さ押さえ込みで切り返す。さらにラ・マヒストラルを決め、オスプレイが返すと、海野はクロスローズのように叩きつける。そしてドラゴンスリーパーの体勢から、今度こそリバースリバース・ブラディーサンデーのように突き刺してカバー。だが、オスプレイはカウント2でキックアウト。
すると海野は助走をつけて変形のネックブリーカードロップを決めてカバー。だが、これもカウントは2。海野は必殺のデスライダーを狙うも、オスプレイは回避し、ポップアップしてエルボー。そして急角度のシットダウン式パワーボムを決めるが、カウントは2。
ここでオスプレイは海野の後頭部をエルボーで乱打。そして、動かなくなった海野を見て、海野レフェリーは試合をストップ。オスプレイが厳しい攻めで戦慄の勝利を収めた。
試合後、オスプレイはIWGP USヘビーのベルトを掲げ勝利をアピール。そしてKO状態の海野を見て、おやすみのポーズで挑発してから、リングをあとに。満身創痍の海野はスタッフ二人の肩を借りて退場。