第4試合は翌日の10.2ロンドンでシングル対決を行なう内藤哲也とザック・セイバーJr.が、それぞれSANADA&高橋ヒロム、エル・デスペラード&DOUKIとのトリオで前哨戦。
内藤は9.25神戸でウィル・オスプレイのIWGP USヘビー挑戦をアピールするも、そこに割って入ったザックが、内藤vsザックの勝者がUSヘビーに挑むことを提案。10.2ロンドンの決戦に向け、内藤とザックのマッチアップを中心に、L・I・Jと鈴木軍が丁々発止の攻防を繰り広げるのは必至だ。
内藤の入場時には「内藤」コールが巻き起こる。その中をL・I・Jのジャンパーとキャップに身を包んだ内藤が、リング上のザックに「落ち着け」のジェスチャーをしながら花道を進む。ゴング前には「ヒロム」「SANADA」「DOUKI」「デスペラード」コールも順に発生。
先発は内藤とザック。しかし、内藤が組合わないと見るや、ザックはデスペラードに交代。すると内藤もヒロムにスイッチ。
しかし、内藤はザックの様子を伺ってから再びヒロムと交代し、「ザック、カモン!」と挑発。するとザックはデスペラードとスイッチしてリングに入るが、内藤はすかさずヒロムと交代し、エプロンに下がる。ザックは「オイ!」と怒りを見せ、場内は「ザック」コールが起こる。
結局、ファーストコンタクトはヒロムとデスペラード。まずはすばやいロープワークの攻防で、デスペラードがアームホイップ。ヒロムもチョップで応戦するが、デスペラードはブレーンバスターで持ち上げる。
ヒロムが脱出すると、デスペラードは串刺し攻撃を狙う。だが、切り抜けたヒロムは逆に串刺しラリアット。さらに低空ドロップキックをヒットさせ、内藤に交代。
内藤はSANADAと共に、デスペラードに対しダブルのレッグスプリット、サンドイッチ式低空ドロップキックをお見舞い。
次はヒロムがロープを用いてデスペラードの喉を攻撃。だが、続いてロープに走ったところでDOUKIが妨害し、さらにデスペラードがヒロムを場外に放り投げる。すかさずDOUKIはヒロムを鉄柵に叩きつけ、場外フロアでDDT。ザックも場外で内藤に襲いかかり、踏みつけてから相手のお株を奪うように右腕を突き上げる。
デスペラードは場外でSANADAにイス攻撃。DOUKIがヒロムの急所を鉄柱に叩きつけると、ザックはヒロムの両足を引っ張って、急所をさらに痛めつける。
戦場がリングに戻ると、デスペラードがヒロムの背中にストンピング。続いてDOUKIがバックエルボーからカバーするが、ヒロムはカウント2でキックアウト。
今度はザックがヒロムの左腕に集中攻撃。ひねってから左腕にレッグドロップを食らわせ、さらにフィンガーロックで痛めつける。
ヒロムはエルボーの連発で脱出するが、ザックはエルボー一発でダウンを奪う。ヒロムはティヘラで反撃を試みるも、ザックはその足を空中で捕獲してグラウンドに持ち込み、変形のアンクルホールド。ヒロムはなんとかロープエスケープ。
続いてザックはスタンディングのアキレス腱固め。ヒロムはエルボーで解除し、キックの連発からファルコンアローを狙うも、ザックはフロントネックロック。しかし、ヒロムは意地のファルコンアローを炸裂。
スイッチしたSANADAはザックにドロップキック。ここでデスペラードとDOUKIが襲いかかるが、SANADAはトレイン攻撃を切り抜け、DOUKIに低空ドロップキック。デスペラードにはパラダイスロックを決める。
するとザックがSANADAに襲いかかってフライングメイヤー。しかし、SANADAは着地し、ハンマースルーから低空ドロップキック。そして追撃のドロップキックを決め、場内の歓声を煽ってから身動きの取れないデスペラードに低空ドロップキックをヒット。
続いてSANADAはザックの足を刈ってテイクダウンし、パラダイスロックを狙う。だが、ザックは回避し、ここから両者は丸め込み合戦に。そしてエルボーの応酬から、ザックはタックルを仕掛けインディアンデスロックで捕獲。その状態でブリッジを決めると、場内はザックへのコール。
すると、内藤がザックに張り手を見舞ってダウンさせるが、その衝撃で足を痛めたSANADAは悲鳴を上げる。慌てた内藤に対しザックは、SANADAを決めたまま、コブラツイストで捕獲。
ザックはコブラツイストを解除し、SANADAを自軍コーナーまで引きずるとDOUKIに交代。DOUKIはSANADAにストンピングを連発。さらに地獄突きを決めてダウンさせるが、SANADAが倒れこむ際、その足がDOUKIの急所にヒット。DOUKIは昏倒する。
スイッチした内藤はDOUKIを引きずり起こそうとするが、ザックが襲いかかる。しかし、内藤はマンハッタン・ドロップから低空ドロップキックをお見舞い。
続いて内藤はDOUKIにコーナーミサイルを決め、右腕を突き上げる。さらにネックブリーカードロップを狙うが、DOUKIは回避し、エプロンからデイブレイクを食らわす。そして内藤がカバーを返すと、すばやい動きでイタリアンストレッチNo.32を決める。内藤は足をロープにかけてエスケープ。
ならばとDOUKIはスープレックス・デ・ラ・ルナの体勢に入るが、内藤は回避。すかさずDOUKIは串刺し攻撃を狙うも、内藤がかわすと、即座にヒロムとSANADAがDOUKIにトレイン攻撃。
さらにヒロムは内藤とSANADAのアシストを経て、DOUKIに串刺しのショットガンドロップキック。内藤がカバーすると、ザックが顔面かきむしりでカット。ここでL・I・Jは分断作戦に出る。
リング上、内藤はDOUKIにデスティーノを狙う。だが、DOUKIは逆さ押さえ込みで切り返す。内藤が跳ね除けると、DOUKIは延髄斬りから地獄突き。
しかし、内藤は切り抜け、バックエルボーの連発から延髄斬り。そしてDOUKIをバレンティアで突き刺し、最後はデスティーノで3カウントを奪取した。
試合後、内藤は座り込んでるザックの前に座って勝ち誇ると、ザックは挑発するように拍手。そして両者は互いの胸を突き飛ばしてから立ち上がると、挑発合戦を繰り広げる。
続いて内藤がザックの耳をつかむと、ザックも同じく耳をつかみ返して応戦。するとヒロムが割って入るが、なぜか内藤とザックが揃ってヒロムの耳をつかむ。ヒロムもつかみ返し、3人で耳をつかんで輪になる事態に。これをレフェリーが無理やり解除すると、3人とも耳を痛めてしまう。
怒った3人を見てレフェリーは逃亡。それをザックは追いかけるかたちでバックステージに。ヒロムも追いかけるが、途中でリングに戻り、耳を引っ張ったことを内藤に抗議。だが、気を取り直し、L・I・Jの3人はグータッチで勝利をわかちあった。