Circuit2008 BEST OF THE SUPER Jr.XV 〜FLY HIGH 15th anniversary〜

日時: 2008年6月1日(日) 18:00開場　18:30開始
会場: 東京・後楽園ホール
観衆: 1800

第1試合 15分1本勝負

ミラノコレクションA.T.
石狩太一

境界線

レフェリー｜マーティー浅見

MATCH REPORT

共にTNA遠征を控えるミラノと石狩が、渡米目前にシングルマッチで激突。
　試合開始のゴングと同時に石狩がドロップキックで奇襲。ミサイルキックからジャーマンスープレックスホールドであわやカウント3となるも、ギリギリでキックアウトしたミラノは場外エスケープ。
　ここから石狩は、ミラノの古傷である右膝に狙いを定める。ミラノは足4の字固めをリバースするも、石狩が体勢を元に戻すと、たまらずにロープエスケープ。
　ミラノは石狩の突進をブリッジでかわすが、急停止した石狩が低空ドロップキック。そして膝十字固めへ。
石狩がブラックメフィストの体勢に入ると、ミラノは回転エビ固めで切り返し、両脚でのローリングクレイドルからフォール。石狩がキックアウトすると、トラースキック。さらに石狩の延髄斬りをかわし、再度トラースキック。そしてヴィクトリア・ミラネーゼを狙うも、石狩は耐えて両腕のエルボーからジャンピングハイキック。
　だが、ミラノは石狩の突進を避けて、後頭部へのトラースキックで追撃。最後はヴィクトリア・ミラネーゼが決まり、ミラノが勝利。

　試合後、リングを叩いて悔しがる石狩だったが、ミラノは手を差し出し、2人の渡米を応援する横断幕を指差す。それを見た石狩はゆっくりとミラノの手を握り返し、リング上で深々と一礼して引き上げて行った。

COMMENT

ミラノ「前にも言ったけど、俺はアイツが憎くて今までさんざんバカにしてきた訳じゃないから。TNAへ行くと決まって、アイツを思い切り怒らせなきゃ、アイツの眠っている力を起こさせないとダメだと思ったから、あえてああいう手段をとったんだ。俺は今日、アイツがあれだけ非情になって俺に攻撃してくれた事を、感謝しているよ。アイツの気持ち、アイツの魂は伝わったから。アイツと俺は新日本代表としてTNAに結果を残しに行ってきます」

石狩「クソー、負けちまった。負けちまった……。でも、皆さんも分かったでしょう。俺だって本当にこれからの進退を懸けてTNAへ行くんで、いつも通りの試合じゃ勝てないし、誰にだって認められないし。でも、負けちゃいけないですよ。皆さんは今日の試合を観て、どう評価するか分からないですけど、俺は新日本プロレス代表として絶対にTNAの頂点になって帰ってきます。心強いですね。ああいうのがあるからこそ、やる気が出るというか。絶対に強くなって帰ってこなくちゃという責任感が沸いてきます。それはミラノも一緒だと思います。アイツだって、あの垂れ幕（『ミラノ、石狩、魂込めて行ってこい！』）を見て、新日本プロレス代表としてやっていくという気持ちは俺と一緒だと思うので。いつも言っているように、心の底から嫌いなヤツですよ、ミラノは。あんな嫌なヤツ、今まで生きてきた中で見たことがない。でも、プロレスラーとして見るのであれば、世界に通じる凄いレスラーだと思っています。そのミラノと組むのであれば、絶対にTNAで頂点を獲れる自信もありますし。まぁ嫌いで嫌いでしょうがないですけど、一緒に行くのであれば、一緒にどこまでもとことんやるぞという意味で一応握手はしましたけど、とりあえずミラノとは一時休戦ということで。向こうでは手を組むからには、しっかり2 人で頑張っていきたいと思います。今日でしばらく離れますけど、次に帰ってくるときは必ず強い石狩に戻ってくるんで。また応援よろしくお願いします。ありがとうございました」