NEW JAPAN × Zepp “SMASH!”
- 日時
- 2008年5月27日(火) 18:30開場 19:00開始
- 会場
- 東京・Zepp Tokyo
- 観衆
- 500
-
第1試合 20分1本勝負
レフェリー|マーティー浅見
MATCH REPORT
ステージ袖でミラノが見つめる中、石狩が井上をチョップ、エルボーで攻め立てる。続くチョップ合戦は井上が打ち勝った。
田 口対タイガーとなり、両者ならではのスピーディーかつテクニカルな攻防は、田口がトペフェイントからの腰振りを見せれば、タイガーはリング下から田口の脚 を蹴って場外に落とし、お返しとばかりに619。さらに、タイガーはドロップキックから逆エビ固め。これは井上がカットする。
井上対石狩の場面。 井上は串刺しショルダータックル、サイドバスターからキャメルクラッチ。そこへ田口が低空ドロップキックで追撃。動きの止まった石狩に田口はブレーンバス ター。井上はエルボーからブレーンバスターの体勢に入る。しかし、回避した石狩がスクリューハイキックで逆転。
タッチを受けたタイガーはドロップキック、ミドルキック、ローキックを乱射し、井上を押し込む。さらにカットに来た田口に井上のスピアーを誤爆させ、ジャーマンスープレックスホイップからチキンウィングアームロック。これは田口のカットが間に合う。
タイガーは痛めつけた井上の腕へミドルキック。これを凌いだ井上はスピアーから腕ひしぎ逆十字固めでタイガーを捕獲。そのままトライアングルランサーへと移行するも、石狩がカット。
田 口対石狩となり、石狩はフランケンシュタイナーホイップ、スイングDDTと攻勢に出る。だが、田口はカウンターのドロップキックで石狩を場外に落とし、ス ライディングキック、三角飛びプランチャ。そこへ、井上がエプロンを走ってのジャンピングニーパット。すると、タイガーは田口、井上へトペスイシーダを発 射する。
リングインした田口に石狩がジャーマンスープレックスホールド。田口はカウント2で返すと、逆襲のジャーマンスープレックスホールド。
カウント2でキックアウトした石狩のトラースキックを上手く避け、最後はどどん。田口、井上組が勝利した。
COMMENT
田口「(控え室へ戻ろうとした井上に向かって)井上亘! 初戦(5/31草加)、行くぞ! 全力で行くからな」
井上「よし、来い」
田口「全力で叩き潰すぞ」
井上「俺も異存はない! (うなずいて)よしっ(と言い、控え室へ)」
田 口「その先に優勝、そして(IWGP Jr.の)ベルトも必ず取り戻す。やっと調子が上がってきた……やっと調子が上がってきたよ。ZERO1-MAX(5/10大阪)で日高(郁人)とやって 1回ピークになって、今シリーズで1回コンディションをリフレッシュした。試合をしながらのリフレッシュだったので、もうちょっとペースを上げたかったで すけど、今の時点でこれだけ動ければ、開幕戦は十分(勝てる)でしょう。井上亘にまだ1回も勝った事がないですから。勝って勢いをつけて優勝。勢いと実 力、どちらも僕の方が兼ね備えている自信がある。あとは、試合中の一瞬の迷いとか、気まぐれなものだけを注意すれば、全部勝てるでしょう。石狩太一も SUPER Jr.に出られるだけの力は持っているんだけど、たまたまTNA(遠征)に。もしかしたら、TNAの方が石狩太一にとっていい経験になるかもしれないし。 石狩太一は、実力的に劣るから(SUPER Jr.の出場メンバーから)漏れたというわけではなくて、十分な実力を持っている。まぁ今回はたまたま漏れただけ。ライバルとしてアメリカで大きくなって 帰ってきてもらって、僕は日本で大きくなる。この前の一騎打ち(5/16Zepp Nagoya)の時よりもお互いにレベルアップして、攻防を見せられたらいいんじゃないですかね。とりあえず、田口隆祐は赤丸……体調急上昇中。優勝候補 ナンバー1だと思います」
タイガー「大丈夫か? 石狩と田口、彼らがどういう思いで闘っているのか分からないけど、力は五分五分だと思う。石狩はSUPER Jr.にエントリーされていなくて、物凄く悔しがっているけど、意地であそこまで攻めたっていうのは、僕は評価できると思う。あとは彼がTNAに行って、 どれだけ変われるか。TNAに限らず、海外っていうのを僕も経験しているけど、今の石狩の表情のないキャラクターでは、全く通用しないから。これははっき り言うよ。本当に海外というものは、180度考えを変えないと通用しない。その点、やっぱりミラノの方が強いと思いますよ、キャラ的にはね。だけど、会社 があえて石狩を選んだのは、期待しているものがあるから。もう新日本の一員としてやっているんだから。だから、石狩が自分の心でその(会社の)思いを掴ん で欲しいし、また彼がTNAから帰ってきたら、どれだけ成長しているかっていうのも見たい。あとは、SUPER Jr.が今度の土曜日からだけど、今日の井上、田口を見ても、自分は全く劣る要素がないと確信できた。自分の勢いであそこまで押せたというのは、技じゃな く、自分の気迫だと思うしね。田口、井上には、今日はその気迫がなかったと思う。前から言っているように、今回僕は非情になりますよ。マスクも“スーパー タイガー”バージョンでね。自分のやりたいタイガーマスクをやらせてもらう。僕は非情になりますよ。あとは石狩、頑張って欲しい」
石狩「タイガーさん、自分がTNAから帰って来たら、絶対にタイガーさんのパートナーとして“問題ないパートナー”となって帰ってきます。その時はよろしくお願いします!」
タイガー「よし! まぁ僕はもう石狩の事を認めているから。あとは向こうで成果を発揮して欲しい。それだけ」
石 狩「ありがとうございます! この数ヶ月ずっとタイガーさんと組まさせていただいて、少しずつだけど得るものがあった。結果は出てないかもしれないですけど、絶対成長していると分か る。あとはTNAへ行って、どれだけ変われるかです。1年、2年というわけではなく、短い期間ですし、『短い間にそんなにすぐ変われるかよ』って言うヤツ もいるかもしれないけど、その短い期間で俺は変わらなきゃ、もうダメなんですよ。その短い間でどう変わるか。そこで俺の今後のレスラー人生が変わって来る と思うんですよ。もう俺には、ゆっくりやっている暇はないんですよ。同期の田口だって、もうトップレスラーとしてやっているし、後藤、中邑、山本だってみ んな頑張っている。俺だけ遅れているわけにはいかないんですよ。もうゆっくりやっている暇はないんですよ。絶対TNAへ行って変わらなきゃ。タイガーさん とタイトルを狙えるような、間違いないパートナーになって帰ってきます。絶対に、絶対に変わります!」