蝶野正洋プロデュース「PREMIUM」

日時: 2008年5月5日(月) 18:00開場　18:30開始
会場: 東京・後楽園ホール
観衆: 2005

第6試合 30分1本勝負

蝶野正洋
関本大介

佐藤耕平
大谷晋二郎

境界線

15分36秒　STS

レフェリー｜タイガー服部

MATCH REPORT

3/21「CRASH II」で緊急合体を果たした蝶野＆佐藤が、「PREMIUM」のメインイベントに登場。

佐藤対関本で試合開始のゴング。佐藤の飛びつき三角絞めをパワーボムで潰した関本は、蝶野を呼び込む。蝶野がこれに応じると、両者の初遭遇が実現。関本はグラウンドで極めにきた蝶野をそのまま持ち上げて、後方に叩きつける。蝶野はたまらず場外エスケープ。
蝶野対大谷となり、4人は場外戦に突入。大谷が鉄柵攻撃を見舞うも、蝶野はイス攻撃で逆転。佐藤も関本に強烈なミドルキックを叩き込んでいく。
蝶野対関本の場面、チョップを打ち込んでくる関本に対し、蝶野は急所パンチ。これには場内からブーイングが起こる。
タッチを受けた佐藤は、関本にサッカーボールキック、ミドルキック3連打。チョップで反撃してくる関本をミドルキックで何度もダウンさせる。そして、蝶野はマンハッタンドロップからコーナー最上段へ。だが、立ち上がった関本は雪崩式ブレーンバスターで蝶野を投げて、大谷の元へ。
大谷は蝶野にミサイルキック、出てきた佐藤にレッグラリアット。関本が佐藤にジャーマンスープレックスホイップ、大谷は蝶野に顔面ウォッシュ。
だが、蝶野が大谷の攻撃を避けると、素早くスイッチした佐藤がキチンシンク。そして、ミドルキック、パイルドライバーと畳み掛ける。しかし、続くジャーマンスープレックスは大谷が1回転して着地し、フライングニールキックで逆襲。
タッチを受けた関本は、串刺しラリアット2連発から、垂直落下式ブレーンバスター。さらにダイビングボディプレスを投下するも、佐藤は両膝で迎撃。
スイッチした蝶野はシャイニングケンカキック。対する関本は、カウンターのラリアット、ラリアットからジャーマンスープレックスの体勢に。耐える蝶野に、大谷がフロントハイキックを放つも、関本に誤爆。
蝶野は関本にケンカキック、シャイニングケンカキックの乱れ打ち。そこからのフォールを関本がカウント2で凌ぐと、蝶野はSTF地獄へと引きずり込む。大谷のカットで2度まで耐えた関本に、蝶野がケンカキック、佐藤がジャーマンスープレックスホイップ。佐藤が大谷を分断する中、蝶野がSTFの体勢からスリーパーホールドで絞り上げるSTSで粘りに粘った関本を遂に仕留めた。

試合後、蝶野は、「オイお前ら、おもしれぇか。次の『PREMIUM』、トーナメントだ、オラ！『PREMIUM』開戦!!」とマイクアピール。特設ビジョンにはスタッフロールが流れ、最後に「次回大会6月27日後楽園ホール」の文字が。大盛況の中、旗揚げ興行はこうして幕を閉じた。

COMMENT

蝶野「（『関本選手の印象は？』）強いね。噂では聞いていたけど。キーロック（を極めた俺の体を）、普通では上げられない。本当に腕1本で上げたんじゃない。ちょっとびっくりした。いい選手だね、本当に。スタッフに関しては、本当にプロの集団。多少のミスはありましたけど、合格点に近い形です。裏方を1つにまとめたよね。プロレス界、物凄い力を持っているよ。あとはリングの上で、どれだけ選手を、そして闘いをプロデュースしていくか。逆に今日の試合の中で、もしかしたら俺が1番ショボかったかもしれない。次（6/27後楽園）はトーナメント。出来たら、タッグなり（のトーナメントをしたい）。無差別に団体の枠、所属を省いた形。ファンから何チームか募集してもいいし。ここに入ったら、30年のキャリアだろうが、関係ない。逆に今日、試合をやった中で、お客さんが見てトップだと思った試合が次のメインを張ればいい。環境さえちゃんと整えれば、みんな自分の力を発揮する選手ばかりなので。楽しい試合もあったし、熱い試合もあったし、見ていて俺も楽しかったですね。会社対会社じゃなくて、選手がぶつかり合いたいですよね。お互いを認め合った者同士が危険ギリギリのところでぶつかり合ってるんだからね。（『今大会の点数は？』）まぁ、85点とか90点ぐらいはいくんじゃないかな。多分マイナス点は俺だな。そこは自分の中でエンジンをかけなきゃいけないな。今日は耕平くんに気を使っちゃったよ。いずれは闘わなきゃいけない相手だと思っているから、どのくらいでキレるのか、見とかなきゃいけない。まだ隠してる。怖いよ。でも、それでいいと思う。今までないような選手と組んで、その中でライバルがいると『何を隠してやろう？』って。それで相手の戦略なり、気質なりを盗めるしね。今日、盗もうと思ったけど、ダメだったよ」
佐藤「（『継続して出場したい？』）僕はいつでも自由に（出たい）。他の試合を見ていても、やってみたい選手とか、組んでみたい選手とか、いっぱいいたので。次もまた」
蝶野「次はタッグのベルトあたり、いきたいね。（佐藤と）2人でやるならね。もう1つ、注文がある。お前、もう少し体焼いて来いよ。白黒になっちゃうよ」

関本「スイマセン！」
大谷「フォローするわけでもなんでもねぇ！関本は何も悪くないよ。相手が蝶野だろうが何だろうが、向かって行こうとする気持ち。俺も全力で行くが、俺だけじゃないんだなと教えてもらった。これはいけない事だと思うけど、関本の頑張りを見てみたくなった俺がいたね。これは俺がダメだ。しかしながら、蝶野正洋も面白いじゃないか。耕平も蝶野に付くなら付くで、もっと存在感を出せよ、存在感を。俺ら、とっくに覚悟を決めているんだからよ。相手が誰でもやるって。もう俺はとっくにスイッチ入っているんだ。蝶野正洋が驚く事、これからまだまだ起きるぞ。知らなかっただろ、関本大介っていう男を。間違いなく驚いたはずだ。俺は色々なものを見てきてんだ。もっと驚かせてやるからな。そして、頑張っている関本、他の選手には悪いが、最後は俺が全部持っていってやる。関本、大丈夫。あんなの負けじゃないよ」
関本「ハイ！ありがとうございました」
大谷「これから何回もあるから。（関本を指して）俺、何回でもこの男とやりたいよ」
関本「（蝶野との初対戦について）これで僕の名前を覚えてもらったと思います。僕は失うものが何もないので。追い詰められたネズミは強いって事を証明したいですね」
大谷「甘いよ、覚えてもらったなんて甘い。そんなのいいんだよ！覚えてもらう前に潰しちまえ！」
関本「ハイ！分かりました」
大谷「それだけのものを彼は持っていると思うし。関本、寂しいよ。覚えてもらったなんて言うな。大丈夫！関本大介、（蝶野は）間違いなく驚いているはずだ。本当の勝負をしたいね、蝶野正洋と。リングの上はもちろん、男と男、人間と人間、プロレスラー対プロレスラーとして、色んなものを懸けて勝負したいね。それだけのものが、あの男にはあると思いますよ。どんどんどんどん前へ出て行きたい。この間の ZERO1（4/29後楽園）で当たってから思いますね。彼がこれからどんな仕掛けをしてくるか分かんないけど、逆に俺も仕掛けていきたいね。そういう思いが、蝶野正洋と肌を合わせるたびに出てきますね。PREMIUMが何を求めているのか。答えはいつ出るか分からない。しかしながら、1つだけ分かる事は、このリングは“熱い男たちが集うリング”なんだろ？だったら、俺や関本がいないとダメだろ。PREMIUMという舞台の謎かけ、1つ解けたのは“熱い男たちが集うリング”なんだなと。これから PREMIUMという舞台を解明していきたいと思います」