大ベテランのダニエルズとヤングライオンの上村が組んだ異色コンビが、タッグの名手として知られるニコルス&ヘイスト(TMDK)と対決するトーナメント準決勝戦。
TMDKがゴングを待たずに襲い掛かり、いきなり上村を孤立させる。だが、ダニエルズが上村を救い、ニコルスをイング上から排除。そして、連携攻撃でヘイストを痛めつけていく。
そこから上村対ヘイストとなり、上村がミサイルキック、カウンターバックエルボー、フラッシングエルボー、ジャンピングエルボードロップ。だが、控えのニコルスが上村の脚を取って転倒させ、ヘイストが低空ランニングフロントキックをお見舞い。これで上村が180°回転すると、ニコルスがその顔面をエプロンへ叩きつける。
これで上村は鼻から出血してしまい、ニコルスがニードロップ、顔面かきむしりで追い討ち。そして、ヘイストと共にダブルカウンターバックエルボー、その場飛びムーンサルトプレス&フィストドロップの同時攻撃へ繋ぐ。
それでも上村はエルボー連打を繰り出すが、ヘイストがカウンタードロップキックでなぎ倒す。そして、またもやニコルスが入り、合体ネックブリーカーを食らわせる。
苦しくなった上村は、ブレーンバスターを仕掛けたニコルスを反対に投げ捨て、ようやく赤コーナーへ帰還。タッチを受けたダニエルズが、エルボー、バックエルボー、ラリアットでニコルスに追撃し、乱入したヘイストをショルダースルーで投げ捨てる。
さらにダニエルズは、ニコルスを場外へ投げ捨て、カウンターブルーサンダーでヘイストを叩きつける。しかし、ニコルスがリングへ復帰し、カウンタースパインバスター、スライディングラリアットでダニエルズに逆襲。
これでダニエルズの動きが止まると、TMDKは合体DDTを敢行。だが、次の合体攻撃はダニエルズが回避し、上村と替わる。その上村は、ランニングエルボー、ランニングバックエルボーでヘイスト、フライングフォーアームでニコルスに報復。そして、1人で2人にエルボーを連発していく。
さらに上村は、延髄斬りでヘイストをダウンさせ、ニコルスにはドロップキックをお見舞い。そして、閂スープレックスでヘイストを投げ捨て、ニュートラルコーナーへのぼる。
ところが、ニコルスが妨害し、ヘイストと共に合体雪崩式ブレーンバスターを敢行。そして、サンダーバレーでダニエルズを戦闘不能へ追い込む。
そこへ上村が飛び込み、ヘイストを突き飛ばしてニコルスと衝突させる。そして、間髪入れずにその場飛びフランケンシュタイナーでヘイストを叩きつけると、そのままエビ固めで3カウントを奪取した。
試合後、場外で大の字になった上村をダニエルズが祝福。一方、ニコルス&ヘイストは怒りの形相でレフェリーに詰め寄るが、判定は覆らず。ダニエルズ&上村がトーナメント決勝戦へ進出した。
【試合後コメント】
ダニエルズ「(※鼻血を出して座り込む上村の後頭部に手をかけ)こんな結末になると思っていなかっただろう。俺たちはタッグトーナメントに出場すべきチームではないかもしれない。だが、キャリア29年で首を骨折したこともある52歳のクリストファー・ダニエルズが決勝進出だ! 今日の試合で鼻血を流したわずかキャリア4年の27歳の上村優也が決勝進出だ!(※と言って上村の顔を上げてカメラに見せる) 俺たちはSTRONG無差別級タッグ王座をほかの何よりも手に入れたいんだ! TMDK、お前たちは勝てるはずだったのに負けてしまった。なぜだかわかるか!? それは俺たちのほうがベルトへの想いが強かったからだ! TMDKよりも、ウェストコースト・レッキングクルーよりも、TEAM FILTHYよりも、ストレイドッグ・アーミーよりも、日本にいる誰よりもSTRONG無差別級タッグ王座への想いが強いからだ! わかったか!? 俺たちは何としてでもあのベルトを手にしてみせる。俺はこの若手にキャリア初のベルトを獲らせてやりたいと思っている。こいつにはその資格があるんだ! こいつはここに来るまでに努力を続けてきた。そして俺のタッグパートナーとなり、さらには決勝に進出した。どのチームと決勝で対戦することになろうがかまわない。お前たちはクリストファー・ダニエルズと上村優也の栄光への次の踏み台となってもらう。初代STRONG無差別級タッグ王者になるのは俺たちだ。俺たち以外の誰にもベルトは譲らない。(※上村の肩を叩き)大丈夫か!? 立ってくれ(※立ち上がった上村の胸を指さし)ここにあるこの気持ちこそがこいつの想いだ。(※上村の目を指さし)若手レスラーたちはこいつの目を見てみろ! こいつはベルトを掴み取りたいと思っている。お前たちからはその想いが感じられない。俺たち以上にベルトを手にしたいと思っているヤツはいないだろう。だから俺たちがチャンピオンになるんだ。(※上村と握手して)やってやろうぜ」
上村「サンキュー」
ダニエルズ「よくやった」
上村「(※日本語で)俺たちがこの『NJPW STRONG』初のタッグチームのチャンピオンになってやるから。俺はもうその次まで考えてるぞ。チャンピオンになって、この頼もしい先輩とどんどん防衛重ねていって、その次は、“あれ”しかねぇよ」
ダニエルズ「よく言った。それこそ俺がさっき話していたことだ」
上村「サンキュー」
ダニエルズ「やってやろうぜ」
※ニコルス&ヘイストはノーコメント