メインイベント(第7試合)はAEWのジョン・モクスリーとエル・デスペラードがノーDQマッチ(反則裁定ナシ)で激突。モクスリーはAEWと新日本プロレスの合同興行、6.26『FORBIDDEN DOOR』で棚橋弘至を撃破して、AEW暫定王座を獲得。すると、7.3後楽園のバックステージで、デスペラードがモクスリーとの対戦に興味を示し「元気よく自分が血出したり、元気よく相手に血出させたりよ。アンタがやってくれるんだったら、俺はどこでも行くぞ」とコメント。
“音楽の街”ナッシュビルで実現する注目のノーDQマッチ。屈強な両雄がリング上で、戦慄の音色を奏でることだろう。
ゴング前、リング上には有刺鉄線ボードがコーナーに設置される。そしてデスペラードがギターとバラの花束を手に入場。続いてモクスリーがペッドボトルを手に堂々と花道を進む。場内は早くも「モクスリー」コールが発生。
開始のゴング、ロックアップで組み合うと、モクスリーがデスペラードを有刺鉄線ボードに押し付けようとする。だが、デスペラードは体勢を入れ替え、逆にモクスリーの頭部をプレスしようとするが、これは不発に。
続いて手四つの体勢から、デスペラードは力で押し込もうとする。だが、モクスリーは切り抜けてフルネルソンで捕らえ、デスペラードを押し込んでいく。デスペラードも回避するが、モクスリーは首根っこをつかんで強引に放り投げる。デスペラードは有刺鉄線ボードに衝突寸前で踏みとどまる。
続いてモクスリーは両手をうしろに組んで、エルボー合戦を誘う。両者は激しいエルボーの応酬を繰り広げ、デスペラードはスキをついてサミング。
だが、モクスリーはショルダータックルでダウンを奪う。モクスリーはデスペラードのマスクの一部を引き裂き、逆水平チョップとエルボーを乱打。
続くモクスリーの串刺し攻撃を切り抜けたデスペラードは、モクスリーの左足にドラゴンスクリュー。そして膝にボディプレスを浴びせてから、顔面を踏みつけていく。
ここでデスペラードはバラの花束を手にすると、中から大量の串を取り出す。それをモクスリーの頭部に突き刺そうとするが、モクスリーは回避。そしてロープに走るが、デスペラードは低空ドロップキックを膝にお見舞い。
そしてデスペラードはモクスリーの額に串を突き刺してしまう。さらに強烈なエルボーでなぎ倒すと、モクスリーに突き刺さってる串を細かく動かしてから、一本ずつ引き抜く。
続いてデスペラードはモクスリーの流血箇所をかきむしる拷問攻撃。そしてデスペラードは有刺鉄線ボードにモクスリーの頭部を突き立てる。
デスペラードは「目が見えてるのか?」とジェスチャーで挑発。モクスリーは打撃を振るうも、デスペラードはいなしてインディアンデスロックで捕獲する。
モクスリーはその状態でエルボーを連発。そしてデスペラードの破れたマスク部分に顔面かきむしりを見舞って脱出する。
モクスリーは逆水平チョップを連発し、ハンマースルーから突進。だが、デスペラードはオーバー・ザ・トップロープで場外に落とす。そしてデスペラードはトペ・コンヒーロを狙うも、モクスリーはデスペラードのギターを手にし、突進してきたところを頭部に一撃を浴びせる。
そしてモクスリーはギターの破片を手にすると、デスペラードをリングに投げ入れ、顔面に突き立てる。さらに首筋にはエルボーを食らわせ、交互に攻撃を繰り出していく。
モクスリーはデスペラードを担ぎ上げ、有刺鉄線ボードに叩きつけようとする。だが、逃れたデスペラードはスピアーで有刺鉄線ボードにモクスリーを豪快に叩きつける。
負けじとモクスリーはハンマースルーでデスペラードを有刺鉄線ボードに叩きつけようとするが、デスペラードは踏みとどまる。するとモクスリーはショットガンドロップキックでデスペラードを有刺鉄線ボードに激突させる。
続いてモクスリーはパイルドライバーで突き刺してカバー。だが、デスペラードはカウント2でキックアウト。
するとモクスリーはリング下からテーブルを取り出し、場外に設置。だが、このスキにデスペラードも場外にイスを設置する。
モクスリーが近づくと、デスペラードはカニバサミで転倒させる。そしてイスにもたれかかったモクスリーの頭部に、もう一脚のイスで一撃。
続いてデスペラードはモクスリーをテーブルに寝かせ、コーナー最上段に上る。だが、モクスリーはすばやく立ち上がり、デスペラードをテーブル目掛けて突き落とす。デスペラードは真っ二つになったテーブルと共に大の字に。
ここでモクスリーは切り裂かれた空き缶のボードをリングに投げ入れてから、デスペラードをリングに戻す。
そしてモクスリーはその上目掛けて、ブレーンバスターの体勢で無造作に叩きつけてからカバー。しかし、デスペラードは必死にカウント2でキックアウト。
ならばとモクスリーはデスペラードにサッカーボールキックを連発。だが、デスペラードは気合いの咆哮から蹴り足を捕らえ、低空ドロップキック、グラウンドでのドラゴンスクリューをお見舞い。
さらにデスペラードはストレッチマフラーを決めるが、モクスリーは腕ひしぎ逆十字で切り返す。これを逃れたデスペラードは、モクスリーの両腕をつかんで顔面にストンピングを乱打。
そしてデスペラードはコーナー最上段に上り、開脚式のダイビング・ボディプレス。しかし、モクスリーはカウント2ではね返す。
ここから両者はエルボー合戦に突入。さらにモクスリーはラリアットを狙うも、デスペラードは逆さ押さえ込みで切り抜け、そこからピンチェ・ロコを炸裂。しかし、二発目を切り抜けたモクスリーは豪快なショートレンジラリアット。
そして一気にデスライダーを決めると、ブルドッグチョークで捕獲。デスペラードは力尽き、モクスリーが場内大興奮の死闘を制した。
試合後、モクスリーは勝ち名乗りを受けると、コーナーに上って場内の歓声に応えてからマイクアピールを繰り広げた。