Circuit2008 NEW JAPAN BRAVE

日時: 2008年4月18日(金) 17:30開場　18:00開始
会場: 京都・ウェスティン都ホテル京都・西館4Ｆ・瑞穂の間
観衆: 500

第3試合 30分1本勝負

井上亘
岡田かずちか

金本浩二
田口隆祐

境界線

11分49秒　踏みつけ逆エビ固め

レフェリー｜レッドシューズ海野

MATCH REPORT

デビュー4戦目の岡田が、“ファンキーウェポン”田口との初タッグで、井上＆金本と対戦した第3試合。

先発を務めたのは、ZERO1-MAXとの対抗戦でよくタッグを結成する金本と田口。ゴング直後から黄色い声援を受けた両者は、じっくりとしたグラウンドでの攻防を展開。その静かな攻防を経て、金本は鋭いミドルキック。これで田口を怯ませ、さらにミドルキックを連打した。
井上と岡田の場面になると、両者は逆水平チョップ合戦。これに余裕で打ち勝った井上は、金本にスイッチ。金本は井上が羽交い絞めにした岡田の腹部を何度も蹴り飛ばし、その後もエグい攻めを続けていく。
井上＆金本に捕まり、苦しい表情を浮かべる岡田。金本のキック、井上の逆水平チョップで胸板を真っ赤にしながらも必死に耐え、食らいつく。そして、金本のローリングセントーンを回避することに成功し、ようやく田口の元に生還する。
試合権利を得た田口は、金本にミサイルキック。続いての連続ブレーンバスターは、3発目で背後に着地されるも、直後にトラースキック、フィッシャーマンズスープレックスからの腕ひしぎ逆十字固めを極めにかかる。だが、金本はすぐに体勢を入れ替え、アンクルホールドで田口の足首を捕獲する。
さらに金本は、田口に顔面ウォッシュ。ところが、田口は締めの1発を回避し、金本にドロップキック。これで自軍コーナーへ戻り、岡田にスイッチする。
金本と対峙した岡田は、張り手連打で果敢に立ち向かう。しかし、金本は、倍返しの張り手で軽く岡田を痛めつける。だが、岡田も奮闘し、替わって入った井上の串刺し攻撃を回避し、ランニングネックブリーカードロップ。そして、エルボーを連打していくが、井上はエルボー1発で岡田を倒して逆エビ固め。これはなんとかロープエスケープした岡田だったが、井上はキチンシンク、スピアーと畳み掛け、もう一度逆エビ固め。岡田を踏みつけながら、エグい角度で極めたこの技でギブアップを奪い、井上が勝利した。

COMMENT

井上「岡田、熱い気持ちは見えました。でも、まだまだ足りない」
金本「（『岡田選手に厳しく攻めていたが？』）全然、大丈夫。普通ですよ。まだまだ止まんないですよ。岡田がやってきた時、『お前、誰に対して張ってんや』っていう感じでした。まぁ、パンチをグーで顔面に入れてもうたから、悪い事はしましたけど、この年になってもこの気持ちを抑えれないですね。怖いですね、いつか血管ブチ切れて倒れそうですよ。でも、あれぐらい来てくれた方がやっていて面白いですから。まぁ、今日は井上が早めに片付けてしまいましたけど、もうちょっと時間があれば、たっぷりとね。あれは全然甘いですから。内藤も井上も受けてきてますから」

岡田「(田口に向かって)スイマセン……」
田口「こうやって新日本の人間は強くなっていくんですよ。久しぶりに新鮮な気持ちに。もっとカットに入った方が良かったのかと、勝ちにこだわるなら。岡田君の成長のためには、ここは勝ち負けを選ぶよりも、成長するための試合になるよう、極力カットには入らなかった。金本さんの洗礼に耐えて立ち上がっていく、そうやって大きくなって行くんで。久しぶりに金本さんと試合をして充実してるんだなって、組み合ってみて分かりました。後は(と言って岡田の方を見た後、先に立ち去る)」
岡田「(4月)13日にタイトルに挑戦した金本選手(田中将斗の世界ヘビー級王座)、Jr.チャンピオンの井上さん……超気持ちイイです。金本さん、もっとボコボコにしてくれよ。やっぱやめられないプロレスは。楽しい新日本プロレス」