第6試合はAブロック公式戦として矢野通(1勝3敗)とランス・アーチャー(1勝2敗)が対決。矢野は公式戦初戦でジョナから技アリの勝利をゲットするも、その後は三連敗。“モンスターブロック”で苦戦を強いられている。一方のアーチャーも黒星先行だが、ここで勝利を収め、何とかトップ争いに生き残りたいところ。
アーチャーはセコンドの若手を次々に蹴散らしながら入場。矢野は泣きそうな表情で「怖い怖い!」と連呼し、花道を渋々進む。矢野はリングに上がると、「アイツを見てよ、怖いもん!」と叫ぶ。アーチャーは「ショウ・ミー!」とDVDを手渡すよう要求するが、矢野は「嫌だ!」と拒否。
開始のゴング、アーチャーが組み合おうとするが、矢野はすかす。怒ったアーチャーが近づくと、矢野は身体をロープから出して「ブレイク!」を連呼。
矢野はスキをついてマンハッタン・ドロップ。これはアーチャーの足が長いため不発に。しかし、矢野はアーチャーの串刺し攻撃をかわすと、「吉野家」と書かれたコーナーパッドを外す。だが、アーチャーがボディアタック。そしてスポンサーへの気遣いなどお構いなしとばかりに、コーナーパッドを放り投げる。
ここでアーチャーは相手のお株を奪うようにコーナーパッドを外し、場外に投棄。すると矢野が背後から「なんてことをするんだ!」と襲いかかる。
だが、アーチャーはフロントキックで矢野を場外に追いやると、さらに鉄柵にハンマーパンチ。そしてアーチャーはテーピングを取り出し、鉄柵に矢野の左手首を巻きつけてしまう。
だが、矢野はハサミを取り出してテーピングを切ろうとする。しかし、なかなか切れず、手で強引に引っペがしてカウント19でリングにギリギリ生還。
アーチャーは矢野に拍手を送ってからストンピングを連発。そしてDVDを手にするが、中身が空っぽなのを確認すると、矢野に叩きつける。
そしてアーチャーはコーナーパッドを手にするが、一足先に対角のコーナーパッドをゲットした矢野が、それでアーチャーを殴りつける。
怒りのアーチャーは豪快なラリアット。矢野が場外にエスケープすると、アーチャーはエプロンからトペ・コンヒーロ。だが、矢野はセコンドの中島佑斗を盾にする。そして、矢野は背後からアーチャーにローブロー。
続いて矢野は中島を鉄柵の外に出すと、その腕を鉄柵の内側のアーチャーとテーピングで固定してしまう。アーチャーは必死に腕を引っ張り、中島を鉄柵内に強引に引きずり込むと、カウント19で中島ごとリングに生還。
すると矢野が突進するが、アーチャーは中島と共に強引にクローズライン。ここでアーチャーはテーピングを外し、中島をボディスラムでダウンしている矢野の上に叩きつける。
さらにアーチャーは中島を引きずり起こすと、チョークスラムをお見舞い。そして中島を場外に蹴落とす。
続いてアーチャーは矢野に突進。しかし、矢野は金具むき出しのコーナーに二度にわたり自爆させる。さらに矢野は残りの二つのコーナーにもアーチャーを叩きつけ、背後から危険タックル。そして横入り式エビ固めを見舞うも、アーチャーはカウント2でキックアウト。
すると矢野はアーチャーの攻撃をかわし、レフェリーの死角をついてローブローから横入り式エビ固め。だが、アーチャーはカウント2ではね返す。
ならばと矢野はロープに走るも、アーチャーは変則的なロープワークから豪快なショルダータックル。
アーチャーは足踏みでリズムを作るが、自身の急所に響いたのか、顔をしかめる。しかし、アーチャーは気を取り直し、チョークスラムを狙う。
矢野は切り抜けると、アーチャーに顔面かきむしり。そしてコーナーを上るが、アーチャーはジャンピングニーで動きを止め、一気にブラックアウトを炸裂。この一撃で3カウントを奪取した。
これで矢野は1勝4敗で脱落。アーチャーは2勝2敗で星を五分に戻した。