第2試合は8.14長野のAブロック公式戦で激突するトム・ローラーとジェフ・コブが、それぞれロイス・アイザックス、アーロン・ヘナーレをパートナーに前哨戦。
先発はアイザックスとヘナーレ。アイザックスはタックルを仕掛け、ヘナーレが切ると、ここからバックの取り合いに。アイザックスは一本背負いを仕掛けるが、ヘナーレはバックを取る。
だが、アイザックスは切り返して背後に回ってヘナーレをコントロール。すると、ヘナーレはそのままコーナーまで後退してアイザックスをサンドイッチにし、エルボーを食らわす。
アイザックスも打撃で対抗し、フロントスープレックス、アームホイップ。さらにヘナーレを抱え上げてコーナーまで運ぶ。
続いてTEAM FIRTHYはダブルで逆水平チョップ、ローリングエルボー。しかし、アイザックスがロープに飛ぶと、コブが場外から足を引っ張って妨害。
リング上ではヘナーレがローラーをショルダータックルでなぎ倒す。さらにボディブローと膝蹴りを連発。そしてフライングメイヤーから背中にサッカーボールキックを見舞ってカバー。これはローラーがカウント2でキックアウト。
次はUNITED EMPIREがローラーにダブルのショルダータックル。そしてヘナーレが踏みつけてカバー。ローラーが返すと、コブがストンピング。さらに両足で踏みつけ、TEAM FIRTHYのリズムで手拍子を繰り出し挑発。
続いてコブはヘッドバットを見舞い、ヘナーレとスイッチ。ヘナーレはローラーの左足にローキック。ローラーもパンチとローキックを返す。そしてエルボーの相打ちから、ヘナーレがスピンキックをヒット。
さらにヘナーレはサッカーボールキックを繰り出すが、カットしたローラーはヘナーレの身体をコントロールし、腕ひしぎ逆十字へ。これはコブがカットに入る。
スイッチしたアイザックスはヘナーレにラリアット、バックエルボー。さらにエルボーの連発から串刺しラリアット。そして突進してきたコブをヘナーレに誤爆させると、コブの後頭部にラリアットを連発。
続いてアイザックスは串刺しラリアットでコブを排除。そしてヘナーレにはバックドロップを炸裂しカバー。だが、ヘナーレはカウント2でキックアウト。
するとアイザックスはフルネルソンからジャーマンを狙う。だが、ヘナーレが切り抜けると、すかさずコブがアイザックスにトラースキック。さらに串刺しラリアットからヘナーレにパス。ヘナーレはサモアンドロップを炸裂しカバーするも、アイザックスはカウント2でキックアウト。
ならばとヘナーレはアルティマを狙うも、ローラーが延髄斬りでカット。それでもヘナーレはアイザックスにStreets of Rageを狙うが、アイザックスは首固めで返す。これはヘナーレがキックアウト。
ここでコブがローラーをラリアットで場外に排除。そしてコブはアイザックスにストンピングをお見舞いしてから場外へ。だが、ローラーがコブをフロントネックロックで捕獲する。
リング上、アイザックスはヘナーレにナックルを叩き込み、フルネルソンで捕らえる。ヘナーレは切り抜けてStreets of Rageの体勢に入るが、アイザックスは脱出。するとヘナーレは重いボディブローを食らわせ、最後はStreets of Rageでアイザックスを沈めた。
試合後、場外でコブとローラーは視殺戦を展開。コブが不敵な笑みで話しかけると、ローラーは鋭い視線でにらみつける。
コブ「昨日はコメントできなくて悪かったね。まあデッカイ“TORPEDO”(※爆弾・ジョナのこと)が俺に降ってきたもんだからさ。何をしゃべればいいのかわからなかったんだ。それで俺は1日考える時間をもらえたわけで、そして俺はまだまだ“イチバンカイジュー”だってこと確信したよ! 1回勝ったぐらいで、意味もクソもあると思うなよ、ジョナ! またいつの日か絶対に闘おうぜ」
「そして今夜、トムそしてロイス。ありがとう!(※ローラーの手拍手を真似て)。ありがとう! トム! ありがとう! ロイス! そして闘いを持ちこんでくれて感謝する。昨日、俺はジョナと闘いアーロン(ヘナーレ)はナイトーと闘った。そして俺はお前の出ている試合も見てたわけだが、(オスプレイに)頭を蹴っ飛ばされてたところを見てたぞ。頭にかなり重い1撃を入れられてたもんだから、トラウマを植え付けられたのと、何よりMMA時代のあのときの記憶が戻ってきただろ! UFCとか、PFL(Professional Fighters League)やラスベガスのMMAジムに戻されたような気がしただろ」
「ここは日本のリングだ。俺に決めたチョークはここじゃ反則だぜ。この俺が、お前がどこで闘っているのか、わからせてやろう!」
ヘナーレ「(※マオリ語で何かを言いながら)トム・ローラーについて俺から教えてやろう。俺がまだガキのころ、ニュージャパンはもちろんだが、『Ultimate Fighter』(UFCの番組)でトムの活躍を見てたもんだ。カプランをノックアウトさせることができる選手は、あの“FILTHY”のトム・ローラー1人しかいなかった。
『STRONG』でお前(ローラー)と闘いたいと熱烈なコールを送ってきた。だが、あのロイス・アイザックスのパワーも見逃せないな。このリーグの中で俺も体はデカいほうだが、今日、ロイスにはすごいパワーを見せられた。でも最後に、お前から3カウントを獲って勝ったのはこの俺だ! また闘いたいのなら、いつでも相手になってやる! トム・ローラー、お前は強い野郎だな! 見ろ、お前にやられたところが痕(あと)になってるぞ! でも、お前はまだ俺のクレイジーさを知らない! またお前と闘うのをいまから楽しみにしている。
だが、俺の次の公式戦の相手は……EVIL! お前はバカだ! お前は自分で自分のチャンスを潰してる! それにいつも介入で試合を台無しにしやがって! ディック・トーゴー、SHOでも誰でも連れて来い! 全員まとめてノックアウトしてやる。俺にはもう失うものはないんだ! よく覚えとけ、EVIL!」
ローラー「2日連続でUNITED EMPIREに頭への攻撃でやられてしまった。あいつらはまったくルール違反はしていないから、よいのだが。俺があの攻撃を予想すべきだったんだ。2日連続か……昨日は頭にオスプレイからの蹴りを食らった。今日はヘナーレとコブの両方から後頭部をやられた。俺の見立てだと、あれが臆病者の闘い方なんだろう。ジェフ・コブ、来週はこのモンスター・ブロックでお前との公式戦がある。どちらが最高のレスラーか、どちらがベストシューターなのか、どちらのほうがよりタフな選手なのか、明らかにしよう。俺には自信がある。100%確信している。俺がお前から勝利を収めると。俺たちにとっては大変なシリーズになっているな、ロイス」
アイザックス「そうだな。UNITED SH●Tのヤツにはガッカリだってこと以外、言うことはない! 俺はお前らに復讐することを決意した。お前らがTEAM FILTHYを相手にするのは、今日が最後じゃないからな!」
ローラー「俺は1年以上、STRONG無差別級王者だった。だから俺は自分のことを“THE STRONGEST FOR THE LONGEST”って呼んでるんだ。『G1』は2連敗スタートと幸先が悪かった。だが、その後ヤノに勝って立ち直った。明日でトム・ローラーのBAD LUCK(不運)は終わる。俺はリングの上でバッドラック・ファレを倒す。明日の試合は必ず勝つ。バッドラック・ファレ、お前がどれだけデカくても、強くても、タフでも気にしない。TEAM FILTHYは最後まで(日本語で)ガンバッテ! バッドラック・ファレ、“FILTHY”トムにとって、明日は良い日になるぜ」
アイザックス「UNITED EMPIREと言えば……オージー・オープン(カイル・フレッチャー&マーク・デイビス)、お前たちのことを忘れてたぜ。俺がお前たちを倒しに行く」