メインイベントは棚橋弘至(2勝1敗=勝ち点4)vsEVIL(1勝1敗=勝ち点2)の『G1 CLIMAX 32』Cブロック公式戦だ。棚橋とEVILは2018年から毎年同ブロックでエントリーされ、公式戦の勝敗は2勝2敗。ここ2年は棚橋が連敗している。今年の結果は?
ゴングが鳴るとまずはEVILがガットショットからヘッドロックに捕獲。これを棚橋も外しにかかる。そして逆にヘッドロックに捕獲して締め上げていく。これをEVILは髪の毛を引っ張って脱出。ならばと棚橋も髪の毛を引っ張ってやり返し、ボディブローだ。
そしてコーナーに突っ込んできたEVILをバックエルボーで迎撃。セカンドロープに飛び乗って反転式のボディアタックだ。たまらずEVILは場外へ。棚橋も追いかけてエプロンからサンセットフリップを狙うが、セコンドの東郷が気を引きつけて妨害。その隙にEVILに場外に転落させられると、本部席前の鉄柵に叩きつけられてしまう。
EVILはマイクのロープを使ってチョーク攻撃。棚橋の悲鳴が場内に響き渡る。それでも棚橋はリングに戻るとエルボーで反撃。しかし、いつの間にか東郷がコーナーのパットを外しており、棚橋はEVILによって剥き出しの金具に激突させられてしまう。
続いてEVILは棚橋を場外に出すと、待ち構えていたすぐさま東郷が襲撃。痛めつけてからリングに戻す。そして今度はリング上でEVILがしつこくカバーにいきスタミナを奪いにかかる。だが、立ち上がった棚橋はエルボーで反撃。EVILのサミングに対してもサミングで反撃し、ロープに振られるとそのままスライディングキックを場外の東郷にお見舞いだ。
そしてEVILにスリングブレイドを食らわせてからエルボーを連打。セカンドロープからサンセットフリップを炸裂させる。さらにEVILが立ち上がったところでもう一度スリングブレイド。しかし、これをかわしたEVILは棚橋の蹴り足をキャッチ。レフェリーにパスしてからソバットを土手っ腹に叩き込む。
さらにEVILは場外に出るとリングにいる棚橋の足を引っ張って股間をコーナーの鉄柱に激突させる。そして自身はレフェリーの注意を引きつけ、その間に東郷がイスを使って棚橋の左足を攻撃だ。
リングに戻ったEVILは棚橋の左足にストンピングでダメージを与えてからスコーピオンデスロック。ここは棚橋も必死にロープエスケープだ。ならばとEVILはダークネスフォールズを狙う。しかし、これを脱出した棚橋は続くEVILが放ってきたキックの蹴り足をキャッチ。ドラゴンスクリューで形勢を変える。
そして立ち上がるとロープ背負うEVILに突撃。EVILが足を突き出すとその足を掴んでもう一度ドラゴンスクリューだ。さらに仰向けに倒れたEVILの足にグラウンドでのドラゴンスクリュー。その反動で裏返って四つん這いになったところでもう一発グラウンド式のドラゴンスクリューをを食らわせて、テキサスクローバーホールドに捕獲する。
ここでゴングが鳴らされて、棚橋のテーマ曲が一瞬かかり、棚橋が勝利したかと思われた。しかし、阿部リングアナがすぐさまこれをストップ。なんと東郷がゴングを鳴らしていたことが発覚。東郷は海野レフェリーに注意され、ヤングライオンたちによって場内の外へと連行されていった。
しかし、海野レフェリーが場外に出ている間にEVILはイスを持ち出してきて、棚橋の顔面に投げつける。そして棚橋にラリアット。だが、棚橋も倒れない。ならばと棚橋が3発目をかわして突っ込んできたところにカウンターの一撃を炸裂させる。
そしてトドメのEVILへ。しかし、棚橋もこれを阻止してツイスト&シャウトに切り返す。続けてスリングブレイドを3連発で放った棚橋。コーナートップに上がって、ハイフライフローを投下だ。これで勝負あったかと思われたが、なんと今度はSHOが現れてレフェリーの足を引っ張り場外に転落させ、カウントを妨害だ。
そしてリングに上がったSHOは棚橋にストンピングを食らわせると、コーナーの金具に棚橋を叩きつけてジャーマンスープレックスだ。そこに排除されたはずの東郷が別のレフェリーを連れて戻ってきて、強引にカウントを叩かせる。
これは棚橋もカウント2でキックアウト。ならばと東郷もリングに上がり、エア葉巻きを披露してから、EVILと一緒に棚橋にマジックキラーを仕掛ける。しかし、ここに佐藤レフェリーと浅見レフェリーが出てきてこれを阻止。佐藤レフェリーは蹴飛ばされてしまい、場外に転落してしまう。
棚橋は逆にEVILを持ち上げて浅見レフェリーの肩の上に乗せると、マジックキラーだ。巻き込まれた浅見レフェリーも場外に転落だ。だが、レフェリーが誰もいなくなったこの無法地帯状態で今度はSHOがリングイン。トーチャーツールで棚橋に襲いかかる。
棚橋はこれを真剣白刃取りでキャッチ。ならばと今度は背後から東郷がスポイラーズチョーカーだ。しかし、棚橋はバックキックで東郷の急所を蹴り上げて脱出。さらに改めてトーチャーツールで襲いかかってきたSHOの急所にも一撃だ。
これで邪魔者を排除した棚橋だったが、息を吹き返したEVILも棚橋の背後から急所打ちを食らわせる。だが、海野レフェリーはまだ場外でダウンしており、カウントは数えられない。EVILは自ら海野レフェリーをリングに上げるとダークネスフォールズで追撃する。
しかし、棚橋はこれをカウント2でキックアウト。ならばとEVILはトドメのEVILを放とうとするが、棚橋は起死回生のグラウンドコブラで切り返し! これで3カウントが入り、棚橋が勝利を飾ったのだった。