第7試合は内藤哲也(1勝2敗=勝ち点2)vsアーロン・ヘナーレ(1勝2敗=勝ち点2)の『G1 CLIMAX 32』Cブロック公式戦。両者、シングルでは初対決だ。2連敗スタートの内藤は7.31名古屋大会でEVILを撃破し、ようやく1勝。巻き返しを図っている状況だ。一方のヘナーレは初戦の7.16札幌大会で棚橋弘至から大金星を上げたものの、その後はザック・セイバーJr、後藤洋央紀に連敗。内藤戦で悪い流れを断ち切りたいところだ。
ゴングが鳴るとアップライトの構えから蹴りを繰り出して牽制するヘナーレ。しかし、内藤は容易に近づかない。これに業を煮やしたヘナーレが強引に内藤をロープに押し込んでいく。一旦ブレイクすると、内藤はロックアップと見せかけてトーキックだ。
だが、これを読んでいたヘナーレは蹴り足をキャッチしてボディブローを連打。そしてハンマースローだ。しかし、内藤は逆にヘナーレをロープに飛ばしてアームホイップ。そしてヘナーレをコナーに振ってフロントキックを放つ。
しかし、ヘナーレも続く内藤の攻撃をコーナーでバックエルボーで迎撃。セカンドロープに飛び乗ってキャンセルキックを放つ。だが、内藤はこれを避けてティヘラ。そして、場外に出たヘナーレに向かって寝転がってポーズだ。
怒りのヘナーレはリングに上がるが、内藤はすぐさま場外に逃亡。そして、ヘナーレが追いかけてきたところをトーキックで迎撃し、鉄柵に叩きつけてしまう。しかし、ヘナーレは構わずそのまま内藤に襲いかかって、逆に鉄柵に叩きつけて反撃。さらにショルダータックルで追撃だ。
そして、観戦に訪れていた内藤の父親に見せつけるかのようにスリーパーで絞め上げていく。攻撃の手を緩めないヘナーレは荒っぽい攻撃で痛めつけ、リングに戻す。そして内藤が立ち上がったところでローキックを連打。さらにローキックと見せかけて右フックを叩き込む。続けて上から殴りつけ、内藤の左足にヒールホールドだ。
内藤はたまらずリングを転がってロープエスケープ。立ち上がるとエルボーで反撃だ。その内藤をニーリフトで痛めつけたヘナーレ。ならばと内藤はヘナーレがロープに走ったところをジャンピングのフロントキックだ。
そしてロープに飛ばすとバックエルボー。続けて後頭部に低空のドロップキックを叩き込み、コーナーホイップからヘナーレにフロントキックだ。だが、足へのダメージがあるのかロープを越えるいつもの動きが出来ない。ならばとストンピングでヘナーレをダウンさせ低空のドロップキックを顔面に炸裂させる。
さらにマンハッタンドロップからショルダーネックブリーカーを放った内藤。ヘナーレの首をネッククランクで捕獲する。しかし、ヘナーレは続く内藤の延髄斬りをかわすと、バックを奪って両腕をキャッチ。サーフボードストレッチの体勢から内藤の背中を荒っぽく踏みつける。
そしてエルボーとボディブローの連打で内藤をコーナーに押し込み、対角線のコーナーにホイップ。続けて串刺し式のニーアタックだ。さらにラグビーパントで蹴り飛ばしてから内藤を立ち上がらせてハイキックを炸裂させる。
そして内藤が立ち上がったところで後ろ回し蹴りだ。しかし、これをかわした内藤はトーキックでヘナーレの動きを止めるとロープを踏み台にしたスイング式DDTで反撃。続いてヘナーレの右手首を掴んでバックエルボーを首筋に連発する得意の攻撃だ。
ヘナーレがダウンしてももう一度引き起こしてバックエルボーを連打。さらにヘナーレをコーナートップに座らせてから雪崩式のフランケンシュタイナーだ。そして、ヘナーレが立ち上がったところでコリエンド式デスティーノを仕掛ける。しかし、ヘナーレはこれをバーサーカーボムで切り返してみせる。
そしてコーナーに移動した内藤に襲いかかるヘナーレ。内藤も足を突き出して防御。ヘナーレをコーナーで自爆させると強烈な張り手で一撃だ。しかし、ヘナーレは微動だにせず。逆に強烈な後ろ回し蹴りで頭を蹴り飛ばしてダウンさせ、コーナーのセカンドロープからダイビングセントーンを投下する
そしてフルネルソンに捕獲して必殺のアルティマへ。これを脱出した内藤はカウンターのバックエルボーから浴びせ蹴り。さらに延髄斬りを食らわせてからジャンピングエルボーアタックだ。しかし、これをヘナーレはキャッチして再びアルティマに捕獲。ギブアップを迫る。
内藤もジャンプして投げを放ち脱出を試みるが、ヘナーレは技を外さない。そのままグラウンドで内藤を締め上げていく。悶絶する内藤だが、なんとか足を伸ばしてロープエスケープだ。しかし、ヘナーレは内藤がギブアップしたのと勘違い。勝ち名乗りを受けようとするが、レフェリーは当然認めず。
ならばとヘナーレはハンマーパンチを内藤の背中に叩き込んで追撃。再びアルティマを狙う。しかし、間が空いたことで回復していた内藤はこれを脱出。ならばとヘナーレもStreets OF Rageを狙う。
これも内藤に脱出されると強烈なボディブローで動きを止めて、再びStreets of Rageだ。しかし、内藤はヘナーレが技を放とうとした瞬間にデスティーノに切り返して形勢逆転。続けて正調のデスティーノを決めて、ヘナーレから3カウントを奪ったのだった。
これで内藤は2連勝で星を2勝2敗の五分に戻す。一方のヘナーレはこれで3連敗。Cブロックの首位争いからの脱落が決定的となった。