第2試合はトム・ローラー&ロイス・アイザックスvsウィル・オスプレイ&グレート-O-カーン。『G1』ではローラーがAブロック、オスプレイがD、オーカーンがBにエントリー。公式戦では対戦しないTEAM FIRTHYとUNITED EMPIREが、タッグ対決で遭遇を果たす。

　オスプレイはブリティッシュヘビーのベルトを腰に巻き、左手には自身の手に戻ってきたIWGP USヘビーのベルトを携え入場。ローラーがデニムを脱ぐと、オーカーンはニヤリと笑みを浮かべながら拍手。

　先発はローラーとオーカーン。両者は開始と同時にレスリング勝負。オーカーンはタックルを仕掛けるも、ローラーが切ると、両者は一旦離れる。
　続いてバックの取り合いからローラーはアームロックを狙う。だが、オーカーンが切り返し、ここでまた両者は距離を取る。
　オーカーンはローラーをコーナーに押し込むと、クリーンブレイクと見せかけて巴投げ。だが、ローラーはオーカーンをコントロールし、腕ひしぎ逆十字を狙う。
　するとオスプレイがローラーの背中に強烈なサッカーボールキック。そしてオスプレイはアイザックスと場外戦に突入。オスプレイは鉄柵に叩きつけ、フロントキックをお見舞い。
　リング上ではオーカーンがローラーをフロントネックロックで捕獲。スイッチしたオスプレイは強烈な逆水平チョップ。そして串刺し攻撃を狙ってハンマースルーを仕掛けるも、ローラーは足がもつれて倒れ込んでしまう。
　ローラーはチョップを繰り出すが、力が入らない。逆にオスプレイが逆水平チョップでなぎ倒す。
　ローラーはバランスを崩しながらも、変形の裏投げで反撃。ようやくスイッチしたアイザックスはオスプレイにショルダータックルを連発。さらにフロントスープレックスをお見舞い。
　勢いに乗るアイザックスはオスプレイに、串刺しのショートレンジラリアットを連発。そして、正調の串刺しラリアット。
　だが、続くアイザックスのブレーンバスターを、オスプレイはオスカッターで切り返す。そして正調のオスカッターを狙うが、アイザックスはカウンターのジャーマンを炸裂。
　続いてアイザックスは技の読み合いからハンマースルー。しかし、オスプレイはハンドスプリング式のスクリューキックをヒット。
　スイッチしたオーカーンはアイザックスに串刺しラリアット。さらに頭部をコーナーパッドに何度も打ちつけ、リバースのエリミネーターでコーナーパッドに叩きつける。
　そしてオーカーンは王統流二段蹴りを決めてカバーするが、ローラーがカット。するとオスプレイがローラーにピッピー・チェリオを炸裂。
　ここでオーカーンはアイザックスにエリミネーターを狙う。しかし、こらえたアイザックスはUNITED EMPIREの同士打ちを誘うと、オーカーンに横入り式エビ固め。
　オーカーンが返すと、アイザックスはローリングエルボーをヒット。そしてアイザックスは場内の手拍子を煽り、気合いを入れるとブレーンバスターの体勢に。だが、オーカーンは着地して大空スバル式羊殺し・ルーナで捕獲。そのまま締め上げると、アイザックスはギブアップ。UNITED EMPIREに凱歌が上がった。

　試合後、場外ではオスプレイがダウンするローラーを見下ろす。UNITED EMPIREは勝ち名乗りを受け、オーカーンが「ひれ伏せ、愛媛の愚民ども！　そして緑の光をてらせ！　まだまだ、こんなもんか。だが、このあと、ジェフ・コブ、アーロン・ヘナーレが、帝国に勝利をもたらす！（場内拍手）。これがグレート-O-カーン、IWGP USヘビー級チャンピオン、ウィル・オスプレイ！（場内拍手）。そう、UNITED EMPIREの力だ！」と咆哮した。　

　　
オスプレイ「どうだ？ 俺の輝かしい瞬間になるはずが、デビッド・フィンレーによって台無しにされた。でも俺がIWGP USヘビーチャンピオンである事実は変わりっこない。だけど、『G1』が終わってから、あのデビッド・フィンレーの野郎をメタメタにしてやるまでは、このベルトを巻かないことにする。
俺が『G1』を優勝するんだ。フィンレー、そうだ。そして俺たちがベルトを懸けて闘う。オマエの相手はこの俺なんだから、こないだと同じくらい熱いファイトでかかってきてくれよ。
トム・ローラーのことは、元UFC選手で、いつもデニムを着てて、長い間『STRONG』を牛耳ってきた“STRONGEST FOR THE LONGEST”って噂を聞いてるよ。タフだと思ってんのか？でもここは俺のリングだ！　ニュージャパン・プロレスはウィル・オスプレイ、そしてUNITED EMPIREのもんだ！
オマエがどれだけの実力を持ったヤツなのか見てみたいもんだ。オマエもこれ（ベルト）に挑戦したいのなら、列に並びやがれ！だけど、オマエは意識を飛んじゃって、このまま医者に診てもらわないといけないだろ！」

※オスプレイは、一度部屋から退出するが、再び戻ってくる。
オスプレイ「（カメラをこのまま）回しとけ。回しとけ。たったいま思い出した。明日はデカい一戦だ。タカギ・シンゴ、ヒサシブリ！ 久しぶりだ。俺は散々オマエのことを“暫定”チャンピオンと呼んできたが、俺を黙らせたいのなら、明日がオマエのチャンスだぞ。準備できてるか？　現在までの俺たちの（シングルマッチの）勝敗記録は3-1だ。俺にはオマエがとても準備できてるようには見えないぞ！」

　

　　
オーカーン「ああ、愉快愉快……。オスプレイと単純にタッグを組んだのはひさしぶりだし。余に劣るとはういえ、世界最高峰の技術を持つトム・ローラーとレスリングができたんだ。余は満足じゃあ。
　

それも、明日のジェイ・ホワイト戦よりな。だって、そうだろ？ 大阪では、余がゲバ評通り、期待通りに！ ヤツを処刑するんだからな。オイ、ジェイ、それから外道……、不安は絶望に変わる。だが、これだけは安心しろ。べつにベルトはいらねーよ。貴様から献上してくるまではな。
あ、それから、愛媛なんていうクソド田舎のちっちぇ～片田舎にしては、よく訓練された帝国民がいるじゃねーか？　いつか、この同盟者を刻んだ名のもとに、貴様らの名前が入るかもしれなーな。精進しろ！」
　　

アイザックス「（皮肉っぽく）UNITED EMPIREに拍手喝采を送ろう。（拍手）お前らは、めちゃくちゃタフなんだろ？　お前は見事に俺の相方（ローラー）の延髄に蹴りを入れた。なんて凄いEMPIREなんだ。UNITED F**KING EMPIRE。UNITEDクソ帝国！　こんなの、EMIPIREの闘い方じゃない。（ローラーが立ち上がるのに手を貸して）こんな風に倒れてるところを人に見せるんじゃない、立ち上がれ。俺たちはダメージを負ってるが、まだ終わってはいない」

ローラー「次こそ…」（ふらふらして話すのをやめる）
アイザックス「大丈夫だ。氷をもらえるか！　もうお前たち（UNITED EMPIRE）については、全て知っている。もう同じ目には遭わない。ウィル、オーカーン、もう同じ展開にはさせない！　俺の相方を傷つけて、こんなに簡単に逃げさせたりはさせない。こいつ（ローラー）が今感じている痛みを、俺が10倍にしてお前たちに返してやる！　約束だ！　これ以上撮るな！　行こう。氷が要る。くそっ！」