メインイベントは鷹木信悟vsジュース・ロビンソンによる『G1 CLIMAX 32』Dブロック公式戦だ。ジュースはBULLET CLUB入りをして初めての『G1』参戦。その変貌した姿とファイトスタイルでどこまで勝ち星を伸ばせるか? 元IWGP世界ヘビー級王者・鷹木とのシングルマッチはその試金石ともなる注目の一戦だ。
タイトルマッチキャンセルで強制的に王座返上となったはずのジュースだが、未だに返却していないIWGP USヘビー級のベルトを持って入場。リングに上がるとマイクを持って、自らIWGP USヘビー級王者を名乗りながらコールする。
そして、後から入場してきた鷹木がコールを受けた瞬間に背後から襲撃。ゴングを待たずに試合開始だ。場外に出るとエルボーを打ち込み、鷹木を鉄柵に叩きつけていく。だが、2度叩きつけられたにも関わらず、鷹木は気合いの雄叫びを上げてショルダータックルでお返しだ。
そして場外でジュースを蹴飛ばして鬱憤晴らし。さらにジュースを持ち上げるとエプロンに叩きつけてリングに戻す。続けてキチンシンク、ショルダータックル、ブレーンバスターで追撃した鷹木。グラウンドでスリーパーでジュースを絞め上げていく。
さらにチンロックから顔面を両手で張ってからボディスラム。続けてエルボードロップ2連発からセントーンを放とうとする。ここはジュースが避けると、鷹木も発射する前にストップ。そしてエプロンに逃げたジュースを追いかけ抱え上げようとする。
だが、ジュースもこれを阻止。自ら場外に出ると鷹木の足を引っ張ってエプロンに叩きつける。さらに鷹木を鉄柵の上部に投下し、続けて鉄柱に激突させたジュース。攻撃の手を緩めないジュースは、鉄柵の上部に今度は股間から鷹木を投下し、続けざまにラリアットだ。
場外カウント16でリングに戻ってきた鷹木を、ジュースはコーナーに追い詰めて、パンチと逆水平チョップのコンビネーション。しかし、鷹木も引かずに逆水平チョップで対抗。両者、逆水平チョップの打ち合いだ。
さらにグーパンチの打ち合いを展開するジュースと鷹木。ここはジュースに軍配が上がり、鷹木がダウンだ。ジュースは続けてバックドロップで叩きつけ、セントーンを投下。そして先程のお返しとばかりにすぐさまスリーパーに捕獲で絞め上げていく。
鷹木が立ち上がるとパルプフリクションの体勢に。しかし、鷹木はこれを振り解いてコーナーにホイップ。跳ね返ってきたところをバックエルボー、グーパンチで迎え撃ち龍魂ラリアットを放つが、ジュースはシザースキックを打ち込んでそれを許さない。
そしてパンチを連打するジュース。だが、気合いを入れた鷹木は左ストレートが来たタイミングでジュースをキャッチしてバックドロップだ。そしてパンピングボンバーからボディスラム。続けてセントーンを投下し、先程やられた技のお返しをする。
雄叫びを上げた鷹木はグーパンチを連発。そして龍魂ラリアットと見せかけて、ジュースが頭を下げたところをDDTだ。そして解説席にいる3度の『G1』制覇の実績のある天山の名を呼ぶとブレーンバスターへ。ジュースの体が踏ん張ると、着地した瞬間にネックスクリューに切り替える。
鷹木は倒れているジュースの首筋にエルボーを連打。スライディングのパンピングボンバーを放とうとするが、ジュースは倒れてこれを回避。コーナーに移動する。そして鷹木が突っ込んできたところを足を突き出して迎撃だ。
鷹木はその足をキャッチすると串刺し式のパンピングボンバー。続けて対角線のコーナーまで戻ってて助走をつけてパンピングボンバーを発射しようとする。しかし、これを追走したジュースは逆に串刺し式のラリアット。続けてショットガンドロップキック、キャノンボールを炸裂させる。
そして鷹木にヘッドバットを食らわせてからコーナートップに持ち上げる。鷹木もヘッドバットで抵抗を見せると、ジュースもヘッドバットを放って黙らせる。そして雪崩式のブレーンバスターだ。
続いてファイヤーマンズキャリーで担ぎ上げたジュース。これは鷹木に脱出されたものの、すぐさまフルネルソンに捕獲して、フルネルソンバスターだ。そしてパルプフリクションへ。これは鷹木も許さない。
ならばとシザースキックを放ったジュース。鷹木にキャッチされるもサミングで動きを止めて、プリンスズスロウンを土手っ腹に見舞う。そして再びパルプフリクションを仕掛けたジュース。しかし、鷹木はこれを熨斗紙に切り返してみせる。
鷹木はジュースの両足を掴んで強引に引き寄せるとジャーマンスープレックス。そしてスライディング式のパンピングボンバーを放つと、雄叫びを上げてからMADE IN JAPANを狙う。だが、ジュースも回避してスクールボーイ。タイツを掴んで押さえ込む。
鷹木がキックアウトし、レフェリーが注意をすると、怒りのジュースはレフェリーの腹を殴ってダウンさせてしまう。立ち上がった鷹木はジュースに近づくが、ジュースもニーリフト。そしてロープに飛ぶ。
これを鷹木は追走式のパンピングボンバーで一撃。ジュースが反撃のラリアットを放ってきてもパンピングボンバーで迎撃し、続けて龍魂ラリアットでなぎ倒してしまう。そしてジュースにラスト・オブ・ザ・ドラゴンを仕掛けようと担ぎ上げる。
ジュースはこれを回避してエプロンに着地。ならばと鷹木はロープに飛んぶ。そして、ジュースがロープ越しにスピアーを放ってくるとこれをキャッチして鷹木式GTRだ。さらにパンピングボンバーで追撃した鷹木。今度こそラスト・オブ・ザ・ドラゴンを仕掛ける。
ジュースが阻止するとショートレンジのパンピングボンバーで痛めつける鷹木。ジュースもラリアットを放って一歩も引かない。ならばと鷹木はヘッドバットから左右のエルボーを連打。しかし、雄叫びを上げたところでジュースの左のパンチが炸裂。ジュースはすぐさまパルプフリクションだ。しかし、鷹木はカウント2でキックアウトする。
ならばとジュースはロープに飛んでラリアット。これを鷹木はパンピングボンバーで迎撃。両者、もう1発ラリアットで激突すると、ジュースが再びラリアット。これを鷹木は自らの腕をぶつけて迎撃だ。
そしてグーパンチ、ヘッドバットを食らわせた鷹木。続くジュースの左ストレートを食らいながらも、倒れることなくローリング式のパンピングボンバーをぶち込み、今度こそラスト・オブ・ザ・ドラゴンへ。しかし、ジュースはこれも阻止。レフェリーの背後に隠れて間を取る。
そこに鷹木が近づいてくると左のストレートを2発炸裂させる。そしてジュースはロックスライドの体勢に。しかし、ジュースもダメージが大きいのか鷹木を持ち上げることが出来ない。ならばとパルプフリクションを発射だ。
この日2発目のパルプフリクションを食らって、ついにタフな鷹木も撃沈、ジュースが3カウントを奪い勝利を上げたのだった。初戦を勝利で飾ったジュースはこれで勝ち点2をゲットだ。