セミファイナル(第8試合)はCブロック公式戦、ザック・セイバーJr.vsKENTA。ザックは今年の『NEW JAPAN CUP』に続き、春夏連覇を狙う戦いに。KENTAには20~21年と『G1』公式戦で連敗を喫しているが、難敵との初戦をどう乗り越えるか? 一方のKENTAは7.3後楽園で長期欠場から約半年ぶりに復帰したばかり。『G1』で一気に巻き返したいところだ。
両者はゴング前から額を突き合わせて挑発合戦を繰り広げる。プロレスリング・ノアの先輩に当たるKENTAは「I’m センパイ!」とアピールするが、新日本では先輩となるザックも「I’m センパイ!」とやり返す。
開始のゴング、まずはザックがエルボー。するとKENTAもエルボーを返し、打撃の応酬に。続いてフロントキックを「ドウゾドウゾ!」と挑発しながら交換し、意地をぶつけ合う。
ザックは足を捕らえるが、KENTAはサミング。さらにキチンシンクを決めると、ザックは場外にエスケープする。するとKENTAは「ヤングボーイ、生意気なんだよ!」とザックを4度にわたり鉄柵に叩きつける。
続いてKENTAは花道でザックにDDT。さらにKENTAはザックの胸板にキックを連発し、リングに投げ入れて執拗にカバー。ザックが返すと、KENTAはさらに追撃のキックを連発して踏みつける。
エプロンに追いやられたザックは、KENTAの蹴り足を捕らえ、ロープ越しの足関節を敢行。そして場外にKENTAを引きずり込み、鉄柵を用いた足関節をお見舞いする。そしてザックはKENTAの左足にキックを連発し、レッグブリーカーを敢行。
ダメージの深いKENTAがリングに戻ると、ザックは片足タックルから左足を変形の膝固めで捕らえる。そこから流れるような動きで弓矢固めへ。KENTAは足をロープにかけてエスケープ。
ザックは挑発するようにKENTAの顔面を蹴りつける。ここからエルボー合戦に突入。そしてKENTAはサミングからフライングメイヤー。続いて背中に強烈なサッカーボールキック。ここでKENTAは座り込み、「打ってこい」と挑発。するとザックもサッカーボールキック。
今度はザックが座り、KENTAがお返しのサッカーボールキック。またもKENTAが座り込むと、ザックはやり返すと見せかけ、ネックツイストを連発。
そしてザックはフィンガーロックからKENTAの肘をマットに固定し、そこ目掛けて無慈悲なストンピング。続いてザックは相手の左腕を絞り、腕を蹴り上げる。
ここでザックはロープに走るが、KENTAはカウンターのパワースラム。そしてコーナーパッドを外し、金具むき出しのコーナーにハンマースルー。
ザックも串刺し攻撃で反撃しようとするが、KENTAは切り抜けてトルネードスタンガン。さらにダイビングラリアットを食らわせ、STFを決める。
そこからKENTAはチキンウィングで立ち上がり、打撃のコンビネーション。だが、ザックはかわして飛びつきフロントネックロックで捕獲。そして両腕を固めて押さえ込むも、KENTAはカウント2でキックアウト。
するとザックはKENTAの胸板にサッカーボールキックを連発。KENTAは蹴り足をキャッチし、フロントキックをお見舞い。ここから打撃の応酬となり、KENTAはショートレンジラリアット。しかし、ザックも相手の左腕を捕らえ、そこ目掛けてオーバーヘッドキック。
KENTAもつばめ返しを繰り出すが、ザックは左腕にミドルキックからショットガンドロップキックをお見舞い。ここから両者は座り込んだ状態で蹴り合いを展開する。
そして互いに立ち上がると、KENTAが鋭いエルボー。だが、ザックもエルボーアッパー。激しいエルボーの応酬から、KENTAはザックの突進をかわしてロープに固定すると、一気にグリーンキラーを炸裂。
続いてKENTAは串刺しフロントキック、さらに串刺し低空ドロップキックを連発。そしてコーナー最上段からダイビングフットスタンプを決めてカバーするも、ザックはカウント2でキックアウト。
するとKENTAは首切りポーズを見せ、go 2 sleepを狙う。だが、ザックは切り抜けて左腕にキック。そして顔面に張り手を連発するが、KENTAもカウンターの張り手。
さらにKENTAが張り手を乱打し、もう一度go 2 sleepの体勢に。だが、ザックはその足をキャッチ。しかし、KENTAは張り手で解除し、しつこくgo 2 sleepを狙う。
するとザックは背後に回って胴絞めスリーパー。その体勢で立ち上がり、ザックはコブラツイストへ。そこからフルネルソンを決めるが、KENTAは脱出。
KENTAはハイキックを繰り出すが、ザックはアンクルホールドで切り返す。だが、KENTAは前方回転し、その勢いでザックを金具むき出しのコーナーに衝突させる。
そしてKENTAは突進するが、ザックはバックエルボー。そして足を取りにいくも、KENTAはカウンターの膝をアゴにヒット。続いてブサイクへの膝蹴りを決めてカバーするが、ザックはカウント2で必死にキックアウト。
ならばとKENTAはもう一度ブサイクへの膝蹴りを決めてカバーするも、カウント3寸前で自ら解除。そして「ふざけんな!」と叫びながらザックの後頭部にキックを決めてカバーに入るが、これも自らカウント2でザックを起こす。
さらにKENTAはザックの顔面に張り手を連発。だが、ザックはその腕を捕らえ、クラーキー・キャットを仕掛ける。KENTAが脱出すると、ザックは左足を膝十字で捕らえる。だが、KENTAは張り手。するとザックはその腕も捕らえ、一瞬の複合関節でKENTAからギブアップを奪い、逆転勝ちを収めた。
試合後、KENTAはギブアップしてないとレフェリーに抗議するもあとの祭り。KENTAは大の字のザックをにらみつける。ザックは不敵な笑みを浮かべ、勝利をアピール。KENTAは本部席を蹴り上げ、イラ立ちながら退場。ザックは立ち上がって両腕を突き上げ、勝利の咆哮。