第7試合は『G1 CLIMAX 32』Aブロック、矢野通vsジョナの公式戦だ。昨日の札幌大会で国内の新日本マット初登場となったジョナは、矢野との前哨戦で持ち前のパワーを存分に披露。ジョナとの対戦に「怖い! 怖い!」と叫んでいた矢野は、どのように立ち向かうのか?
入場してきた矢野はいきなり消毒スプレーをジョナに吹きかけて挑発しておきながら、「ごめんなさい! ごめんなさい! 怖いよ」とすぐに引っ込んでしまう。ゴングが鳴ると近づいてきたジョナに「怖い! 怖い! 怖いって」と言ってコーナーに逃げ込みながら、ブレイクをレフェリーに要求する。
そして自身が観光大使を務める北海道登別市へのふるさと納税でもらえるTシャツをプレゼントして懐柔を試みる。しかし、ジョナはこれを捨て去ってかまわず攻撃だ。ならばと矢野はコーナーでジョナを自爆させるとそのTシャツで顔を覆って丸め込む。そして立ち上がってくるとフロントスープレックスを仕掛けていく。
しかし、160kgを誇るジョナの太い胴体に腕が回らない。ジョナは逆にショルダータックルでふっ飛ばすと、倒れている矢野の体をチェックし、隠し持っていたテーピングを取り上げてしまう。そしてストンピングから矢野をロープに飛ばしたジョナ。
矢野はこれをロープ掴んで阻止すると、突っ込んできたジョナをロープに自爆させて背後から頭を小突く。そして怒りのジョナを見てすぐさま場外に退散するが、セコンドに就いていたティトが立ち塞がり逃亡を許さない。
リングに戻ろうとした矢野を2人で引きずり降ろすと、ジョナは踏みつけ攻撃だ。そして矢野をリングに戻したジョナはストンピングからレッグドロップを投下。さらに頭頂部にエルボーを叩き込んでからグラウンドでのベアハッグで締め上げていく。ここは矢野もロープエスケープだ。
攻撃の手を緩めないジョナは矢野をロープに飛ばしてバックエルボー。続けてコーナーに叩きつけてショルダータックルを胴体に連続でぶち込み、自分の背中で矢野を圧迫だ。そしてパワーボムの体勢に入ったジョナ。しかし、矢野はレフェリーを掴んで阻止する。
邪魔をされたジョナはパンチを叩き込むとセントーンを投下。しかし、矢野はこれを自爆させ、そのまま赤コーナーに移動してコーナーパットを外してしまう。立ち上がったジョナはかまわずスプラッシュだ。そして矢野を掴んでコーナーの金具にホイップする。
矢野はこれを寸前でストップし、突っ込んできたジョナを自爆させるとスクールボーイだ。しかし、3カウントは奪えず。ジョナは頭突きで矢野の動きを止めると、ボディスラムで叩きつけ、キャノンボールで矢野の体の上を転がっていく。
そしてラリアットを放ったジョナ。しかし、矢野はマンハッタンドロップで迎撃。続けてジョナの巨体をフロントスープレックスで投げ飛ばしてみせた。そして、ロープに飛んだ矢野。しかし、ジョナはフライングボディシザースで迎撃。続けてセントーンを投下すると、コーナートップに上がってデス・フロム・アバーブを狙う。
これは食らってはたまらないと矢野も場外に逃亡。ジョナはこれを追いかけて矢野を2方向の鉄柵に叩きつけて痛めつけていく。そして花道に連れ出すとファイヤーマンズキャリーで抱え上げる。
だが、これを回避した矢野は着地すると、近づいてきたティトをジョナに正面からぶつけてしまう。そして背後から2人まとめての急所攻撃、小次郎! 股間を押さえて悶絶するジョナを置いてリングに戻り、リングアウト勝ちを収めた。矢野はこれで勝ち点2をゲットだ。