第1試合はYOSHI-HASHI&デビッド・フィンレーvsトム・ローラー&ロイス・アイザックスのタッグマッチだ。ローラー率いるTeam Filthyのアイザックスは新日本の日本マット初見参。NJPW STRONGで猛威を振るうTeam Filthyの実力を日本のファンに見せつけることが出来るか? 一方、YOSHI-HASHIとフィンレーは『G1 CLIMAX 32』のDブロック公式戦、終盤戦の8.14長野大会での対戦が決定しており、先を見据えたタッグになりそうだ。
先発はYOSHI-HASHIとローラーだが、ローラーはゴングが鳴るとリング中央で足をばたつかせて、重ねて穿いているデニムの短パンを脱いで試合コスチュームに。しかし、両者試合をすることなく、それぞれフィンレーとアイザックスにタッチだ。
両者ロックアップしてから、まずはアイザックスがロープに押し込んでクリーンブレイク。続いてロックアップすると、今度はフィンレーがヘッドロックからショルダータックル。倒れないアイザックスにフィンレーはもう一度ヘッドロックだ。
ここも外され、リープフロッグをキャッチされてしまう。アイザックスはフィンレーをコーナーにホイップ。串刺しのラリアットを炸裂させる。ならばとフィンレーもドロップキックでやり返す。そしてコーナーのアイザックスに突進だ。
ここはショルダースルーで飛ばされたもののエプロンに着地したフィンレー。次なる攻撃を伺うが、場外からローラーがアンクルホールドでこれを妨害。場外に引き落として痛めつけ、自らリングに上がってアイザックスとポーズだ。
その隙にYOSHI-HASHIが襲いかかるが、ローラーはYOSHI-HASHIを捕獲してポーズを決めながら変形のコブラツイスト。そして、倒れているフィンレーに近づいていく。フィンレーはその隙を突いてスモールパッケージホールド。続けてバックを奪って後方回転エビ固めだ。
だが、3カウントは奪えない。ローラーはフィンレーを自軍の連行し、腕を掴んでホイップして叩きつける。続いてタッチを受けたアイザックスはエルボーでフィンレーを攻撃。ロープに追い詰めて踏みつけていく。
さらにナックルを叩き込んでローラーにタッチ。ローラーはフロントネックロックに捕獲し、フィンレーを絞め上げていく。そして、コーナーを踏み台にしてそのまま胴締めも加えたローラー。だが、その態勢からフィンレーはアイリッシュカースバックブリーカーを食らわせてYOSHI-HASHIにタッチだ。YOSHI-HASHIはアイザックスとエルボー合戦。続けて低空のドロップキックを炸裂させる。
そして得意の逆水平チョップ、トラースキックを食らわせて、ショルダーネックブリーカードロップを連続で放ったYOSHI-HASHI。アイザックスをKUMAGOROSHIの態勢に捕獲する。だが、アイザックスはこれを回避してYOSHI-HASHIにエルボーで一撃。ロープに飛ばす。
だが、フィンレーがここでタッチして、続けてアイザックスに攻撃だ。ならばとフィンレーがロープに飛んだところを背後からローラーがキック。怒って襲いかかってきたフィンレーをロープ越しのネックロックに捕獲する。
そのフィンレーを背後から掴んでアイザックスはジャーマンスープレックスホールド。だが、フィンレーは続くブレーンバスターを着地して回避。コーナーに移動してアイザックスを迎え撃つと飛びつき式のPrima Noctaを炸裂させる。そして、最後はトラッシュパンダでトドメを刺して、3カウントを奪ったのだった。
YOSHI-HASHI「デビッド・フィンレー、オマエとは、以前の『NEW JAPAN CUP』(2021年3.15後楽園)で闘って、俺は負けてる。それから時はたち、またこの前と同じような結果になると思うか? オイ? この前と同じような結果は起きない。なぜなら、次の『G1』の公式戦、勝つからだ」
フィンレー「(※ラダーを手にコメントスペースに入ってきて)奇妙なチームだったよな。俺のパートナーはDブロックの対戦相手の一人だ。俺は『NEW JAPAN CUP』(2021年3.15後楽園)でもう、アイツに勝ってるんだ、ハシヅメ! だから(今回も)問題ないぞ。(※ラダーの上に座る)俺とYOSHI-HASHIには(キャリアの中で)共通点が多い。互いに『WORLD TAG LEAGUE』制覇、IWGPタッグ王座とNEVER6人タッグ王座を戴冠してきた実績がある。だが明かな違いは、俺は歴代NEVER6人タッグ王者の最年少ってことだ! ハシヅメ、知ってたか? 最年少、当時の俺は24か25だった。つまりだな、俺はアイツより若くして同じだけの実績を積んできた。わかるか? YOSHI-HASHIとの一戦の前に一つ公式戦を控えてるが、今日せっかく彼と組んだことだからYOSHI-HASHIについて話したいと思う。正直、今日の俺は自分でも意地を出しすぎたと思う。トム・ローラー&ロイス・アイザックスを俺一人で倒せるって思ってた。だから序盤からタッチを待たずにリングに上がり込んだ。でも俺が思ってたような展開にはならなかった。とはいえ最後に勝ったんだから問題ない。でも俺はYOSHI-HASHIに俺の強さをしっかり見て欲しかったんだ!
水曜日、誰が俺の実力を思い知ることになるかわかるか? ユージロー・タカハシ! そう、ユージロー・タカハシ、THE TOKYO PIMPSだ! 今日のロイス・アイザックスと同じようにオマエを倒す! あぁ、去年の『NEW JAPAN CUP』で俺がYOSHI-HASHIに食らわせたのと同じようにな! オマエを徹底的にぶっ潰す! HOUSE OF TORTUREのチンピラ連中を連れて来ればいい。俺のシレイリでまとめてぶっ倒すだけだ。全員歓迎してやるぞ。ユージロー、これはケンカ勝負だ! 今、このラダーに腰掛けてるが、俺は『G1』というラダーの頂点に上り詰める。Dブロックの1位になって、準決勝戦で勝って、最後は『G1 CLIMAX』を優勝する! こないだからずっと言ってるが、俺に期待してくれ! 俺は今まで誰にも期待されてこなかった! でも(2021年の)『NEW JAPAN CUP』で準決勝まで上り詰めてみんなをアッと言わせた。だが今回俺が『G1』優勝決定戦に進出しても驚くんじゃないぞ! (※ラダーから飛び下りて)それからお前らが俺が勝ち目がないと思ってる相手に勝っても、最後に(優勝決定戦の武道館で)紙吹雪が舞う中優勝トロフィーを受け取っても絶対に驚くんじゃないぞ! 俺が『G1』覇者になるから期待してくれ!」
ローラー「チクショー!」
アイザックス「こんなはずじゃなかったのに。申し訳ない」
ローラー「いいんだ、聞いてくれ。大丈夫だ、大丈夫。昨日は勝利だったが今日は仕方ない。負けることもある。チャンスはある。間違いない。俺の目標は変わらない。 『G1 32』、モンスターブロックのAブロックでは デカいヤツほど早く死ぬことになるだろう。それを7月26日(後楽園)に見せつけてやる。ランス・アーチャーを俺の“Filthy”な手で絞め落とししてやる。Team Filthyのすべてを見せつけてやろう。俺がニュージャパンの最高のシューターだと証明する。イノキ(アントニオ猪木)、ナカムラ(中邑真輔)、ヤスダ(安田忠夫)のような偉大な選手と同類だと見せてやる。俺がニュージャパンで最もタフな選手なんだ」
アイザックス「オマエの腕にかみつくぞ。オマエが『G1 CLIMAX』でAブロックにかみ付くようにな、ベイビー!」