セミ(第6試合)はドッグケージ・デスマッチで矢野通とディック東郷が一騎打ち。CHAOSとH.O.Tの抗争の中で、矢野と東郷の遺恨が勃発。矢野は「邪魔くせえ東郷の野郎をドッグケージにぶち込んでやる! オイ、試合組め、バカヤロー!」とドッグケージ・デスマッチを突きつけた。そのルールはピンフォール、リングアウト、反則裁定はなしで、ドッグケージに相手を入れた選手が勝者という特別仕様。ちなみに矢野は今年の2.20札幌でこの試合形式で鈴木みのるを下し、KOPW 2022を奪取。それだけに矢野有利と見られるが、相手は百戦錬磨の東郷。何か秘策を講じていてもおかしくはない。
東郷、矢野の順で入場すると、リングサイドにドッグケージが登場。そして、浅見レフェリーがドッグケージに南京錠をかけ、鍵を閉める。今回、追加ルールとして、ドッグケージを開けるには、レフェリーが首から下げた鍵を取らなければならないことが発表される。
ゴングが鳴ると、矢野と東郷はレフェリーに鍵を寄越せと詰め寄る。東郷は矢野のスキをついてサミングからフィストドロップをお見舞い。
東郷がハンマースルーを仕掛けると、矢野はロープにもたれかかって「ア~ア~ア~」と雄叫び。そして東郷の後頭部を叩く。
だが、東郷もヘッドロックから顔面にパンチ。そして東郷はレフェリーから鍵を受け取る。しかし、矢野がコーナーパッドで殴りかかり、東郷から鍵を奪って首に下げる。
矢野は東郷を場外に連れ出す。東郷は命乞いを見せ、スキをついてローブローを繰り出す。これは矢野が回避するも、東郷は鉄柵に叩きつける。
そして東郷は鍵を奪って南京錠を開けようとする。しかし、矢野が鍵を奪い返し、南京錠を逆に開ける。矢野は東郷を捕獲しようとするが、いつの間にか東郷は雲隠れ。
スキをついて東郷はリング下から矢野の足をつかんで横転させる。そしてストンピングを叩き込んでから、鉄柵にハンマースルー。
続いて東郷はスポイラーズチョーカーを手にするが、今度は東郷が矢野を見失ってしまう。だが、東郷は場外マットを叩き、リング下の矢野をおびき出すと、捕らえてリングに投げ入れる。
東郷はスポイラーズチョーカーで襲いかかるが、矢野はかわしてマンハッタン・ドロップ。そして逆にスポイラーズチョーカーを手にし、東郷の首を絞めようとする。
すると、ここで場内が暗転。そして明かりがつくと、東郷が矢野にスポイラーズチョーカーでチョーク攻撃。花道からは暗転の犯人と見られる、EVIL&裕二郎&SHOがリングサイドに現れる。
そしてH.O.Tは総出で矢野をドッグケージに放り込もうとするが、後藤&YOSHI-HASHI&YOHが救出に駆けつける。
そして矢野は東郷を鉄柱に叩きつけてから、シーソーホイップでドッグケージに放り投げ、南京錠を施錠。YTRが見事にドッグケージ・デスマッチを制した。