第1試合は首位(6点)が5人並ぶ大混戦となっているDブロックの公式戦として、IWGP USヘビーを巡り遺恨深まるウィル・オスプレイ(3勝2敗=6点)とジュース・ロビンソン(2勝3敗=4点)が激突。オスプレイはこの試合を制し、第2試合で鷹木信悟(3勝2敗=6点)がエル・ファンタズモ(2勝3敗=4点)に敗北した場合に、ファイナルトーナメント準決勝進出が決定。一方、ジュースが勝利し、第2試合で鷹木は敗北した場合は同点首位が乱立となり、こちらも首位突破への可能性を残すことに。
USヘビーを巡り、これまで遺恨を深めてきた両者。ジュースは6.12大阪城でオスプレイ、SANADAを相手に3WAYマッチで同王座の防衛戦を敢行予定だったが、急性虫垂炎により欠場。オスプレイがSANADAとの新王座決定戦を制すも、これに納得のいかないジュースはその後、暴走を開始。8.14長野ではジュースがオスプレイに襲い掛かりベルトを強奪してしまった。USヘビーの行方と共に、Dブロックの行方も懸かった公式戦で、最後に勝利するのは?
ジュースの入場時、その背後からオスプレイが奇襲攻撃。だが、ジュースも鉄柵に二度にわたり叩きつけて反撃。さらにオスプレイを抱え上げると、鉄柵の上に首付近から落とす。
続いてジュースは場外マットを外し、パイルドライバーを狙う。オスプレイがこらえると、ジュースはオスプレイをリングに戻し、ここで試合開始のゴング。
オスプレイは突進してきたジュースをロープ越しに場外に落とすと、一気にサスケスペシャルを炸裂。そして強烈な逆水平チョップをお見舞い。
ジュースはハンマースルーを仕掛けるが、オスプレイは鉄柵を飛び越える。そして鉄柵に飛び乗ってスワンダイブ攻撃を狙うも、ジュースが妨害。オスプレイは脇腹付近を鉄柵に打ち付けてしまう。さらにジュースは鉄柵を用いてのネックブリーカードロップ。
ジュースはオスプレイをリングに投げ入れると、Tシャツを脱がし、さらにテーピングを剥がす。そして金具むき出しのコーナーにハンマースルーで叩きつけてカバー。オスプレイはカウント2ではね返す。
勢いに乗るジュースはショルダーネックブリーカー。カバーをオスプレイが返すと、ジュースはチンロック。オスプレイはパンチで切り抜け、ここから打撃戦。そしてジュースはオスプレイを場外に落とそうとするも、エプロンに着地したオスプレイはピッピー・チェリオをヒット。
オスプレイは打撃のコンビネーション、さらにハンドスプリング式のスクリューキック。ジュースが場外の逃れると、オスプレイは鮮やかなプランチャを炸裂。
続いてオスプレイはジュースをリングに戻し、コーナー最上段に登る。だが、ジュースは肩に担ぎ上げる。オスプレイはエプロンに逃れ、エルボーをお見舞い。だが、ジュースは左のラリアットでエプロンに叩きつける。
そしてジュースはエプロンでオスプレイを捕らえ、パイルドライバーの体勢に。オスプレイがこらえると、ジュースはヘッドバットを連発。しかし、オスプレイはジャンピングキック。
続いてオスプレイはエプロンでのオスカッターを狙うが、ジュースはすばやくパルプフリクションの体勢で捕獲。オスプレイは逃れると、場外に向けてのサンセットフリップ・パワーボムを狙う。ジュースはこらえるも、オスプレイはエプロンに叩きつける。
ジュースがフラフラとリングに転がると、オスプレイはコーナー最上段から後頭部にピッピー・チェリオを炸裂。しかし、カバーはジュースが何とかカウント2でキックアウト。
するとオスプレイは450°スプラッシュを繰り出すが、ジュースは両膝でブロック。そしてプリンスズスロウンからカバーするが、オスプレイも必死にカウント2ではね返す。
ジュースはオスプレイを引きずり起こし、とどめのパルプフリクションを狙う。だが、オスプレイはジュースを突き飛ばし、さらにショットガンドロップキック。するとレフェリーが巻き込まれてしまう。
ここでオスプレイはチェルシーグリンの体勢に。しかし、ジュースは急所蹴りをお見舞い。そしてジュースはリング下からUSヘビーのベルトを取り出し、オスプレイに殴りかかる。
だが、オスプレイはかわしてサイレント・ウィスパー。そしてヒドゥンブレードの体勢に入るも、ジュースはカウンターでベルト攻撃。そのままカバーするが、オスプレイは何とかカウント2ではね返す。
するとジュースはエプロンに逃れようとするオスプレイを捕らえ、場外フロアにパイルドライバーで突き刺す。そしてジュースはオスプレイをリングに戻すと、今度こそパルプフリクションを炸裂。しかし、これもオスプレイはカウント3寸前でキックアウト。
ならばとジュースは雄叫びを上げ、ザ・ロックスライドの体勢に。オスプレイは前方回転エビ固めで切り返すが、カウントは2。
するとオスプレイはサイレント・ウィスパー。しかし、ジュースもストレートパンチで応戦。だが、オスプレイは追撃のサイレント・ウィスパーから、オスカッターへ。だが、ジュースはザ・ロックスライドで捕らえる。
万事休すかと思われたが、オスプレイは着地。そして一気にヒドゥンブレードを炸裂させ、3カウントを奪取。オスプレイが執念で勝利を奪った。
この結果、オスプレイが4勝2敗=8点、ジュースが2勝4敗=4点で全公式戦を終了。オスプレイは第2試合の結果を待つことに。
試合後、オスプレイは手元に戻ってきたUSヘビーのベルトを掲げた。