Circuit2008 NEW JAPAN CUP 〜Who is the highest〜
- 日時
- 2008年3月23日(日) 15:30開場 16:00開始
- 会場
- 兵庫・ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園総合体育館)
- 観衆
- 5200
-
第8試合 60分1本勝負
NEW JAPAN CUP 2008 決勝戦※棚橋がNJC 2008を制覇レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
棚橋はバーナードにいなされ、場外へ転落しそうになるが、ロープを掴んでぶら下がり、そのままこ後ろに回ってリング内へ復帰。突進してきたバーナードをリープフロッグでかわしドロップキック。そして、ラリアットでバーナードを落とし、プランチャでダイブする。
対するバーナードは、ショルダータックルで棚橋を倒して応戦。棚橋が再びリープフロッグで突進を避けようとすると、体を強引にキャッチしてパワーボムホイップ。そして、ヘラクレスカッターからカバーへ。いきなり大技を披露し、カウント3を迫った。
棚橋は、チンクラッシャーからブルドッキングヘッドロックを狙うが、バーナードは棚橋を投げ飛ばして自爆させる。そして、コーナーで逆さ吊りにした棚橋の首を場外から引っ張るという拷問技を繰り出す。
串 刺しボディアタックからコーナーへ乗ったバーナードは、観客にアピールし、コーナープレスに行こうとする。しかし、倒れていた棚橋がゆっくり転がって行 き、距離が遠くなってしまったため断念。すると、バーナードはコーナーに棚橋を衝突させ、ランニングボディプレスで圧殺する。
そして、バーナードは雪崩式攻撃を狙うが、棚橋は踏ん張って阻止。その後、両者はコーナー最上段でエルボーを打ち合う。これで打ち負けてリングに落ちたバーナードだったが、すぐに立ち上がり、なんと二段蹴りで棚橋を場外へ転落させる。
バーナードは、場外カウント18でリングへ生還した棚橋をベアハグで捕獲。抵抗した棚橋が脱出すると、再びヘラクレスカッターの構えへ。だが、棚橋は上手く脱出し、着地するとDDT。そして、太陽ブローの連打からフライングフォーアームを2発ヒットさせる。
そ の直後、棚橋はバーナードのラリアットをかわし、もう1発フライングフォーアーム。バーナードがすぐに起き上がると、強烈な張り手をお見舞いする。さらに 雷電ドロップを不発させ、尻餅をついたバーナードの顔面へドロップキックを当て、フラッシングエルボー、サンセットフリップ、ミサイルキックと畳み掛け る。
さらに棚橋はダイビングボディアタックでダイブするが、それをバーナードはキャッチし、バーナードライバーの体勢へ。しかし、切り返して脱出した棚橋は背後に回り、ドラゴンスリーパー。そして、グラウンドドラゴンスクリューでバーナードの脚にダメージを与える。
バーナードのハンマースルーで、レッドシューズ海野レフェリーと衝突しそうになった棚橋。ギリギリで止まったため、衝突を避けられたものの、振り向きざまにバーナードに捕まり、ネックハンギングバスターを食らってしまう。
そ して、バーナードは再びダイビングボディアタックで飛んできた棚橋をキャッチ。今度こそ必殺のバーナードライバーを炸裂させるが、棚橋はなんとかカウント 2でクリア。バーナードが海野レフェリーに「カウント3じゃないのか?」とクレームをつけているところを、棚橋は背後から不意打ちのスクールボーイ。これ を皮切りに、バーナードの串刺し攻撃を避け、背後に回ってのジャーマンスープレックス、さらにスリングブレイド2連発でフォールを迫るが、いずれもカウン ト2に終わる。
棚橋は、必殺のハイフライフロー2連発でカバーにいくが、それでもバーナードはカウント2.9で肩を上げる。棚橋は再びハイフライ フローで飛ぶが、バーナードは回避。そして、バーナードボムで棚橋の体をマットへ叩きつけようとするが、棚橋は前方回転エビ固め。この切り返しでそのまま 3カウントを奪取し、棚橋が勝利。2度目となる「NJC」優勝を果たすと共に、IWGP次期挑戦権を獲得した。
試合後、棚橋はバーナードと握手して健闘を称えあう。そして、リングサイドで観戦していた中邑は、棚橋と目を合わせ、互いに静かな闘志を燃やすと、バーナードと共に花道を下がっていった。
続いて、表彰式で優勝トロフィー、優勝賞金500万円を受け取った棚橋は、優勝者インタビューに答えた。
棚 橋「優勝することができました。どうもありがとうございます。今回、このトーナメントで優勝して、中邑真輔に挑戦する。それが一番大きいです。IWGPの ベルトが俺を呼んでいます。必ずベルトを獲り戻します。皆さんの期待に答えまして、最後にかっこいいやつ、行きます。尼崎の皆さん、愛してま〜す!」
いつもの決め台詞で大会を締めくくった棚橋は、コーナー最上段に乗って歓声に応えると、リングサイドに集まった観客とハイタッチ。そして、花道の先にあるステージで「愛してま〜す!」のポーズを決め、退場していった。
勝利者賞:ハートフルギフト(ギフト券)
COMMENT
棚 橋「いやぁ、バーナード強いですね。俺の宇宙標準でも何とか対抗できた。バーナードが新日本に来てから、今まで闘ってきた中で奇妙な友情が。戦友じゃない ですけど、妙な気持ちになったし。彼との闘いを通じて今の俺があると言ったら、本当にそういうことだと思って、俺とバーナードの化学反応がスゲェ。闘え て、そして勝てて最高です。(今年のNEW JAPAN CUPについて)後藤に、田口に、真壁選手に、バーナードと、現在進行形の棚橋弘至の闘いが出来たんじゃないかなと。俺はみんなの100歩先を行ってます から。(3月30日後楽園大会のIWGPヘビー級戦について)そうですね、リング上でも言いましたけど、誰かが俺を呼んでいるんですよ。IWGPベルトが 棚橋弘至を呼んでいる。『俺の腰に巻かれたい』『寂しいよ』って言ってますよ。向こう(中邑)は嫌でしょうね。俺と中邑の物語はまだ決着がついてないです から。もう一丁行かせてもらいますよ。とりあえず新日本マットを制して、そして全日本マット(全日本プロレスのチャンピオン・カーニバル)を制して。ベル トが俺を呼んでますよ、時代が俺を呼んでますよ。凄く今嬉しいです。500万円もあるし、名誉もあるし、精一杯闘えたし、後はキレイなオネエちゃんがいれ ば言う事なし。(『賞金500万円の使い道は?』)男を磨く旅に出ましょうか。肌つやを良くして、スーツを仕立てて、男磨きの旅に出ます。(『試合後、歓 声に混じって一部のファンがブーイングをしていたが?』)それは棚橋弘至という人間がそういう人間だからですよ。存在がプロレスラー、声援もあればブーイ ングもある。ごく自然な事だと思います。何回でも言いましょうか、嫌なヤツ。俺の成長は光よりも早い、そして俺は全ての頂点に立つ男」
バー ナード「タナハシはほんの少しだけ、俺より勝っていただけだ。IWGPヘビーのベルト、IWGPタッグのベルト、俺は手に入れるぞ。バーナードとタッグを 組む(中邑)シンスケは、今IWGPヘビーのチャンピオンだ。シンスケは俺の友達で、愛している。だが、俺はシングルのベルトも手に入れるぞ!」
※この1戦をリングサイドで観ていた中邑のコメント
中 邑「バーナードは紙一重(で負けた)。タイミングですかね、攻め時をミスったか。でも棚橋があのペースを握れない状況の中で勝てたのは運。運があるんじゃ ないかなと思いますね。もちろん今日勝った事で、勢いもつくでしょう。自分としては30日のタイトルマッチに向けて、セットするのみなので。戦前はバー ナードが来るんじゃないかと思っていましたけど、あの攻防をよく耐え抜いて。いつもの棚橋の闘い方じゃないからこそ、今日の棚橋は何かを掴んだんじゃない かと思います。まぁ言葉はいらないですかね、棚橋に対しては。(『1月4日東京ドーム大会の時と、逆のシチュエーションとなるが?』)自分も死に物狂いで このポジションを勝ち取ったんでね。今の棚橋からすれば、僕と同じじゃないかもしれないですけど、立場的には追われる者、追う者が逆になって。まさかま た、こんなに早く棚橋とリマッチするとは思ってなかったんですけど。ここまで来ると、棚橋とは言葉ではちょっと言い表せないというか、まぁ、言葉はいらな い闘いになるんじゃないかなと思っています、現時点では。あとは試合に向けて準備するだけです」