試合後、ヒロムはベルトを持つ場外の石森と言葉をかわす。そしてL・I・Jタッグは勝ち名乗りを受ける。
続いてBUSHIが場内の手拍子を煽り、ヒロムがマイクを握る。
■ヒロムのマイクアピール
「八王子のみんな~、ただいま~!(場内拍手)。ケガやらなんやらあって、八王子に凱旋できなかったけど、やっと新日本プロレス、八王子凱旋試合ができました! 最高~!(場内拍手&手拍子でヒロムコール)。
(放送席を見て)オヤオヤ、そちらにいらっしゃるのは、八王子の伝説のバンド、八王子市民なら誰もが知ってるバンド、ニューロティカのあっちゃんじゃないですか(場内拍手)。あの、まったく聞こえてはないんですけど、たぶんすばらしい解説、ありがとうございます!(場内拍手)。
八王子市民はもちろん! 八王子にこれからお出かけしてみようかなという人も、ぜひあっちゃんがやられてる老舗お菓子屋……、(ATSUSIさんに店名を確認し、)『ふじや』さんに、ぜひいらしてください! 知らなかったわけじゃないですよ、知らなかったわけじゃないですよ! ぜひ、ふじやさんにみなさん、いらしてください。(ATSUSIさんに)このくらいで宣伝よろしいですか?(場内拍手)。
ちょっと待って、ちょっと待って、ちょっと待って。八王子凱旋試合、最高すぎるんですけど~!(場内拍手)。これってオレだけですか、オレだけが楽しんでるのかな? このなんかトークショーにしちゃおうかなってこの感じ、オレだけなのかな?(場内拍手)。
ごめんなさい、何よりBUSHIさん、本当にごめんなさい。こんなところに突っ立たせて。でもさ、一つだけ聞きたいことがあるんだよ。もしかしたらこの中にヒロムちゃんと同じ学校、同級生だった、友達だった、正直知らないけど同級生だったよ、全部含めて八王子関係で知り合いですっていう人、手を上げて?
……アレ?(場内笑)。アレ? エッ、コレッて友達いない?(場内笑)。そんなに? そんなにチラホラ? しかもチラホラ上げてくれた人、顔見たけど知らないし(場内笑)。
アレ~? まあ、それはそれでリアルでいいですよ。さすがみなさん、わかってますね、うれしいですよ。もうちょっとだけ、いいですか?
ここからは真面目な話、6月21日の後楽園大会で、石森の持つ……、石森って言っても市長じゃないですよ(場内笑)。真面目なヤツですからね、石森さんが持ってるIWGPジュニアヘビー級に挑戦するんだ。石森太二vs高橋ヒロム。意地でも、何がなんでも超満員になってほしい、超満員札止めになってほしいんだ!
だから、今日八王子に来てるお客さん! そして『新日本プロレスワールド』で観てるお客さん! すべてに伝えたい、ぜひ会場に足を運んでくれ!
ちなみにここ八王子から6月21日、後楽園ホールに行くよって人、手を挙げて! ……まあまあ、微妙な数じゃねえか!(場内笑)。いますぐローソン走って、チケット買ってくれ! なっ! いまこそ有給使おうぜ! 有給を使う勇気! そして有給を渡す勇気のある社長! ぜひ社員に有給を与えてください! 僕から、八王子の高橋ヒロムからお願いです! よろしくお願いします!(場内拍手)。
6月21日、来てくれた人、絶対後悔させねえ! だって、だってよ、高橋ヒロムと石森太二が正面からぶつかり合うんだ! 盛り上がらねえはずがねえだろ!(場内拍手)。待ってるぜ、待ってるぜ、待ってるぜ! さあ、6.21後楽園ホールまで、もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! みんなで~! 楽しもうぜ~!! 八王子最高!!(場内拍手)」
そしてヒロムは『BEST OF THE SUPER Jr.』の優勝トロフィーを掲げ、場内を見渡す。すると、ここで内藤哲也が拍手をしながらリングサイドまで登場。さらにSANADAと鷹木も姿を現す。
ヒロムは内藤の要求に応じるかたちで、自分が階段になろうと四つん這いになる。それを内藤は踏みつけてリングイン。
そしてリング上にL・I・Jのメンバーが揃うと、ヒロムはリング中央にトロフィーを起き、全員で記念撮影に臨む。
ここでヒロムはグータッチの手を上げる。すると、ほかのメンバーは応じると見せかけ、いつものようにすかしてリングをあとに。ヒロムは一人腕を突き上げたまま、切ない表情を浮かべる。
ヒロムはゆっくり腕を下ろすと、気を取り直すように、場内の観客に向けて「みんなだけが友達だ~! 拍手ありがとう~! みんながロス・インゴベルナブレス・デ・八王子だ~!」と叫び、花道を引き上げた。