第3試合はオカダ・カズチカ&中島佑斗&大岩陵平vs内藤哲也&鷹木信悟&SANADA。6.12大阪城でIWGP世界ヘビーから陥落し、再起の機会を探るオカダ。今大会では血気盛んなヤングライオン二人を従えた異色のトリオで、L・I・Jのヘビー級3人と激突。オカダの戦いぶり、そして若手への采配にも注目が集まる。
L・I・Jはゴング前にグータッチ。しかし、ここでヤングライオンが奇襲攻撃。
大岩と中島は鷹木にダブルのショルダータックル。さらに内藤にもダブルのショルダータックルを決める。続いてSANADAにも攻撃を狙うが、SANADAは切り抜けて大岩に低空ドロップキック。そして中島にはドロップキックを決める。
続いてSANADAはオカダにパラダイスロックを狙う。だが、切り抜けたオカダはSANADAにジャイアントスイングを決める。
オカダは足元がふらつきつつも、SANADAを引きずり起こしてエルボー。
スイッチした中島はSANADAにストンピングを連発。さらにエルボーからハンマースルーを仕掛ける。だが、SANADAは足がもつれて倒れ込んでしまう。
すると中島は串刺しエルボー。さらにランニングエルボーでなぎ倒す。中島は強烈なキックを連発するが、SANADAはエルボーで応戦。中島もエルボーの連発で反撃するも、SANADAはエルボー一発でダウンを奪う。
スイッチした鷹木は中島をコーナーに詰める。中島は必死にエルボーを繰り出すが、鷹木はエルボー一発でねじ伏せる。そしてヒップトスから蹴り付け、ショルダースルーで叩きつける。
次は内藤がアームホイップから低空ドロップキックを中島にお見舞い。そしてキャメルクラッチを決めると、SANADAが低空ドロップキックを合わせる。
続いてSANADAが中島の後頭部にエルボーを連発。中島もエルボーを必死に繰り出し、自軍コーナーに戻ろうとするも、鷹木が阻止。
鷹木は中島にショルダースルーを狙う。だが、中島は切り抜けてランニングエルボーでなぎ倒す。
ようやくスイッチした大岩は、鷹木にエルボーを連発。そして串刺しドロップキックを突き刺し、ショルダータックルからカバー。だが、鷹木はカウント1でキックアウト。
ならばと大岩は鷹木をサイドスープレックスで叩きつけ、逆エビ固めで捕獲。しかし、鷹木はプッシュアップから脚力で大岩を跳ね返す。
大岩は負けじとエルボーを連発。さらに顔面に張り手を見舞い、ロープへ。すると鷹木はバックエルボー、ナックル、龍魂ラリアットをお見舞い。
続いて鷹木はボディスラムで叩きつけ、龍魂エルボーを炸裂。だが、カバーはオカダがカット。
オカダはロープに走るも、鷹木はバックエルボー、ナックル。しかし、オカダはエルボーで応戦し、すかさず中島が鷹木を横入り式エビ固めで丸め込む。
鷹木が返すと、大岩はロープへ。すると鷹木は強烈なカウンターのパンピングボンバー。この一撃で大岩から3カウントを奪取した。
試合後、L・I・Jは勝ち名乗りを受けると、3人でグータッチ。そして『G1』をにらみ、言葉をかわし心理戦を繰り広げる。続いてリングを下りると、鷹木は放送席のタイチと口論を展開した。
鷹木「いやあ、この後、大事な大事な『G1』のブロック分けがあるのに、その前に大岩と中島か。いい刺激もらったよ、ヤングライオンから。いい刺激と言えば……いい刺激と言っていいのか分かんねえけどよ、昨日、お隣の東京ドームでは格闘技のイベントで、(一際デカい声で)5万6000人! カァー、素直に凄いと思うよ。俺も1.4のメインをやったが、あの時は確か1万2000人だよ。
プロレスラーとして、一プロレスラーとして、そこはスルー出来ないことだ。まあ今、現状にどうこう言ってもしょうがねえから、まず俺たちがやらなきゃいけないことは『G1 CLIMAX』、トコトン盛り上げてやる」
内藤「普段、なかなか試合することのないヤングライオンと試合が出来て、俺は楽しかったよ。彼らがこれからどう成長するか、楽しみだね。ってかさ、最近、某スポーツ新聞社のなんとか本記者が、全然ファミレスに行ってくれないからさ、自分でTシャツ作っちゃった。どう?(と言って、東スポの岡本記者に見せつける)。どうですか? ねえ、岡本記者? どうよ?」
岡本記者「いいんじゃないですか? カッコいいんじゃないですか?」
内藤「最近、あなた、UNITED EMPIREの広報さんに付きっきりで、原点であるファミレスにはもう行けないって? ファミレスにはもう行きたくないって、そういうこと? (岡本記者にジリジリと近づきながら)ちょっと有名になったらそんなんなっちゃった?」
岡本記者「そんなことないです」
内藤「変わったなあ。まあいいよ。今度、またファミレスにご招待するから楽しみにしててよ。で、俺がこの先、なんて言いたいか知ってる?」
岡本記者「明日の大会について……」
内藤「オッ! 分かってるね。ちゃんとチェックしてるじゃん。で、明日の会場は?」
岡本記者「後楽園ホールです」
内藤「で?」
岡本記者「また明日、後楽園ホールでお会いしましょう」
内藤「オオ、素晴らしい(笑)。で、その先は?」
岡本記者「アディオス」
内藤「よく分かってるね~(と満足げな表情で控室へ)」
※SANADAはノーコメント
オカダ「いやあ、ヤングライオンの勢いがどんなもんかと思いましたけど、まだまだだね。思ったより新日本プロレスのヤングライオンは大したことないね。気合い入れてくれよ。そんなもんでね、ヤングライオンだからって新日本の一員だと思ってもらってちゃ困るね。まだまだ頑張りなさい。ここまで来るのが目標でしょ? 頑張りなさい」
──昨日の大会後のコメントで『THE MATCH』について言及されてて、羨ましいというお言葉もありましたけど、大会もご覧になられました?
オカダ「いや、ちょっと見てないんですけど、試合が終わって帰ってたりもしてたんで。ただ、その盛り上がりっていうのは何を見ても、どのアプリ、どのサイトを見ても書いてる感じだったんで、本当に格闘技としてあそこまでの所に行ってくれたわけですから。まあ、やっぱり悔しいですよ、先に行かれたっていうのはね。それは昨日は立ち技だけでしたけど、総合(格闘技)の人たちも同じことを思っていると思いますし、プロレスの負けじと。でも、格闘技の業界として新たな一歩を踏み出してくれたと思いますし、なんて言うか、また昨日のことをきっかけにいろんなことが変わっていくと思いますんで。いろんなこと、新しい部分を出してくれたのが昨日の『THE MATCH』だと思うんで。別に僕たちも負けて悔しいだけじゃなくて、盗めるところは盗んで、ドンドンドンドン新日本プロレスを良くしていきます」
──那須川天心選手と武尊選手と接点もあると思うんですけど、メッセージとかは発信されたりしたんですか?
オカダ「いやいや、二人の闘いだと思いますし、そこに僕らがああだこうだ言うのも違うかなと思いますしね。まあ、『頑張って』とかたくさん言われていると思いますし、『お疲れ様』、『残念だね』、『良かったね』、それもたくさん言われていると思いますんで。僕もどっちかって言うと言われる側だし、そういう気持ちも分かるんでね。落ち着いた時にまた何かあればいいんじゃないかと思いますけどね」
──“プロレスラー”オカダとして刺激を受けたのが一番ですか?
オカダ「そうですね。いや、俺らもやりますよ。来年の東京ドームは超満員。別に5万人を入れられないわけじゃないですし、入れてプロレスの力を見せたいなと思っているんで、そこはしっかり目指して、本当にお互いに競争出来るようにやっていきたいなと思います」
中島「クソッ! チキショウ! 今日、新日本のトップの人らと組まれて……クソーッ! いつか食ってやる」
大岩「(氷嚢で胸を冷やしながら)クソッ! こんな豪華なメンバーの中で試合させていただいて、こんなに不甲斐ない結果で! まだまだ練習します! クソッ! もっと強くなります! ありがとうございました」