第5試合は6.12大阪城でIWGPタッグ王座戦を敢行する挑戦者ジェフ・コブ&グレート-O-カーンと王者バッドラック・ファレ&チェーズ・オーエンズが、それぞれアーロン・ヘナーレ、エル・ファンタズモとトリオを結成して最終前哨戦。現王者組と前王者組のせめぎ合いの中で、チャンスを虎視眈々と狙うヘナーレ、そして『BOSJ』優勝決定戦進出をあと一歩のところで逃したクセ者ファンタズモが加わる6人タッグは、丁々発止の攻防が展開されそうだ。
ファレ&オーエンズはIWGPタッグのベルトを携え入場。
UNITED EMPIREはゴングを待たずに奇襲攻撃。オーカーンはオーエンズにモンゴリアンチョップ。さらに大空スバル式羊殺しで捕獲し、エルボーを落としてから肩固め。だが、オーエンズはロープエスケープ。
するとオーカーンはストンピングを浴びせ、変形の肩固めを決める。しかし、これはファレがカットに入る。
スイッチしたファレはオーカーンのあばらにアイアンクロー。次はオーエンズがオーカーンの脇腹を蹴り付け、フットスタンプをお見舞い。そしてオーエンズはコブを挑発する。
続いてファンタズモがオーカーンに背中に引っかき攻撃を見舞うと見せかけ、相手コーナーのコブとヘナーレに突進して場外に排除。
そしてファンタズモは独特なマット運動を見せてから、オーカーンの両乳首をひねり上げるラフファイト。
スイッチしたファレはオーカーンの背中に引っかき攻撃。オーカーンも耳そぎチョップからのココナッツクラッシュで反撃。
スイッチしたコブはファレにパンチ。だが、ファレはコブを捕らえ、コーナーに頭部を叩きつける。すると、コブも同じ攻撃をやりかえす。
ファレは串刺しラリアットを繰り出すが、かわしたコブはファレを肩に担ぎ上げようとする。ファレがこらえると、コブはラリアットを連発。しかし、三発目はファレがショルダータックルでなぎ倒す。
次はヘナーレとファンタズモのマッチアップ。ショルダータックル合戦に競り勝ったヘナーレは、打撃を乱打。そして串刺しニーから背中にサッカーボールキック。
続いてヘナーレはファンタズモにぶっこ抜きブレーンバスター。そしてカバーに入るが、オーエンズがカット。するとオーカーンがオーエンズにエリミネーターを見舞おうとするが、脱出したオーエンズは打撃のコンビネーション。しかし、オーカーンは王統流二段蹴りを炸裂。
すかさずファレがオーカーンを場外に放り投げる。しかし、コブがラリアットでロープ越しにファレを場外に排除。するとファレはコブの足を引っ張って場外戦に連れ出し、鉄柱に叩きつける。
リング、ファンタズモはヘナーレの足を踏みつけてから延髄斬り。しかし、カバーはヘナーレがカウント2ではね返す。ならばとファンタズモはCRⅡを狙うが、ヘナーレは回避。
ファンタズモは逆水平チョップを見舞うも、仁王立ちのヘナーレは打撃のコンビネーション。そしてStreets of Rageを狙うも、ファンタズモは切り抜けるとタイツをつかみながら丸め込む。
ヘナーレはカウント2ではね返し、スピンキックをヒット。そして首切りポーズから、もう一度Streets of Rageの体勢に。
するとここでエプロンにエース・オースティンが立ち、ヘナーレにトランプのカード、さらにToo Sweetサインを見せて注意を引く。ヘナーレはパンチで排除しようとするが、オースティンは場外に下りて回避。ここでファンタズモがヘナーレに不意打ちのサドンデスを決め、最後はCRⅡで3カウントを奪取した。
ファンタズモ「(※スタッフが置いていた飲み物の缶をひったくってインタビュースペースまで持っていき、)何なんだこれは? 無糖の緑茶? そんなもん飲めるか!(※缶を放り投げる)」
オースティン「BULLET CLUB が今日の勝者だ。お前らみんな、俺が何をすると思ってたんだ?これがBULLET CLUBなんだよ、ベイビー」
※ここで、ゼインがオースティンの前に現れて突っかかる。
ゼイン「ヘイ、一体何が起きてんだ、オースティン。お前、BULLSHXT CLUBに入ったのか?」
ジェイ「ヘイ、ミスター・ゼイン、これはBULLET CLUBの問題だ。お前には関係ない。何か言いたいことでもあるのか?」
オースティン「オマエ(ゼイン)はここから出てけ。そうでなきゃ……」
ゼイン「俺に出て行ってほしいなら、お前ら全員で俺を出ていかせてみろ!」
※ジェイ、ギャローズ、外道も現れ、BULLET CLUBがゼインを襲撃。全員で倒れたゼインにストンピングを浴びせる。
ジェイ「これでも、まだ何か言いたいことがあるか!?」
オースティン「俺はお前に警告した」
オーエンズ「ヤツの靴下を取れ!」
オースティン「BULLETCLUBに関わるとこうなるんだ!」
ジェイ「そういうことだ! 俺はエース・オースティンを気に入ったぜ、ベイビー! CLUBへようこそ、エース・オースティン! これこそ、TOO SWEET! BULLET CLUBの問題だ!」
※ゼインを踏みつけるオースティンを残して、BULLET CLUBは退室。
オースティン「アレックス、楽しい時間だったよ、マイ・フレンド。ゴチソウサマデシタ! みんな、何でこんな決断に至ったんだって聞いてくるだろうけど、そんなの愚問だ。エース・オースティンのBULLET CLUB入りはINEVITABLE(避けられない)だったのさ。 BULLET CLUBはプロレス界のトップに君臨している。BULLET CLUBが最強だ。このユニットに誘われて、断る理由があるか? こんなの人生に一度しかない誘いだ。まさにTOO SWEETな誘いだよ。イタダキマス!」
※オースティンが控室へ
ゼイン「(※ヨロヨロと立ち上がって)FXXK!」
コブ「よしっ! 1ヵ月のオフを経て帰ってきた。TJPと”FIRE BALL”にジュニアは任せて、俺たちはリラックスできたぜ! TMDKに続きBULLET CLUBまで俺たちとケンカしたがってるのか!? GENERAL JEWELS(ファレ&チェーズ)にも喧嘩をふっかけられたぜ! 今日あの紫色の頭したバケモノがリングに現れて『俺はBULLET CLUBだ!』なんてアピールしてファレとチェーズとファンタズモを手助けしていなければ、俺たちから勝てなかったくせに! BULLET CLUBなんて2010年、2011年、2012年くらいの大昔の話だ。今じゃもう誰も興味ない! 今の主役はUNITED EMPIREだ! 『DOMINION』が目前に迫ってきた。グレート-O-カーンとジェフ・コブがIWGPタッグのベルトを取り返す。BULLET CLUBに俺たちは止められない。BULLET CLUBの野郎ども、俺の言うことが気に食わないなら、真っ向から潰しにかかってこい!」
オーカーン「何だよ、知らねぇうちによ、新日本に上がり込んできた、あの邪魔者、何だオイ。あぁ!? 『いただきます』か『共有します』か分かんねぇけどよぉ、あんなふざけたSNSしてよぉ、何がしてぇんだコノヤロー、オイ! チェーズよぉオイ、こんなことしねぇと、勝てねぇか。やっとアメリカのどインディーから、ドサ回りからやっと新日本に上がり込めて、それでもずっとBULLET CLUBのお荷物扱いされてよぉ、やっと余から盗っ人みてぇによぉ、小細工働かして獲っただけでうれしいか? そりゃ守りたくなるよなぁ? だがなぁ、大阪で終わりだよ。大阪城ホールっていう城には、テメーみてぇなクソは似合わねぇんだよ!」
ヘナーレ「BULLET CLUBの逆襲の始まりってか? ジュニア相手にやられてるようじゃ恥ずかしいぜ。でも正々堂々と闘って俺たちが負けてたら今日の1000倍は怒り狂ってた! アイツは誰だ? 1ヵ月日本を離れて、アメリカ、ヨーロッパを周り試合をしてた。戻ったら、ジュニアのヤツらが我が者顔でのさばってる! ジュニアの相手はアキラとTJPに任せる。だが、エース・オースティンとELP? 俺とやりたいのか? 前にも言っただろ。俺を止めたいのなら、俺の息の根を止めてみろ!」