『BEST OF THE SUPER Jr. 29』に出場したジュニア戦士たちが、ゴージャスな8人タッグマッチで対決。
まずはイーグルスとユウタが互角の攻防を見せ、握手をしてから同時にタッチ。
YOH対リンダマンとなり、リンダマンがカウンターバックエルボーからコーナーでYOHを踏みつける。だが、YOHはカニばさみでリンダマンを倒し、間髪入れずに低空ドロップキックをお見舞い。
ここでタッチを受けたティタンは、スワンダイブボディアタックでリンダマンに追撃。さらに、ラリアットをブリッジでかわし、ジャンピングバックキックを食らわせる。
だが、リンダマンが背後から低空ドロップキックで撃ち抜き、ティタンの動きを止める。そして、替わったエースが腕固めで捕らえ、カードスクラッチで痛めつける。
ティタンのピンチは続き、ゼイン&エースがダブルドロップキックをお見舞い。しかしティタンは、ゼインの頭部に低空トラースキックを浴びせて脱出。
コナーズ対ゼインとなり、コナーズが横方向からのショルダータックルで吹き飛ばす。そして、イーグルス&YOH&ティタンのトレイン攻撃からカウンタースピアーを食らわせる。
その直後、イーグルスとYOHが2人同時に場外へダイブし、ユウタとリンダマンを分断。すると、コナーズがパワースラムでゼインに追い討ちをかける。
しかし、ゼインがトロフィーキルを回避し、ユウタが変型バックフリップでコナーズを叩きつける。そして、リンダマンがブッコ抜きジャーマンスープレックスで追撃していく。
その直後、ユウタがイーグルスにトペスイシーダ、リンダマンがティタンにノータッチトペコンヒーロを食らわせて分断。そして、エースがダイビングハイキックでコナーズをダウンさせると、最後はゼインがシナモンツイストで勝負を決めた。
BEST OF THE SUPER Jr.29
- 日時
- 2022年6月3日(金) 16:30開場 18:00開始
- 会場
- 東京・日本武道館
- 放送
- 観衆
- 3,520人
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第2試合 20分1本勝負
レフェリー|坂本祐哉
MATCH REPORT
COMMENT
ゼイン「また勝利組のメンバーでいられて良かった! 今日は自分が3カウントを獲れて最高の気分だ。ZEST FRIENDSのおかげで、クラーク・コナーズにリベンジ出来たぜ。今回の『BEST OF THE SUPER Jr.』では、クラーク・コナーズは俺にとって特に苦戦した相手の一人だ。今日はそんなあいつに勝てて気分が良い。クラーク、これで1勝1敗だ。またすぐに会えるだろうから、その時に決着をつけようじゃないか。今回は信じられないような凄いツアーだった。みんなにお礼を言わせてくれ! サンキュー、ニュージャパン、そしてファンのみんな! サンキュー、サンキュー、サンキュー! またすぐにこのマットに戻ってきて、残りの奴らを生きたまま食ってやりたいぜ! イタダキマス!」
リンダマン「さあ! ということで、いろいろありましたけど、『SUPER Jr.』最終戦で豪華な6人タッグ……8人タッグか! 8人タッグは僕たちの勝利ということでいい締めくくりに出来たんじゃないかなと思います。まあ、いろいろ申し訳ない気持ちとかあるんだけど、そんなのは一旦全部忘れて、本当に楽しかったの一言ですね。各々、こうやって一緒にコメントを出してない通りね、これから、明日からはまたひとり一人の戦いに戻っていくと思うんで、もっと強くなったリンダマンが、またこの新日本プロレスに来るかどうか分からないけど、今回は爪痕…とは言えねえな。まあ、引っかき傷ぐらいのもんは残せたかなと思いますけど、次は爪痕どこじゃ済まさねえぞ。食いちぎってやるよ、新日本プロレスを! まあ、いくら言っても負け惜しみだから、次からのリンダマン、GLEATにご期待ください。みんなでGLEATしようぜ(と言って、拳を突き出す)」
ユウタ「ワオ、ブドーカンで自分のチームが負けて、ロビー・イーグルスは気が動転してるみたいだな。リーグ戦では俺に勝ったから、あいつがカッとなっているのも分かる。だからロビー、公平を期して、お前がアメリカに来たら、俺のタイトルに挑戦させてやる。どんな展開になるか楽しみだぜ。ところで、俺は明日、アメリカに帰る。初めて『BEST OF THE SUPER Jr.』を経験出来て本当に良かった。みんなが俺の経歴を知ってるかどうか分からないが……俺の親父はアメリカ人で元海軍だ。そして、お袋が育ったヨコスカで二人は出会った。二人は結婚して、俺の姉を日本で生んだ。そして、アメリカで俺が生まれたんだ。日本で育ち、日本を経験することが出来なかったことが、俺にとっての最大の後悔の一つだ。これまで俺のルーツである場所に、繋がりを感じる機会がなかった。プロレスは、そんな俺に日本に帰るチャンスを与えてくれた。5年前、俺はプロレスの試合のために来日して、祖母が亡くなる前にもう一度彼女と会うことが出来た。そして今、プロレスが再び俺をここに連れてきてくれた。この3週間、たくさんの素晴らしい場所を訪れ、日本のことをもっと知ることが出来た。だから、(日本語で)ミナサン、アリガトウゴザイマシタ。シンニホンプロレス、アリガトウゴザイマシタ。アメリカニ カエリマス。デモ……(英語で)また日本に帰ってこれることを願ってるよ」
オースティン「素晴らしいツアーの締めくくりだった。後悔なんて一つもない。『BEST OF THE SUPER Jr.』での俺の試合は見事だった。リーグ戦で優勝することは出来なかったが、それで良いんだ。試合に勝ってツアーを終える、これこそ俺が望んでいたことだ。このリーグ戦のために来日したことで、俺の人生は変わった。元の人生に戻ることは二度とない。インパクト・レスリングとXディヴィジョンを代表して世界を飛び回り、ここニュージャパンにやって来ることが出来た。このツアーで得た何千もの新たなファンたちが、俺を追ってアメリカのインパクトを見に来てくれると信じてる。日本でエース・オースティンの姿を見るのは、今日が最後じゃないと約束する。俺はすぐに戻って来る。(カードを見せながら)それはINEVITABLEだ」
ロビー「当初オープニングマッチに組まれてたけど、突然のカード変更だ。今日は俺たちのチームが勝つ自信があったけど、思ったようにはいかなかった。クラーク、お前のAブロックでのリーグ戦をしっかり観察させてもらったぞ。お前、凄く頑張ってたな。ヤングライオンからは卒業したらしいが、まだまだ勉強することがたくさんあるようだな。俺が1対1で相手になってやってもいいぞ? 『勝利の翼を掴み取れ』? 今年はてっきり俺が主役の『BEST OF THE SUPER Jr.』だって思ったのに! 理想とはかけ離れ、今日は8人タッグだ。なんてこった! でも俺はリーグ戦でウィーラー・ユウタから勝ってる。この結果が示すものは? ベルトの挑戦権利をゲットしたってことだ! それからリンダマンのベルトにも挑戦出来るんだよな!? 日本、アメリカ、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、どこでもいいぞ! 俺の腰にベルトを巻きたいんだ。そのためなら、“forbidden door”でもなんでもこじ開ける。俺にやられたチャンピオンたち、答えてくれ!」
ティタン「今日で最終日。無事に終えることが出来た。ニュージャパン、CMLL……グラシアス(ありがとう)。あなた方のサポートに感謝してます。いろいろ得るものが大きいシリーズだった。これからももっとアメリカと日本のプロレススタイルってものを学んでいって、自分オリジナルのメキシカン・スタイルに昇華させたい。他の出場選手と組んで、対戦出来て非常に良かった。彼らひとり一人が世界のベスト・レスラーだ。だからそんなメンバーの一員になれたことをとても誇りに思う。この気持ちを忘れずにこれからもやっていく。いつも見守ってくれる神のおかげで無事にこのシリーズを締めくくることが出来た。『BEST OF THE SUPER Jr. 29』を通し、俺はたくさんのものを収穫出来た。みんな応援ありがとう。君たちみんな、そしてティタンは、イモータル(不死身)だ!」
コナーズ「気分は良くない。このシリーズは俺は負けで始まり、負けで終わってしまった。最初のリーグ戦の相手はXディヴィジョン王者のエース・オースティン。彼は俺と違い、いい結果を残して終わった。でも、自分では始まる前より強くなった自分で終われたと思ってる。久しぶりの日本での試合はやっぱり難しかった。肩も、ヒジも、ヒザも、腰も、頭も、どこもかしこも折れそうに痛い。でも俺は大丈夫だ。確かに俺は今日負けた。でも相手チームから4人連続で大技を受けたあとだから仕方ない。今日の自分のパフォーマンスには納得いってる。いつになるかは分からないけど、俺はまたすぐに(日本のリングに)帰ってくるよ。ビザも取れたからこれからはいつでもアメリカと日本を行き来出来る。日本のリングを主戦場に戦っていく準備は出来ている。どんな強敵でも、チャレンジでも俺は受けて立つ。そして全てをモノにして世界最高のジュニア戦士になる。そしたらヘビー級に転向っていうのもありかな。日本、ファンのみんな、そして一緒に闘ってくれたレスラーのみんな、ありがとう。みんな忘れないでくれ、 LET’S GET WILDだ。イジョー!」
※YOHはノーコメント