Aブロックは高橋ヒロムと石森太二が6勝2敗で並ぶも、直接対決で勝利を収めたヒロムが、優勝決定戦に進出。Bブロック1位のエル・デスペラードと対峙することに。
石森はセコンドの肩を借りて、呆然とした様子で退場。ヒロムは勝ち名乗りを受けると、再びリングで大の字に。
ここで、この戦いを本部席で見届けたデスペラードがマイクを握り、リングに上がる。
■デスペラードのマイクアピール
「日程が発表されたときは、この日程を組んだヤツは日本地図を知ってんのかと思った、どうしょうもねえ移動ルートの『SUPER Jr.』。終わっちまえば、最高におもしれえシリーズだったな(場内拍手)。
初めて来てくれた外国人選手も、国内から来てくれたリンちゃんも、どうしょうもなく楽しい試合ばっかりしてくれて。(ヒロムに対し)なあ、1.4で俺たちがジュニアの未来がなんたらかんたら言って、一生懸命やったけどよ、んなこといちいち言わなくても、この『SUPER Jr.』が結果だったな。『SUPER Jr.』、クソ楽しいじゃん(場内拍手)。
そのクソ楽しい『SUPER Jr.』、俺が一番楽しい思いして終わらせてもらうから。まあ、いまさら俺とオマエで何かしゃべったって、なあ?(笑)。いらねえだろ? 武道館で待ってます(場内拍手)。
オマエが勝ったんだから、オマエが締めて帰れよ! 俺はもう、締めんの無理だから。じゃあな(場内拍手)」
デスペラードがリングを下りると、ヒロムがマイクを握る。
■ヒロムのマイクアピール
「締めるの無理だとか言ってるわりには、ベラベラとしゃべりますねえ、デスペラード(場内拍手)。でも、オマエらしいよ。何も言葉なんていらねえよな。楽しみにしてる(場内拍手)。
なんか、すごい締めたようなことすごい言われちゃったからさ、俺もうしゃべることないかと思ったけど、石森さんには言いたいな。石森さん、大田区の試合後のコメントで、俺にこう言いましたよね。ヒロムの三連覇、そして4度目の優勝、傍から見たらすげーかもしれねえけど、それってジュニア、現状何も変われねえんじゃねえのって。型にはまったジュニアをブッ壊す!って。壊せなかったな、石森さん!(場内拍手)。
でもさ、アンタもその型にハマッたジュニアトップの一人だろ。ヒロム、デスペラード、石森は壊す側じゃない。壊される側だ。IWGPジュニアヘビー級王者! もっと、ドンと構えててくださいよ!(場内拍手)。
……(手拍子でヒロムコールが起こる)。でもさ、俺の位置は、俺たちの位置は、誰にも譲らねえぞ。トップがコロコロ変わって何がおもしろい? 全選手、横ひと並びで何がおもしろい? 俺は何もおもしろいと思わねえぞ。なあ、あと少しだな。あと少しも何も、あと1試合だな。そう、あと1試合、あと1試合、この最高に楽しかった『BEST OF THE SUPER Jr.』もあと1試合だ!
なら、デスペラード! どっちが最高に楽しめるか決めようぜ(場内拍手)。あと1試合、あと1試合、あと1試合、あと1試合、あと1試合だ! この『BEST OF THE SUPER Jr.29』、最後の試合を! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! みんなで~、楽しもうぜ~!!(場内拍手)」
そしてヒロムは氷のうで左肩を冷やしながら退場した。