試合後、劇的勝利を収めたリンダマンはマイクを握る。
■リンダマンのマイクアピール
「リンダマンが勝ったぞーッ!(場内拍手)。1月4日、東京ドームから随分と長い間が経ったな。オーイ、デスペラード! とっとと帰れ、バカ野郎!(場内拍手)。いいか、オイ! プロレスのリング上はメインで勝った奴が締めるって相場は決まってるよな? あいつの役割はこの俺の名前を出して、『SUPER Jr』に呼んだ時点でもう終わりだ。あいつは用なしだ(場内拍手)。(退場するデスペラードの姿を確認しながら)もう下降りたか? いないか、オイ? 目の前で言うのは恥ずかしかったから言わなかったけど、デスペラードが呼んでくれたおかげで、今ここにいるよ。本当にありがとう(観客は大拍手)。 いやあ、なんか小っ恥ずかしいだろう。目の前でイチャイチャすんのは。まあ、そんなことはさておいて、今日もいっぱいのお客さん、嬉しいね(場内拍手)。それに今日はニュージャパンワールドはどのカメラだ?(と言って、ニュージャパンワールドのカメラを見つけると、カメラ目線)。OK! ニュージャパンワールドは今日は『SUPER Jr』、東京・後楽園ホール初戦、無料配信らしいじゃねえか、オイ。ってことはよ、いつもの新日本ファン以外のプロレスファンも、これニュージャパンワールドを見ているってことだよな? 無料配信は初日だけだぞ。『SUPER Jr』、面白いだろ? こんなに面白いんだから、今すぐ会員登録しやがれ、バカ野郎!(場内拍手)。
別にGLEATのファンが新日本を見に来たって構わないし、新日本のファンが他の団体に行ったっていいわけだろ? 他の団体のファンがニュージャパンワールドに加入したっていいだろう。別によ、国と国の間みたいにパスポートが必要じゃないし、プロレスファンにはシェンゲン協定なんて必要ないだろう、オイ! シェンゲン協定が分からねえか、おめえらはバカだから、オイ! フハハハハ!
まあ要はそういうことだ。リンダマンが『BEST OF THE SUPER Jr』の主役になるってことがみんな今日分かったよな?(場内拍手)。さっき言ったとおり、勝者にはこのリングを締める権利がある。だからよ、みんな知らないかもしらないけど、我が団体・GLEATの締めやってもいいか?(場内拍手)。
一応、分からない人のために説明しておきますけど、超簡単です。拳を皆さん、用意していただいて、僕が『GLEATしようぜ!』と言いますので、『GLEAT』のタイミングで下げて、『しようぜ!』でドーンでございます。簡単ですね? 皆さん、分かりましたか? 皆さん、右拳準備してーッ! いいですか? GLEATする準備、出来てますかーッ?(観客は大拍手)。画面の向こうからも頼むぞ。
『BEST OF THE SUPER Jr』、楽しかったですかーッ?(観客は大拍手)。OK! OK! 今からやる『GLEATしようぜ!』は練習だ。本番は日本武道館。6月3日の決勝に残しといてやるからな。みんな、いいかーッ!? (観客の大きな拍手を聞きながら)もっともっともっとーッ! 準備してー、行くぞー! みんなでGLEAT、しようぜ!(と、観客と共に拳を突き上げる)」
マイクを置いたリンダマンは、持参してきたGLEATのG-REX王座のベルトを持ち、両腕を突き上げて勝利を誇示。カメラに向かってベルトをアピールしながら退場していったのだった。