ＬＯＣＫＵＰ

日時: 2008年2月24日(日) 18:00開場　18:30開始
会場: 東京・後楽園ホール
観衆: 1109

第5試合 45分1本勝負
レジェンド VS ドラディション

吉江豊
AKIRA

田島久丸
越中詩郎

嵐
長州力

境界線

12分17秒　ダイビングボディプレス→体固め

レフェリー｜保永昇男

MATCH REPORT

1月4日東京ドーム大会の流れを受け、レジェンド対DRADITIONが本格開戦。先発は長州と吉江。吉江はショルダータックルで長州を弾き飛ばし、そのまま自軍コーナーへと押し込む。
越中対嵐となり、張り手合戦から嵐がショルダータックル。すると越中も間髪いれずにジャンピングヒップアタックで逆襲。だが、嵐はトーキックを連打してくるAKIRAをはね返して田島とスイッチ。
チョップ合戦から田島がショルダータックルを見舞えば、AKIRAもリープフロッグからのドロップキック。だが、田島も素早い動きからAKIRAにラリアットを見舞う。
そして、吉江が対角コーナーを背にするAKIRAをケツで圧殺し、ローリングセントーン。嵐がボディスラム、エルボードロップで続く。
そして、嵐に長州が気合いのこもったトーキック、越中がヒップアタックから長州との合体ブレーンバスター。嵐は場外に下りて距離を置き、リングインするや吉江にスイッチ。
越中のヒップアタック連打に対し、吉江はヒップアタックから対角コーナーへと押し込んでケツで圧殺。
AKIRA 対田島の場面、田島のチョップ連打にAKIRAは張り手から脚を掴んで倒す。スイッチした長州がサソリ固め。田島が逃れると、長州は追撃のブレーンバスター。さらにレジェンドは3人がかりで田島にストンピングを落とし、越中が河津落とし、ヘッドバット、パンチ、ダイビングヒップアタック。カバーは吉江がカットすると、嵐が対角コーナーの越中、田島と2人まとめて串刺しボディアタックで圧殺。だが、続く吉江とのサンドイッチボディアタックは越中がかわしたため誤爆。すると長州は嵐、田島にリキラリアットを炸裂させる。
そして、AKIRAがミサイルキックから田島をカバー。田島がキックアウトすると、延髄斬り、DDTと畳み掛けてムササビプレス。だが、田島は両膝でこれを迎撃。
タッチを受けた吉江はAKIRAにランニングボディアタック、ボディプレス。嵐が嵐落としからフロッグスプラッシュで援護射撃し、最後は吉江がダイビングボディプレスでAKIRAを仕留めた。

COMMENT

吉江「今日の試合の意味合いからして、AKIRAから獲っても意味はないのかな。せっかく1/4（東京ドーム）に上がったんだから、もっと早いうちにやってもいいと思いますけどね。間が空きすぎだって。俺たちDRADITIONが上がる意味があるなら、熱いうちにどんどんやっていかなきゃ。それぞれの選手のテンションだって下がっていくでしょ。1/4でああいう形で終わってんのに、反応が全くないじゃないですか。はっきり言って面白くないですよ。『長州力は引退した人間』って、俺は言っていましたけど、試合が終わった後の向こうの顔を見れば分かるでしょ。物足りないんじゃないですか。俺ともっとやりたかったのかって。この気持ちがあれば続くでしょ。物足りないんだっていう顔ができる余裕があっちゃダメですよ。越中詩郎がやけにケツ、ケツって意識していましたけど、別に俺はケツを売りにしているわけじゃないんで。この体、全体をね。腹だったり、ケツだったり」
田島「吉江さん、僕はキャリアが一番下ですけど、もっとガンガン当たっていきたいです。上の方の選手だけじゃなくて、自分たちももっといきたいです」
吉江「この気持ちが出たっていうことはもう十分でしょ。俺たちが上がった意味は」
嵐「（吉江と握手を交わして）ありがとうございました。今日は勝って良かったです。次は（2/29）大阪（と言って控え室へ）」
吉江「これだけ意味のあることをしたんだから、まだまだ俺は上がる気ですよ。人数が多すぎるんだよね、6人タッグとかさ。こんなんじゃ自分のやりたい気持ちを出し切らずに終わってしまうということが多々ありますから。（『シングル？』）でもいいですよ。まぁ、これからですよ」

長州「今日の LOCK UPは色々あったな。まずは（宇和野）貴史。WJ（リキプロの前身の団体）から6年くらいかな。面倒をみて、育っていって、よく頑張ってくれましたよ。貴史には凄く感謝している。（引退は）貴史が決めたことですから。今日は本当にいい試合をやりましたよ。まぁ、まだ1試合ありますけど、全ての力を振り絞った。新日本と合体してからあまりチャンスがもらえなかったですけどね、まだあんなに若くていい選手が去っていくのは大変辛いですね。今日は底力を見させてもらった。あれだけの試合を見せてもらうと、余計に辛いですね。何故あれだけのことを苦しかった2年間でやって来なかったのかというね。まぁ、それは自分の責任でもあるんですよね。なかなか新日本の中でアイツにチャンスを与えられなかったのが残念です。『やれる』っていうのは、鍛えていて分かるんですけどね。でも、『貴史、もう少し頑張ってやれ』っていう言葉を俺は出せないですよ。それ（引退）が貴史にとって、正解なのかなという部分はありますよね。今日こうやってマスコミさんに貴史を取り上げてもらって感謝してますね。いい選手なんですけどね。でも、俺は分からないですよ。なにをもっていい選手なのかっていうのをね。そういうことを考えれば、もう長くないですよね（笑）。でも、（石井）智宏も頑張っているし。今日も自分からメインを張っているわけだから。こういう選手の力量の査定をこれからどうやっていくのか。凄く難しいですよね。本当に難しいですよ。それと、大仁田（厚）。全く勘違いしているね。響かないんですよね。あれがもっと響いてくれれば、（俺はリングの）上へ立ったでしょう。自分のなんらかの反応を出したと思うんですよね。自己主張があるんだったら、もっと必死に言わないと今のファンは全くついて来ない。彼はそこんとこで取り残された分、分かってないんでしょうね。あのパフォーマンスは、俺にとっては大失敗ですよ。だけど、そこでもう一発生まれるか、なにか響くものだったら、ちょっとどういう結果になったか分からないですけど。よく考えないと。そんなに甘くないですよ。たぶんこの現状で、自分が救世主になろうと思ったら、とんでもないことになるだろうし。アイツの考えでは1つ、2つあっても足りないですよ。そんなレベルなんですよね。もっと腹を決めて訴えないと。今日のこの一歩でボロボロなる気持ちで訴えないとダメだ、ということをアイツは分かってないですね。それとDRADITIONの吉江。相手にとって不足とか、そういう意味で言うわけじゃないですけど、やっぱりどこかで“大御所”に期待しましたよね。大御所が上がってくるのを楽しみにしています。大仁田に対しては、手厳しく書いてやって下さい。それで反応がなければ、必要としていないです。あとは大御所がいつ出てくるのか。期待して待っています」
※越中は長州と握手をかわし、そのまま控え室へ
※AKIRAはセコンドにアイシングをしてもらいながら控え室へ直行