Circuit2008 NEW JAPAN ISM
- 日時
- 2008年2月17日(日) 16:30開場 17:00開始
- 会場
- 東京・両国国技館
- 観衆
- 9500
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第7試合 時間無制限1本勝負
IWGPヘビー級選手権試合 ベルト統一戦- (2ndベルト保持者)
- (3rdベルト保持者)
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中邑 真輔
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カート・アングル
※中邑が初防衛に成功し、IWGPヘビー級ベルトを統一レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
TNA の“ジェレミー・ボラッシュ”リングアナウンサーのコールで“3rdベルト”保持者のアングルが入場。そして、尾崎リングアナウンサーのコールで、 “2ndベルト”を保持する現IWGPヘビー級王者・中邑がリングイン。日本、アメリカの国歌が吹奏されると、IWGP実行委員会の山本小鉄氏による“力 強い”タイトルマッチ宣言が行なわれた。
ゴング直後、中邑が迫ってくると、アングルはエプロンにエスケープ。これに観客はブーイングを飛ばす。
続いてグラウンドの攻防でアングルは、中邑をヘッドロックで捕獲。これを外した中邑は、串刺しニーアタックを放つが、アングルは難なくかわし、再びヘッドロックへ。
さらに、ロープを背にした状態で一直線に走ってきた中邑を捕らえたアングルは、なんとフロントスープレックス! これで中邑は場外へ転落する。
これで試合の主導権を握ったアングルは、中邑にヘッドロック、キチンシンク2連発から、グラウンドヘッドロックで中邑の頭部を絞り上げる。さらに中邑の体を軽々と抱え上げるが、ここで中邑は上手くDDTで切り返し、脱出に成功。
観 客の「真輔」コールを浴び、奮起した中邑はエルボー連打、ゼロ戦キック、パワースラム。さらにはエルニーニョを狙うが、ダウンしていたアングルは立ち上が り、背後から中邑を捕獲。そのまま雪崩式技を狙うが、中邑はバックエルボーでアングルをリング内へ落とす。ところが、それでも立ち上がったアングルは再び コーナーに乗り、なんと雪崩式アングルスラムを敢行する。
アングルは、両肩の紐を取りフィニッシュホールドを予告。必殺のアンクルロックで中邑の 足首をガッチリ捕らえる。しかし、中邑は体を入れ替え、アングルが体勢を崩したところで胴絞めスリーパーホールド。アングルが再びアンクルロックで切り返 そうとすると、腕を取って腕ひしぎ逆十字固めへ。しかし、アングルに腕をロックされ、腕は伸び切らずロープブレイクに終わる。
中邑がミドルキックを連打すると、アングルはその蹴り脚をキャッチしアンクルロックへ。すると、中邑はアングルを丸め込みで脱出。そして、必殺のランドスライドを炸裂させ、カバーにいくがカウントは2.9。
こ こで中邑はダブルアーム式パイルドライバーを狙おうとするが、アングルは踏ん張って阻止。中邑はその体勢から回転エビ固めで丸め込みを狙うが、これも阻止 したアングルはアンクルロック。万事休すかと思われたが、中邑は下からの蹴りで脱出に成功し、飛びつき腕ひしぎ逆十字固め。アングルは必死で腕をロックす るが、中邑はそれを肘打ちで外し、腕をまっすぐ伸ばす。これでアングルはタップアウト。中邑が初防衛に成功すると共に、長らく流出していた3rdベルトを 奪還し、ベルト統一を果たした。
試合後、アングルは自ら中邑の元へ行き、抱き合って健闘を称えあって先に退場。“男泣き”しながら認定証を読み上げた山本小鉄氏から、2本のIWGPベルトを渡された中邑は2ndベルトを腰に巻き、3rdベルトを肩にかけ、勝利者インタビューに答えた。
中 邑「(アングルに勝ったことが)正直信じられない。IWGPに懸ける気持ちは、カート・アングルにも、他の選手にも負けない! このベルトには俺たちだけじゃない、過去の偉大な先輩の思いが全て詰まっている。それを踏みにじることはできない。今日からが“本当のIWGP”です。 IWGPは世界一、誰にも負けない。ここのリングはどこにも負けない! 今日ここに来ているプロレスファン、一番スゲェのはプロレスなんだよ!」
金と銀の紙ふぶきが宙を舞う中、中邑は2本のベルトを肩に、退場していった。
COMMENT
※ここで稔が「中邑真輔君のベルト統一を祝しまして、乾杯!」と音頭をとり、後藤、デヴィットと一緒に、ビールで乾杯
中 邑「ありがとうございました。(3rdベルトを見つめながら)初めて見る。(『感想は?』)どちらも素晴らしいベルトだと思っています。自分は、このベル ト(IWGP)が世界で1番だとずっと信じて闘ってきたので、今の気持ちは、ホントに信じられないですね。今日、このベルトを1つにできたということ、そ の喜びを感じていたいです」
アングル「彼(中邑)は伸び盛りで、凄くいい選手。長い間、タイトルを保持すると思う。今日はちょっと油断してしまった」