第9試合のBブロック公式戦は、 エル・デスペラード(5勝3敗)vsエル・ファンタズモ(6勝2敗)。ファンタズモは勝利、もしくは引き分けでも無条件で優勝決定戦に進出が決定。デスペラードは勝利すればファンタズモと同率1位に。そして、直接対決で勝利したデスペラードが、優勝決定戦に歩を進めることに。
かねてよりデスペラードが戦いにくいと相手として名を上げるのがこのファンタズモ。事実、昨年の『BOSJ』公式戦では敗北を喫している。デスペラードとしては最後の難関を突破し、2年ぶりのファイナル進出をつかみたいところだが、勝敗の行方は?
開始のゴング、両者はリング中央まで進む。そしてファンタズモは英語でまくし立てると、一旦場外へ。
デスペラードが追いかけるも、ファンタズモは「タムリミットドロー!」と時間切れ引き分けを狙い、リングへと逃げる。
デスペラードは「来いよ、コノヤロー!」とイラ立ちを見せる。そして追いかけるが、ファンタズモはまるで鬼ごっこのように逃げる。
そしてファンタズモはスキをついてデスペラードの左腕を捕らえると、指を痛めつけてから背中に引っかき攻撃。そして喉元を踏みつけ、顔面にフロントキック。
続いてファンタズモはエプロンのデスペラードを捕らえ、場外マットにDDTで突き刺す荒技。
ここでファンタズモはイスをエプロンに固定し、その上にデスペラードの顔面を打ち付ける。続いてファンタズモは場外マットにイスを二脚設置し、デスペラードをパワーボムの体勢で持ち上げようとする。しかし、デスペラードがリバースし、ファンタズモはイスの餌食に。
デスペラードはリングに戻ると、レフェリーの場外カウントを止める。そして場外のファンタズモにトペ・コンヒーロを炸裂。
デスペラードはファンタズモをリングに戻し、バックドロップを食らわす。ファンタズモがカバーをカウント1ではね返すと、デスペラードはニークラッシャー。さらにグラウンドでのドラゴンスクリューからインディアンデスロックで捕らえる。
ファンタズモはエルボーを見舞うが、デスペラードがうしろに倒れると、自身の足を痛めてしまう。
ファンタズモは顔面かきむしりで脱出。するとデスペラードはブレーンバスターを狙うが、逆にファンタズモは持ち上げ、そのまま前方に投げつけるかたちで場外に投棄。
デスペラードは足首を痛めてしまう。
ファンタズモはデスペラードをリングに戻してカバー。デスペラードがカウント2ではね返すと、ファンタズモは垂直気味のブレーンバスターを二連発でお見舞い。カバーはデスペラードがカウント2でキックアウト。
するとファンタズモは三発目のブレーンバスターを決め、さらにシットダウン式パワーボムを炸裂。デスペラードは必死にカウント2ではね返す。
するとファンタズモが背中への引っかき攻撃から、後頭部を踏みつけて場内の手拍子を煽る。そして背中を執拗に引っ掻いていく。
デスペラードも顔面かきむしりで対抗。そして串刺し攻撃を狙うも、ファンタズモは切り抜けてセカンドロープからフライングクロスボディ。さらにライオンサルトを繰り出すが、デスペラードはかわすとカウンターのスピアーを炸裂。
そしてデスペラードは背中への引っかき攻撃をやり返し、ギターラ・デ・アンヘルを狙う。だが、ファンタズモは切り抜けてスピニングネックブリーカーの体勢に。しかし、デスペラードは回避し、意地のギターラ・デ・アンヘル。そしてストレッチマフラーを狙うもファンタズモはロープエスケープ。
するとデスペラードは二発目のギターラ・デ・アンヘルを炸裂。デスペラードは雄叫びを上げ、コーナー最上段へ。だが、ファンタズモはジャンピングキックでデスペラードを場外に転落させる。
そしてファンタズモはコーナー最上段から場外のデスペラードにサンダーキス’86をお見舞い。ファンタズモはデスペラードをリングに戻し、コーナー最上段から追撃のサンダーキス’86を狙う。だが、デスペラードは距離を取って回避。
するとファンタズモはリングに下りるも、その際に膝を痛めてしまう。すかさずデスペラードは膝裏にエルボー。そしてグラウンドでのドラゴンスクリューからストレッチマフラーへ。
だが、ファンタズモは巧みに丸め込む。これをデスペラードが返すと、ファンタズモはサドンデス。しかし、切り抜けたデスペラードはスパインバスターをお見舞い。
そこからデスペラードはヌメロ・ドスを完成。ファンタズモは切り抜けるも、デスペラードはデュードバスターを炸裂。
デスペラードは雄叫びを上げ、ファンタズモを引きずり起こそうとする。だが、ファンタズモは脱力。しかし、デスペラードは力づくで持ち上げ、ピンチェ・ロコを狙う。
しかし、ファンタズモはスキをついて掟破りのエル・エス・クレロ。デスペラードは何とか返すも、ファンタズモはサドンデスを炸裂。だが、カバーはデスペラードがなんとかカウント2でキックアウト。
ならばとファンタズモはCRⅡを狙うが、デスペラードは切り抜けてエルボー。だが、ファンタズモもエルボーで動きを止め、ついにCRⅡを炸裂。しかし、デスペラードはカウント3寸前で必死にキックアウト。
ファンタズモは驚愕の表情を見せるも、続いて笑みを浮かべ、相手のお株を奪うピンチェ・ロコの体勢に。だが、膝のダメージのため持ち上げることができず。
するとファンタズモは膝のサポーターを外し、締めつけを緩めると、もう一度ピンチェ・ロコの体勢に。ここでデスペラードはファンタズモの足を捕らえるも、ファンタズモは延髄斬りをお見舞い。
そしてファンタズモはサドンデスを繰り出すが、デスペラードはかわしてロコ・モノを炸裂。そしてピンチェ・ロコを食らわせ、追撃の二発目の体勢に。
だが、デスペラードは自ら解除すると、ファンタズモのように舌出しポーズから掟破りのCRⅡをお見舞い。この一撃で3カウントを奪い、ファンタズモと同じく6勝2敗の首位タイで公式戦を終了。直接対決で勝利を収めたデスペラードが、優勝決定戦進出を決めた。
試合後、ファンタズモはセコンドのヤングライオンを振り払って、膝を引きずりながら自力で退場。そして勝ち名乗りを上げたデスペラードは、メインの石森太二vs高橋ヒロムを見届けるため、本部席横のイスに着席する。