第3試合はAブロック公式戦、YOH（3勝4敗）vsアレックス・ゼイン（4勝3敗）。ダイナミックな空中技を武器とする大柄なゼインを、YOHとしては得意の脚攻めを軸に切り崩したいところだ。

　開始のゴング、ロックアップからYOHはリストを捕らえる。しかし、ゼインも軽快な動きで切り返す。YOHも返すが、ゼインはヘッドロックで捕獲。
　続いてロープワークの攻防となり、ゼインがショルダータックル。そしてニードロップを狙うが、YOHは切り抜けるとカニバサミから低空ドロップキックをヒット。
　続いてYOHはエルボーを浴びせていく。さらに串刺し攻撃を狙うが、逆にゼインがコーナーバックスプラッシュ。そしてキャノンボールのようにYOHに身体浴びせかける。
　続いてゼインはYOHの背中にサッカーボールキック。さらにブレーンバスターを狙うも、YOHは着地して膝裏に低空ドロップキック。
　YOHがエプロンに出ると、ゼインはエルボーからブレーンバスターを狙う。これを切り抜けたYOHは、ゼインの蹴り足を捕らえてドラゴンスクリュー。さらにエプロンでゼインに追撃のドラゴンスクリューを見舞うと、プランチャを炸裂。
　YOHはゼインをリングに投げ入れ、コーナー最上段からミサイルキックをヒット。そしてファルコンアローからカバーするが、ゼインはカウント2でキックアウト。
　するとYOHはジャーマンで投げるも、ゼインは後方回転して着地。そしてバックエルボーから水面蹴り。続いてローリングギロチンを繰り出すが、かわしたYOHはグラウンドでのドラゴンスクリュー。
　ここからYOHはレッグブリーカーを連発。だが、ゼインもグラウンドでのトリッキーなキックで反撃。
　そしてゼインは串刺しエルボーからYOHをコーナー最上段に設置し、トップロープ・ドラゴンラナをお見舞い。しかし、カバーはYOHがカウント2でキックアウト。
　ゼインはYOHを引きずり起こし、TACOドライバーを狙う。だが、YOHは切り抜けて左右のエルボーを乱打。そして雄叫びを上げてロープに走るも、ゼインはカウンターのフロントキック。
　続いてゼインはバハブラストの体勢に入るが、YOHは巧みに膝十字で切り返す。そしてジャーマンスープレックスを決めるも、ゼインはカウント2でキックアウト。
　ならばとYOHはDIRECT DRIVEを狙うが、ゼインは相手のリストをつかんでヘッドバットを連発。さらにポップアップ式のニーを叩き込み、「イタダキマス！」と叫んでからTACOドライバーの体勢に。
　だが、YOHは回避しDIRECT DRIVEのモーション。しかし、ゼインも切り抜けて突進。するとYOHはカウンターのトラースキック。そして技の読み合いからドラゴンスープレックスを炸裂させ、ゼインから3カウントを奪取した。これでYOH、ゼイン共に4勝4敗に。　

　
YOH「（※両手を腰にあててうつむきながら）アレックス・ゼイン、ありがとう。次は…なあ、SHO君？ たしかに狂ってるかもしれないよね。君の言ってることがさ、正解かもしれない。だけど、その選んだ道の未来にさ、（※顔を上げ）平和なんてないぜ」
　
　


　
ゼイン「クソ！ YOH！ 昨日に続き、今日も獲物を食い尽くすことができなかった。ある人に、“サイン会とファンサービスにエネルギーを費やし過ぎてるんじゃないか？ ファンをよろこばせることばかりに気を取られて欲しくない”と言われたよ。でも、いまの俺に必要なのは俺を応援してくれるファンのみんななんだ。トロフィーを獲るためだけにプロレスをやっているんじゃない。今回のツアーは俺の人生においても最高の思い出になってる。リーグは最後まで続いていく。仮にファンサービスに力を入れ過ぎた結果が今日の負けに繋がったとしても、それがなんだ。膝も首ももうボロボロだけど、かまうものか。すべて俺がやりたくてやってることなんだ。それからYOH、お前とはきっとまた当たることがあると思う。でも、次の結果は（※日本語を交え）チョット違うだろう。次はお前を生きたまま食ってやる。イタダキマス！」